きっかけは些細なモノで。(その2)
今から14年前。
当時25歳のふくたろう。
北千住駅前でソロギターインストで路上ライブしていた時に、
とある中年男性からこんな事を言われる。
「ラジオに興味あるか?」
はい???
今何と???
あまりにも飛躍し過ぎていた為に、
最初はワケが分からなかった。
タダでさえあたしゃおツムがそんなに賢い方ではないので、
人並みより理解するのには時間が掛かるからだ。
話を聞けば、
夢見てガンバる若者を集めて、
とあるコミュニティーFMラジオ局で番組をやろうとしていたようで。
そこで出会ったのが、
大東文化大学の当時准教授だった松原孝明先生。
(今や教授ですって!スゴいなぁ・・・)
当時アイドルユニットとモデルで活躍していた米山真央さん。
(現在はハンドモデルと整理収納スタイリストで某「ヒルナンデス」にこないだ出演したそうな)
そして、
【エンターテインメント風集団 秘密兵器】(以下、秘密兵器)のリーダー・五十嵐和弘さん。
あたしゃミキサーとディレクターみたいな事をやらせてもらっていたが、
たまに生放送でギターを弾かせて頂く機会もあったりして物凄く有難かった。
・・・というか、
インストに転向しなければ声を掛けられなかったし、
皆さまと出会う事はまず無かったであろう。
歌モノだったらヘタクソ過ぎてまず埋もれていただろうし、
ちょっとでも「他人と違う事をしなければならない」という気持ちがあったから、
今のあたしがあるのかもしれない。
特に五十嵐さんと出会っていなければ、
観劇するという習慣が芽生える事は無かったであろう。
その五十嵐さんが率いる「秘密兵器」の舞台があるというのを聞いて、
ひとりで下北沢へ向かう事にしたのだ。
時は2006年8月。
下北沢【「劇」小劇場】
エンターテイメント風集団秘密兵器 第8回公演「八方ふさがり」
それが8年ぶりの観劇だったのだ。
秘密兵器さんはお芝居(彼らは「ロングストーリー」と呼んでいる)を筆頭に、
コントやダンスに歌などといったまさしくエンターテインメント全般を扱う、
かなりレンジが広いパフォーマンスを行う人たちでして。
その公演を観たが故に、
以降のあたしの観劇の嗜好が『楽しめる演劇』という方向にシフトしていく。
刷り込まれたおかげで、
やれシェークスピアだとかチェーホフみたいな古典演劇とかは全く観た事がない。
元々映画とかドラマとか全くと言っていい程見ていなかったので、
そんな偏った視点で観ていたので普通のお客さまとあたしの「ツボ」が違ってたのよねぇ。
それをいつの頃からかブログに書いていくのである。
今でこそ終演後に「Twitterで『ハッシュタグなんちゃら』で拡散してくださ〜い!」とお願いする劇団も増えてきたが、
10年ぐらい前辺りではそんな文化もヘタしたらまだ無かったように思えた。
とにかくブログで書いていればとにかく「残る」し、
他の誰かが興味を持ってくれればというあたしなりの拡散の仕方だったのだ。
そのうち観劇を重ねていくうちに、
とある劇団さまと出会う事になる。
つづく。
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