
【クリア後感想】都市伝説解体センター【ネタバレなし】
総括
「都市伝説解体センター」クリアした!
結果的に良く考えられまとめられていて面白かった。
オカルトのなかでもさらにゆるふわな都市伝説というのもうまい具合に利用していたし、今語るべきテーマや物語性がハッキリとある作品だったね。
ただ、モチーフの都市伝説のゆるふわ感は世界観に良い影響を与えているものの、納得感というか達成感を阻害してるのもまた難しいねッて感じでした。
感想
今作は墓場文庫と集英社ゲームズが開発。
ジャンルはミステリーアドベンチャーで、都市伝説解体センターに協力し、都市伝説を調査・解体をしていくそんな物語。
まず、物語を全体を通すと良い出来です。
丁寧な仕上がり、思い返すほどに納得感をえられます。
しかし、プレイ中は正直、納得感が低め。
事件を解く面白さはありながら、それに絡ませた都市伝説の性質がふんわりしてるから困惑を残しながら進んでいくというような感じです。
その味わいも、結果的に世界観やキャラクターの魅力につながっているので非常に難しい塩梅。
でも、今作は非常に上手く仕上げていると思います。
ゲームシステムは非常にシンプル。
SNSパート、探索パート、特定パート、解体パート4つで別れていて、世論を知る、情報を集める、情報を精査、結論にいたるという構成。
基本的に1本道に近く、横道にそれる余白があまりないです。
ただ、シンプルながらも、プレイヤーに考えることを促しますし、世論に対してキャラクターがリアクションしてくれるので愛着も湧きますし、素晴らしいドット絵の演出で飽きさせることはないです。
謎自体は簡単めでありながらも、説明はしすぎないから予想や予測の余地をバランスよく残してくれています。
というわけで、楽しめました。
最後までやれば作品の完成度の高さに納得感も出ます。
正直、この値段でこの素晴らしいグラフィックと豊かな世界観を楽しめたとおもうと非常に適切なバランスだしお釣りが来るレベル。
じゃぁ傑作かといわれれば、世界観は突出してるがそれ以外は良作という印象で終わる感じでした。
とりあえず、ドットや世界観が気になってる人は買いです。
ホラー警戒してる人も、怖くないので買いです。
謎のやりごたえみたいなところを求める人はちょっと違うかも。
サクッとたのしめて良い作品でした!
続編とか、ドラマ化とか、漫画化とかメディアミクス展開していいんじゃないそれほどに世界観と物語は良かったです。