衣類を買う際に消費者として気を付けている事
[衣服を購入する際に、消費者として気を付けている事]
今回の題材は衣服を購入する際に消費者として気をつけている事という事なので、私の衣服を選ぶ時に心掛けている事を書いていきたいと思います。
衣服を選ぶ上で一番重要なポイントは、周りからどう見えるかではなく自分の感性でこれを着たいと思った物を買う事です。かといって他人からどう見られるかを意識した服の選び方をしている方が間違っているという訳ではなく、人によって好みが違うのでファッションに正解も間違いも無いという事です。
2番目に意識しているポイントは、その服のタグを外しても払った金額に見合うかどうかです。
これについては現在はジョンガリアーノがデザイナーを務めているMaison margiela(メゾンマルジェラ)というブランドを例に挙げて説明していきたいと思います。
このブランドといえば、あの独特で簡単に外れそうな4本の糸で結ばれたカレンダータグのイメージを持たれている方が多い印象です、そんなカレンダータグですが、このタグの意味、ブランドのバックボーンを知っているか知っていないかでファッションに対しての理解度に深く関連していると思っています。
ブランドの創設者であるマルタンマルジェラとジェニーメイレンスが1988年に(Maison Martin Margiela)を立ち上げ、1年後の1989年にパリコレに進出しました。この2人は当時のモード界で考えられなかったことを初コレクションで行い、多くの人々に衝撃を与えました。
まず一つはモデルは一般人を起用したこと、
二つめはマスクで顔が見えないスタイルに挑戦したこと、
三つめは流行に反したタイトなシルエットに挑戦したことです。
純粋な服のみが強調された、今までのモードの常識を覆したのです。
(このコレクションは当時『脱構築』、『デストロイ・コレクション』と呼ばれています。)
これはすなわち、服からブランドという肩書きを抜いても価値の変わらない服を作りたいというマルタンマルジェラの思想から生まれた新たなファッションの価値観から生まれた革命でしょう。ここからカレンダータグの話に戻りますが、その思想が伝わりやすいロゴはどうすれば良いのかを提案したのは彼と共にブランドを立ち上げたジェニーメイレンスだったそうです。マルタンマルジェラと、創業を共にしたジェニーメイレンスは、ブランドタグをあえて無くし、無地の白タグと4つの糸を採用しました。ブランドからタグを外しても価値のある服なのかどうかを人に問いかける様なこのタグはブランドで服を買うのではなく、純粋な服に目を向けて欲しいから。との思いがあったそうです。マルジェラはブランドという肩書きではなく、本質的なファッションを追求したブランドなのです。
最近はハイブランドのロゴTシャツ等を着られている方が多くいらっしゃいますね、彼ら彼女らはきっとそのブランドを着ている事を主張する事で承認欲求を満たしているのでしょう。
勿論ファッションに正解なんてありませんから否定するつもりはありませんが私から見るとどうしても服に着られている、デザイナーの小銭稼ぎに付き合っている、自身の魅せ方が下手な様に感じてしまいます。
私はロゴが大きく見える物や見ただけでそのブランドだとわかる物を買わない様にして、自分の感性で良いと思った物で、ブランドの肩書きを外しても買おうと思える服を選ぶように心掛けています。
周りにこう見られたい、ではなく自分の感性で選んだ服を着たら自然と似合ってしまう事が不思議な所ですよね、自己肯定感が低くブランドの肩書きに頼ってしまう人は一度こう言った選び方をすると自信も付いてくると思いますし、自信がついてくると周りからも自然と評価されます。
最後に題材に戻ってまとめてみますが、私が衣服を選ぶ際消費者として気を付けている事は、ブランドという肩書きや流行等の他人からどう見られるかどうかではなく、自身の感性を主張したファッション、肩書きや値段ではなく「ファッションの本質を見きわめる」選び方を徹底するという事です。