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バンドメンバー募集のいばらの道②

バンドをやりたすぎて、でも音楽仲間がいなくて…という困った状況だったところからオープンマイクに出ることを決意してからメンバーが集まるまでを書いていきたいと思います。


オープンマイクに出るまでも大変…

オープンマイクに出るぞー!と決めたものの、1人なのでエントリーするかどうかは自由だし、エントリーしたって変な話ドタキャンもできる(エントリーしないで当日参加スタイルのところもある)。そんな弱い弱い自分の心がタケノコタケノコニョッキッキは日常茶飯事。実はこれまでオープンマイクを調べて、この日にいこうと思ってカレンダーにも入れていたけど、当日来てくれればOK!なところも多いから、事前予約もしてなくて結局行かない…みたいな経験があった。1人で未知の扉をあけるのには、経験したことがあることや、自信があることじゃないとなかなか難しい。勝間和代も言ってたけど、人は「あったらいいな…これできたらいいな…」ではなかなか動けなくて、やっぱり「ないとヤバい、死ぬ!」っていうものが行動を駆り立てる。

壁を突破させてくれた恩人

そんな弱いわたしが壁を突破できた(オープンマイク参加まで漕ぎつけた)のは、オープンマイクで出会った人のおかげだった。前回のnoteで書いたが、オープンマイク見学に行った時、オープンマイク過去動画で見ていた方が出ていたのでテンション上がってわたしから声をかけたのだ。どんなことを話したかあまり覚えていないが、もうそれはありきたりな「すてきでしたー!」とかそんなことだったと思う。
音楽仲間欲しすぎちゃんなわたしは、勢いで連絡先を交換してもらい、そこからちょこちょこ交流が始まった。ある日、他愛のない音楽の話とか飲み?の話とかをしていた時だったと思うが、彼からキラーワードが飛んできた。

「オープンマイク、エントリーしましたか?」

(全然キラーでもなんでもない、今見たらただの質問…だけど、その時のわたしにはキラーワードに見えた)

とっさにこう返した。

「しました!」

(確かホントはその瞬間はしてなかった気がする…。そのキラーワードを受けて数分後にエントリーしたような記憶が…。いやしてたかな。名誉のために…してたかも笑)

こうして、無事(!?)まずはエントリーという壁を突破したのだった。加えて彼も次回オープンマイクに出るということがわかり、ますますわたしの何としてもやるぞ!感が増していった。

この時のことを今思い返してみると、せっかくできた音楽仲間との関係を終わらせたくない、続けたいという気持ちだったのかなぁ。オープンマイクに出ないことで、ドタキャンとかしようものなら、誰かと一緒に音楽をやりたいというそういう居場所がなくなるような、自分が許せないような、そんな気持ちだったのかもしれない。(なんかサークルとかで一回行かなくなると、気まずくてずっと行けなくなるみたいな感覚)

練習の緊張感の変化

そこから怒涛の練習の日々が始まった。というか素人すぎてごめんなさいだけど、そもそもギターを弾きながら前を向いてマイクのある位置を捉えてしっかり歌うということ自体が激むずだった。これまで下向いてギター弾いてたし、ギター抱えながらスタンドマイクで歌ったこともないし。

ギターのコードもアルペジオも歌詞も間違えずに一曲通すのは案外難しく、何回やってもどこかで、大小問わず必ずミスをするということの連続だった。本当はそんな段階通り越して、どう弾くか、歌うか、聴かせるか、とかが大切なんだろうけど、自分にとってはまず間違えずにミスせずに通すことが重要だった。

メトロノームでリズムのチェック、録音して微妙な箇所を繰り返して練習、録画してせめてちゃんと見れるくらいの立ち振る舞いができているか。スタジオや家で、練習する日々が続いた。

こんなことしなくてもできる人はできるんだろうけど、自分は意識的にこれらをしないと不安だった。本番とかは緊張してちゃんと弾いたり歌ったりもできないんじゃないか…と。途中で止まってしまってシーンとなるんじゃないか…。学生時代に軽音とか吹奏楽とかで、舞台や発表会の場で弾くことを経験してればまだ良かったんだろうけど、そんな経験もないのでとにかく必死。これまではただ気ままに弾いていただけだったのが目的を持って、緊張感あるような練習に変わった。

オープンマイク当日

こうして練習したので、ドタキャンして逃げ出すこともなく当日を迎えたわたし。オープンマイクはそれぞれの場所の雰囲気があると思うけど、わたしが行ったところはとにかく静か。

ねえ!静かすぎて、心臓の音聞こえてません!?!?

って言いたくなるくらい。なので当然緊張しまくり、喉乾きまくり、手震えまくり(ちょっと大袈裟か)順番も適当に決まるので、自分の番までは前の人の演奏を聞いているようで、聞けていなかったかも…。

自分の番が訪れて、前に立つと照明が結構眩しかったり、みんなの顔が怖く見えたりで、余計に緊張した。MCもしないとと思ってたので一応ネタを考えてきてて、緊張しながらMC開始。主催の方が相槌を打ってくれるなどアットホームな雰囲気ではあって、あーこのままMCし続けていようか…とも思ったけど、何のためにここにきたんだかわけわかめなので、結局演奏開始。

2曲演奏したが、演奏中の記憶は正直あまりなくて、あっという間に終わってしまった。でも時折、コードミスった時とか、歌詞をミスった時とかは(本番でもミスってばかり笑)スローモーションまでいかないけど頭の中で言葉にできないくらい色んなものがフル回転して、なんとか続けられように戻すというのを0.0何秒とかの間にやっていたように思う。
ミスは自分では、あちゃーと思っていても、あとで動画を見返したら他の人にはわからない部分もかなり多いんだなというのも学んだ。あとミスしないってことはたぶんないので、どうリカバリーするかがかなり重要なのかも、ということなんかも学びになった。

そんなこんなで出番(たったの15分)をやり遂げたわたしは、うまくいったのから楽しかったのか、よくわからない気分で、でもやり切ったこと自体には清々しさを感じて、その後他の方の演奏を見ながらビールを飲みまくりました(そこは飲食可)。

帰り道の余韻

一緒にオープンマイクに出ていた彼と駅までの話しながら帰っていた時に、まぁ反省の弁とかわたしが色々述べていたんだけど、彼が言った。

「今度一緒に何かやりましょう」

この一言がわたしのそれからを大きく動かすことになる。

それについてはまた次回書いていきます。

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