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5月は安定してるふり

昨日、なにかをやめることについてつらつらと考えていた。なんだか5月はわたしにとっていつも整理の月で、裏切りの月で、自分の一番嫌なところがみえる月の一つだったりする。人間関係やハマっていることや、平日のちょっとした習慣だとか、夏服に入れかわるタンスの中身と一緒に整理したくなって、というか、改めて見つめ直したくなるような、そんな月。

会社にでると、夜まで同期と打ち合わせをした。ほかの人に見せたら怒られてしまうような、ふたりだからこそ許される打ち合わせで、ひさしぶりのその感じは高校大学を思い起こさせて、疲れたけれどたのしいが勝ったな。

「選ばれなかった僕たちは 今まで何を選んできただろう
選ばれなかった僕たちは これからなにを選んでいくだろう」
たまたま聴いた曲がちょうど「選ぶこと」について歌っている。もちろん大袈裟なおとぎ話だけど、時折わたしが曲を選んでいるのか、曲がわたしを選んだのかわからなくなるような出会いがある。そうよねって今日会う友だちと話そう覚えてたら。
何かをやめたりすることを考えるってなんだかとってもつまらないし、味気ない。ちっとも書きたくなるような面白い言葉が出てこないからいやんなっちゃってる。昔好きだった漫画に「何かを選ぶ覚悟はできてないけれど、なにも捨てない覚悟ならとっくにできてたんだ」みたいなことを主人公が死ぬ(と思ってたら死ななかったんだけど)間際に呟くシーンがあって、それを読んだときはそれって素敵だなって思ったけど、今もそう思えるかなっていうともうちょっと薄情で人が悪くって、正義とは距離をおいている自分がいる。わたしはいつからこんな狡猾になったのだろう。自然になったわけじゃないよね、それこそまさに選んだんだ。5月は安定してるふりばっかり上手になって、くらくらする。

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