温度を蓄えて
今日は終電前の電車に乗れた。これだけ遅い日が続くと、なんだかいつも何かやるべき事を忘れているような気がしてしまう。
精神的な大変さを浴びた一日だった。いろいろなことに疲れてしまったということだけ、それだけがあって、でもまだまだこれからなんだって感じで。
わたしは褒められたいわけではない、と思うけれど、それでもたくさんの人の気持ちが少しでもわかるようになりたい、わからないことも、どこまで行っても勘違いしてるってことも、しずしずとわかった上で、それでいてわかるようになりたいと思い続けたい、少なくとも公の場で、誰が困っているかとか、たとえそれを解決する力がわたしになくたって、それだって、いざというときに何かできるかもしれないから、その時の温度を蓄えておきたい。
今日、帰りがけ、机の上に上司から一言メモとお菓子のプレゼントがあって、意識するひまもなく泣いてしまった。
「ここからどこかの どこかの知らない街へ行こう」
詩の見せる可能性に最寄駅の電灯が滲みあう。それでも明日の朝がとても早いことが、そればっかりが頭の中でこだましている。
空をみて、きれいだといえるような毎日が、ふと目の前から忙しなさにもちさられて、わたしは昨日からずっと、まだ途切れない明日へとむかっている。
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