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心から溶けだした黒い湖へと

今日はすごい発見をした。わたしの体調をいつも気遣ってくれる友人からすると「いやお前いっただろ張り倒すぞ」って言われてしまいそうだけれど、夜に訪れる体調の崩れやいちじるしい活力の低下、それらはエナジードリンクを飲んでいることによって訪れているものらしいのです。わたしはほぼ毎日エナジードリンクを飲み、どうにかやり過ごすように毎日を過ごしていて「それよくないよ」と言ってくれる人たちのことをありがたく思いながらも直さずに続けてきたのだけれど、昨今慢性的に訪れていた日暮れ後の不調が今日はなくって、身体が軽い。今日は飲んでないからね、バタバタしてて。まったく、「元気の前借り」とはうまくいったものだ。なるほどな、こりゃしばらく控えた方が良さそうだ。と初めて心から思う。

わたし自身のこんな褒められやしないところを記していてつくづく思うのだけれど、人はなんで往々にして、実感を伴わないと変わることが出来ないのだろう。そんなの甘えだね、と言われてしまえばそれまでだけれど、先週から始めた腹筋トレーニングさえ、お腹のふくらみが引き戻せないくらいになったからこそ始められたものだ(そう言えば、なんだか「あ、そう言えばここに筋肉あったんだな」って感じで、ふくらんではいるものの明らかに見かけが変わり始めている。いい感じ)。いやなんか、少し概念的な話だけれど、「そっちにいくのは本当にやめたほうがいい」、「引き返せなくなってしまう」、「そんな暗いところにずっといては、あなたはおかしくなってしまう」とか、知り合いや友人などに、心から思って、それを口に出してみてしまったりもするのだけれど、結局は当たり前のように届かないことばかりで、そりゃ、さ、それってただのエゴではあるのだけれど、時折、その届かなさに本当に嫌になってしまったりする(人のことを変えられるなんて偉そう極まりないので嫌になるのも筋違いなのだと思う)。ただ、そういう気持ちをわたしのエナジードリンクもまたあじあわせていた可能性を思うと、申し訳ない。ちょっとやめるよう意識してみます。

「真夜中の空に問いかけてみても ただ星が輝くだけ

心から溶けだした黒い湖へと 流されていくだけ」

休日、少しずつ観進めていた是枝監督の「誰も知らない」を観おわって、観ている最中は「わたしってやっぱり映画は苦手なのかも」とか思っていたけれど、観終わった後には「また映画を観よう」と案の定思った。こんないい作品にはそうそう出会えないだろうけれども、わたしはなんだか、自分をすぐに狭めてしまうのだ、「わたしってこんな人」なんて、ずっとわからなくっていいのに。映画のことが好きか嫌いか、なんて、死ぬまでずっと、決めなくていいのに。

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