流れる日々が遠く離れてく
昨日は会社から休みをもらった。本を沢山読むつもりだったけれど、一応目的地みたいなのは決めておこうと思って、でも特になにかいきたいところがあるわけじゃなかったから、最終的には今週2度目の母校に向かった。
「流れる日々が遠く離れてくひらいた隙間
あいも変わらず息してる僕は」
山手線に揺られながら、晴れ時にもかかわらず聴いていたのはメロウな音楽。大学についたらぼうっとしたままの意識で後輩と話して、そのあとまた近くに住む友人と会ったので、夜ご飯を食べようという話になって、野菜と鶏肉を買って、ゆったりと料理をしてくれた。弱火でじっくりのもも肉はジューシーでとっても美味しかった。
食後、散歩に出ようという話になって、サンダルの友人と外へ。道すがら、コンビニ入ってすぐに立てかけられていた880円のバドミントンセットに目が止まり、片肩に担ぎながら公園に向かったら、夜の公園はスケーターとアベックでずいぶんとにぎやかだった。しっかり打ったはずなのに当たっている感じの少ない880円のラケットと羽。風に大きく左右されて予想外の軌道を描く。運動したのはいつくらいぶりだったか、バドワイザーの酔いが回ったのもあってか、すぐに疲れて「体育のとき、意外とギリギリまで疲れてたよなあ、ハンドボールとか」となんとなく思い出した。
帰ったあとは、友人の家で寝転びながらスマブラ64をしていたら眠くなってしまって、そのままの流れで泊まらせてもらうことになった。
夜明け前、ふと目が覚めて、したら隣では寝転びながらも夕食後の22時代みたいに携帯をいじってる友達がいて、寝れないというので一緒に外に出る。
あれほどにぎやかだった公園には夜を引き摺ったバンドマンたちが1組たむろしているだけで、他は静かにウォーキングをする中年やお年寄りたち。2人座ってコンビニの冷麺をすする。規則を解かれた魔術師みたいに6匹のハトが見たこともない速さで上空を旋回し、時折急降下したり羽を翻したりしていた。
友人と話すことのできた会話や、朝らしい朝、冷麺の喉ごし、どれが原因で、というわけではないけれど、落ち着いたし、会社を休んでよかったなと思った。
部屋に帰ってから昼過ぎまで寝て、1人だけ土曜日に取り残されるようにして、家に帰って、またぼんやりとしている。