大それたことばかり
次々と襲いかかる一昔前なら一つだけで参ってしまいそうなメールをひたすらに返し続けて、なんだか、メールの文面に悩んでいたときのことがすごく昔のことみたいに思えてきた。とにかくメールは寝かせておくとどんどん膨らんでいく。「今のメンタルじゃとてもじゃないけど返せない」ってなるのはプライベートはまだ良くって、仕事でもそのメールとあと2.3くらいで収まるのならいいのだけれど、10とか大変な手数の必要なものがくるともうとにかく膨らむ前に今すぐ返す、今すぐ返す、という戦い方をするほかない。メキメキと自分がそんな風にして成長しているのがわかる、とかなんとか思う一方で、明日急遽決まった形式上の休みに緩まっていった帰り道、友達の配信を聴きながら各駅電車で帰った。
「明日天気になったら 大それたことばかり抜かそうぜ」と力強い言葉、ビートが刻むリズム。結局今日も家に帰ったのは深夜で、なんだかタフになったかわりに身体中がカチコチになっているような気がした。
明日はメールを待ち構えながら、それでもぼんやりとしていよう。朝起きるのも、世の中に出遅れるくらいでいい。音楽を流して、好きなラジオを聞こう。届いていたアニメのDVDを観るかどうか悩みながら、LINEを何人かの友達に打ったりして、「時間を無駄にしてしまった」と思うようなやりとりでもしよう。忙しなさの隙間にあって、まるでそれがチャンスタイムみたいに、愛おしい人に愛おしいって、わたしなりに示せたらいい。
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