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光を照らしたもう

会社にいく。昨日はお休みしていて、金曜もあってなかったようなものだったから、4日ぶりにいざ仕事をはじめて見ると、かなり平常心が保てないような仕事量になっていて、一日は風のように過ぎた。相変わらず頭がぼーっとしていているけれど、そんなのはお構いなしに色々な人と色々な意見を交わして、色々なことを決めていかなければならず、でも沢山の人の言葉が頭に強くのこってくれなくって、勿体ない気持ちでいっぱいである。

けれど一方でやっぱり、久しぶりの会社だったから、精一杯自分を甘やかそうと決めていて、バウムクーヘンやレーズンサンドをお構いなしに食べた。し何度もコンビニへいった。やっぱり早く帰りたいと思ったりもするもので、でも一方で仕事は仕事だし、ちょっと焦らないとまずいのは本当だったから帰るまで記憶があまりない。

毎日が「大変だ」だけで終わってしまうのが生理的に嫌ではあるのだけれど、それでもとてもいい意味で、会社は環境としてギアを入れてくれたりもする。おかげで結果的に随分と元気になったし、明日の会議も頑張れそう。

とかいって帰り道にはからだを緩ませるためのメロウなEPを聴く。ミツメの歌詞はいつもどこかに神秘を隠していて、白い表紙の帯が薄く透けた詩集みたいだ。

「白けてく 街を見て 散らしてた焦る声が 耳元で囁くのに 僕はまだうつろ」

音の中に溶けて、わたしは今日をひきのばし、ゆったりと透明なお風呂に入る。どうしよう、と言う気持ちが8割、どうにかしてやるという気持ちが2割。どうか明日のわたし、この負け戦になんとかして、光を照らしたもう。

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