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はじめてのJames Blake

春休み、いかがお過ごしですか。今、とても寒い日とあったかい日が交互に続いてますよね。そんな感じなので外出の時に着る服のコーディネートに慎重になりますね。

今年のフジロック、凄くないか?

余談はさておき、みなさんフジロックの第一弾目ラインナップをみましたか?素晴らしいラインナップですよね。

先日発表されたフジロック2025の第一弾ラインナップ

ヘッドライナーには初来日のFred Again...、今勢いに乗ってるUSファンクバンドのVulfpeck、そして昨年の各媒体が選ぶベストアルバムで話題に上がり続けたVampire Weekend。邦楽でも近年のシティポップ文化により日本のみならず海外でも高い評価を受けている山下達郎、再結成を果たしたSuchmos(ありがとう...木々たちよ...)、若者に絶大な支持を得ているVaundyやCreepy Nuts、羊文学。近年で最も話題になってるラインナップだと思います。でも、俺が1番刺さったのはダブステップの貴公子 James Blakeでした。

James Blakeって誰よ?

James Blake、イケメンすぎるだろ

James Blakeは、イギリス出身のシンガーソングライター、音楽プロデューサーです。彼の音楽性としては、エレクトロニカ、R&B、ソウルなどの多くのジャンルを融合させてポストダブステップというジャンルを確立しました。BlurやDamien Hirstを輩出した名門校ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ卒業後の2011年に発表された1stアルバム『James Blake』では多くのメディアから称賛され、音楽好きからの注目を集めました。俺もこのアルバムはLPとCDで持っているほど好きです。そしてJames Blakeはプロデューサーとしても活躍しています。主にKendrick LamarやBeyonce、Travis Scottとコラボしています。特にKendrick LamarのELEMENT(DAMN収録)でも彼のミニマムなリズムとメロディラインが確認できますし、Frank OceanのGodspeed(Blonde収録)においても彼の美しいピアノ旋律を聴くことができます。これだけ音楽もすごいのにイケメン・高学歴・高身長なのはちょっと神様は彼に与えすぎていると思います笑

James Blakeの魅力って何?

彼の魅力って2010年代に入りDAWソフトの開発が進み、個人的に音楽を作れるようになった時代(DTM)にいち早く使いこなして誰も到達できていなかった新しいサウンドを作り出したことだなというのが個人的な意見です。ミニマルで静寂を活かしたアレンジと、重低音が効いたビートやシンセの共存はLogic Proを使いこなした彼でしかできないバランス感覚によって生み出されていると思います。彼の音楽性はカニエの808sのような内向的なポップ音楽、Brian EnoのようなミニマムミュージックだけではなくJoni MitchellやStevie Wonderのような往年のポップ音楽などと多岐にわたって影響を受けています。そのサウンドに彼の儚くて美しいファルセットや繊細でエモーショナルな歌声が組み合わさるのが美しいし彼の音楽が唯一無二だと言える要因ですね。加えて、彼はその美しい繊細な歌声にリバーブやオートチューンなどのエフェクトをかけて歌声で感情を伝えるという神業まで我々に見せてきます。この神業はFrank OceanやThe WeekedなどのR&Bアーティストや蟹江の808sからの影響を受けているとされているエモラップやヒップホップ界にまで受け継がれていきました。そのくらい彼の音楽は多くの人に響いているのです。彼の制作時に大切にしていることをまとめてくださっているnoteがあるのでリンク貼っておきます、素晴らしい記事です。


James Blake、何から聴き始める?

この答えはズバリ1stの『James Blake』からです。ありきたりな回答で申し訳ないとは思います。しかし、彼の1stは完成度があまりにも高すぎるのです。先述した通り、彼の内向的な歌詞がサウンドと繊細な歌声やエフェクトで表現されている洗練さ。特に、3曲目のThe Wilhelm Screamは彼の代表曲でもあり、彼の父James Litherlandの「Where To Turn」という曲をアレンジしたものです。この曲では彼の繊細な歌声とシンセやドラムとの心地よさが感じられる名曲だと思います。彼のライブでは最終曲として披露されることが多いのでフジロックでも聴けたら嬉しいですね!個人的に1番好きな曲は11曲目のI Mindです。この曲の歌詞は「I Mind」だけです笑 曲の中で繰り返される電子音とドラムの親和性が高く、曲の展開が単調になっていないことがすごいなと思います。そして、このアルバムはコンセプトアルバムを狙っているわけではないのにまとまりがあります。他のアーティストだとコンセプトを重要視するあまりに正直いらないインストや会話を入れてくることがあり無駄が多いなと個人的に感じるのですが、James Blakeのアルバムにおいてはそれが一切感じられません。無駄のない洗練された彼のサウンドプロダクションには脱帽せざるを得ません。彼の名前を初めて聞くまたは名前は聞いたことあるけど音楽は聴けてないよ〜って方は1stの『James Blake』をぜひ聴きましょう。

これが気に入った方は2ndのOvergrownから順に聴いていっていただければいいと思います。彼のソロワークとプロデュースワークをまとめた個人的に好きな曲プレイリストを作りましたので聴いていただけると嬉しいです!

最後に

今回、James Blakeがフジロックにまた来てくれるのはとても嬉しいですし楽しみです。ですが、James Blakeの単独を東京ガーデンシアターとか大阪フェスティバルホールみたいな会場でやりませんか?野外のJames Blakeもいいですがやっぱりいい音響でJames Blakeを観たいという気持ちもあります….
James Blakeは来日を3年おきくらいにしてくれますが割と単独はない場合が多いです。この際大きめの会場でやりましょうよ、SMASHさん。
そんな感じで、今回はJames Blakeを取り上げてみました。皆さんもこのフジロック来日をチャンスにして、彼が作り出す唯一無二の音楽を体感してみてはいかがでしょうか?

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