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飲み会でしゃべれないインキャの組織づくり
どうもインキャの日下です。
私の経歴や職種がら、周りから「絶対ウソだよ!」と言っていただくのですが、私の自己認識は圧倒的インキャだ。
どういう時に一番感じるかと言うと、大勢の飲み会(食事会)。
トピックで限定されて話しやすい少人数の飲み会とは違い、乱立するスモールイシューに対して、八艘飛びの如く飛び回り、ものすごい数のラリーを繰り返さないといけない。常に全てに興味を持ちながら、相手を楽しませないといけない。別に、使命感でやる必要はないのだけれど、それができないと大勢の飲み会の楽しさを享受できないと思うんだけど、どうだろう?
キンコン西野さんが「ひな壇は得意じゃないなら出ない」と言ったように、私は大勢の飲み会が得意じゃないからできることなら避けたい。一応補足しておくと、大勢の飲み会が嫌いなわけではない。得意なフィールドじゃないから避けたいというだけだ。
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私のストレングスファインダーの上位資質なのですが、セールスの特性が微塵も感じられない。ここに「社交性」とか「コミュニケーション」みたいな黄色の特性が欲しかった。切実に。
陽キャになりたいインキャ
昔から陽キャになりきれないインキャだった。その1番の特徴は、八方美人。誰にでも良い顔をする。顔色を伺う。私の中学時代は、クラスの陽キャレベル上位のグループにいながら、中位のグループの人とも関わっていた。なんなら、見栄で上位にいたけど、中位の方が心地よかった。同時に、障がいを持つ友人や目立つタイプではない友人とも分け隔てなく、関わっていた。当時の担任の先生からは、障がいを持つ友人が孤立することのないよう、クラスをつなぐバーターみたいな役割を拝命していた。
でも今思えば、普通にハブられたくなかったんだと思う。
最近私が思うのは、基本的に多くの人が陽キャになりたいインキャなんじゃないかということだ。
陽キャはすごい。
周りを楽しませて、私のようなインキャにも声をかけてくれて、勉強もできて、スポーツもできて、先生や親御さんからも評価されて、、、、普通に自分の子が生まれたら、聖人君子のような陽キャになってほしい。
まさに、クラスという組織のリーダーは陽キャだ。学級委員という形骸化しがちな役職につかずとも、陽キャがクラスをまとめてくれる。「陽キャになれるならなっておいて損はなくね?」という感じだ。
だが私は陽キャになりきれない。楽しい場は好きけど、常に周りを楽しませることはできない。クラスの盛り上げ役にはなれない。
自分の強みを理解し、役割を全うしよう
学校、クラスという単位だと、自分の強みを見出しにくい。前述したような陽キャ特有の一部の特性でしか、組織を盛り上げる役割を担えないからだ。
しかし、会社は違う。陽キャの方々はそのまま、セールスなどフロントに立って活躍されているが、それだけだと会社は機能しない。
厳格な姿勢で組織の規律を守るバックオフィスの方々がいたり、圧倒的なクリエイティビティでお客様のペインを解決するプロダクトを生み出すエンジニアさんがいたり、常に最高に働きやすいクリーンなオフィスを保ってくれる掃除のおばちゃん(おじちゃんも可)がいてくれたり、、、
十人十色の強みを、数多の役割に当てはめて、組織は回っている。
だから、必ず輝ける場所はある。ただ見つけるためには、自分を知り、会社を知る必要があるということだ。
インキャが陽キャ以上に組織を盛り上げる方法
が実はある。そう。Slackだ。グループLINEと言い換えても良い。
私がスタートアップ界隈の人間なので、Slackを例に説明するけれど、よく分からない方は、不特定多数の方が入っているSNSコミュニティを想定してほしい。
@channel(全員向け) でメンションして、誰からも反応がない時、ぶっちゃけ寂しくないですか??
私は寂しい。見返りを求めてやるものではないので、それで発信をやめたりすることはないですが、感情としてはやっぱり寂しい。
業務連絡はもちろん返信するけど、自分と関係ないメンションや雑談メンションには反応する必要がない
こう思った方へ。ちげーよ。そういうことじゃない。オフィスにいる時、業務連絡のみで、それ以外は一切話さないのか?
Slackには、インキャが活躍できる場面がたくさん転がっている。新人メンバーの自己紹介には誰よりも早くコメントすべきだし、ためになるPIVOTの動画は部署チャンネルで共有すべきだ。即レスは必須。
喋るよりフリック入力が得意なインキャにはもってこいのフィールドだ。インキャが、コメント・リプ文化を作るんだ。
スタートアップにとって、コメント・リプ文化は重要
①デジタルな接点が増えている
リモートワークが採用されている会社なら尚更、対面の時間よりSlackを開いてる時間の方が、多分物理的に長い。つまり、対面より気軽にコミュニケーションが取れるSlackでは、たくさんコメントやリプをして、単純接触頻度を増やすことが組織づくりにつながる。
②質より量
対面だったら、相手の表情を見て、全身を見て、些細なシグナルをキャッチしながら対話ができるからこそ質の高いコミュニケーションが生まれる。だけど、Slackから得られる情報は文字だけだ。つまり、ワンラリーから得られる関係性が希薄だから量が求められるはずだ。
③ライバルは週5で接点を作りまくっている
上記の記事によると、テレワーク率は過去最低を記録している。引用元を詳細にチェックしていないが、おそらくNの多くは、従業員規模の多い大手企業だろう。スタートアップのライバルは、スタートアップではなく、こういった業界の雄/巨人たちだ。
出社を否定し、テレワークを肯定するのは良いが、その代わりにライバルに負けない組織づくりを遠隔でも進めることが、結果的に会社の成長につながり、社員の幸福にもつながる。
だからたくさん、Slackでコメントしようぜ。