[社内転職しました] mercari R4DのOutreachという新たな役割に挑戦します。
どーも、afroscriptです。
転職エントリー…、ではなく社内異動エントリーです。(そんなエントリーあるのか?)
が、わりとガッツリ活動領域変わるし、内部的にはグループ会社間の移動扱いだったりするので、ひとつの節目の備忘録として異動した背景や今後afroは何するの?的なことを書き記しておきます。
(※なお、ここに書いているR4Dやアウトリーチの役割については、まだ異動3日目の僕からみた個人的見解です。今後実際に活動しいてくことで、より理解が深まってその見解も変わるかもしれないことをご承知おきくださいmm)
どこからどこに異動したの?
2019年3月のメルカリに入社したタイミングから4年と4ヶ月Engineering Officeというエンジニアの組織づくりをするチームにいました。
新卒エンジニアのOnboardingから始まり、エンジニア組織のエンゲージメント向上のためのデータ分析、カルチャー育成/浸透や内部コミュニケーションの活性化を目的とした大小社内イベントの企画運営、技術広報などいろいろと担当させてもらいました。
※過去経歴の詳細はこちら↓
2023年7月からはmercari R4Dという組織にて、Outreachという役割に新たに挑戦します。
mercari R4Dって何?
mercari R4Dの公式サイトの言葉をそのまま引用すると、R4Dとは以下のような組織です。
ざっくりいうと研究開発組織ですが、あくまで組織の目的はメルカリグループが目指す世界を実現すること。
既存事業の目下のgrowthを目的とした研究開発を行うのでなく、メルカリが目指す世界 (= テクノロジーの力で世界中の人々をつなぎ、あらゆる人の可能性が発揮される世界 ) の実現に必要な分野を、科学技術ドリブンで幅広く研究し、倫理性や社会性なども考慮した上でメルカリのお客さまに価値を届けるべく社会に実装する、までが組織のスコープとなります。
そういう意味では、人によってはパッと見「え?これメルカリに関係あるの?」と思えるような分野が研究対象に入ってたりします。
コミュニケーションやアクセシビリティ、量子コンピュータからブロックチェーンまで、研究対象はとーーーっても幅広いです。
Outreachって何するの?
Outreachという役割名を知ってまだ1ヶ月ほどしか経っていない僕なりの理解にはなりますが、Outreachの役割をざっくり言うと「発信」と「コネクト」です(だと思います)。
自分の理解を深めるために、R4Dの活動やOutreachの役割(=赤枠で囲んだとこ)を自分なりに図にしてみました。
Outreachがリーチすべき対象は、①アカデミック界隈の人、②メルカリ社内、③幅広く一般の方、の3つで、
この3つ領域に対してR4Dの活動や成果を「発信」したり、3つ領域とR4Dをうまく「コネクト」し、メルカリが目指すべき世界の実現に貢献する役割がアウトリーチです。(おそらく)
もう一段階、3つの領域に対して噛み砕くとこんな感じ。
アカデミック業界へR4Dの活動や成果を発信し、R4Dをハブとしたコミュニティを形成し、さまざまな機関との共創(Co-Innovation)を促すことで、研究成果の最大化を図る
メルカリ社内にR4Dの活動や成果を発信し、議論を通じて、研究に対する適切なフォードバックを得ることで研究成果を最大化したり、社内に新たなインスピレーションを与え、プロダクト開発やロードマップに好影響を与える
社外一般に向けてR4Dの活動や成果を発信し、コーポレートブランディングと採用ブランディングに寄与する
(ただ③の対象はかなり広いので、もう少し細分化して整理したほうがいいのかな〜と絶賛考え中です)
なんで異動しようと思ったの?
さて、移動先のR4DやOutreachの説明をざっくりしたところで、一旦異動の話に戻ります。なぜEngineering Officeから異動することにしたのか。
主な理由は2つあって、1つ目はシンプルに新しいことをやりたくなったから。
気づけば4年ほど同じチームに所属していたので、そろそろなにか新しいチャレンジングなことをやりたいなーとぼんやり思っていたのですが、4月に社内向けの大きなイベントの開催が終わったタイミングで心の余裕ができたので、改めてその可能性を具体的に検証してみようと、道を探り始めたしだいでした。
2つ目の理由は、思った以上に僕の英語力の成長スピードが雑魚い(笑)ことが明確になってきて、なかなか思うように自分がおもしろいと満足できる仕事ができないと感じる機会が増えてきたからでした。
Engineering Officeが所属するMercari Marketplaceの組織内 (特にそのエンジニア組織内) では、English Speakerの割合が年々増えており、それに伴い仕事で英語を使う場面もどんどん増えていきました。
もちろん僕も僕なりにメルカリ入社当時から英語は継続していて、入社時点より20倍くらいマシになったとは思ってます。 (入社時点が本当にひどかった…)
が、「組織の英語必用レベルが高まるスピード」 >> 「僕の英語力成長スピード」となってしまっていて、
ときが経つごとに、「あのアイディアやりたい!ここまでやりきりたい!あ、でもそのためには英語ガッツリ使わないと。そしたらプロジェクトの進行が…間に合わ…ない……あきらめるか…」みたいな場面が多々でてきたり。
そうすると無難な仕事に終わらせてしまってるなーと思うことが増え、英語以外のおもしろい経験を積みづらい = 英語以外の仕事力の成長の鈍化を感じるようになってきました。
そう感じつつも「自分の英語勉強の努力が足りないだけだ!自分もっと頑張れ!」と言い聞かせてしばし気合で英語勉強を続けてきましたが、なかなか僕にとって英語は一気に伸びるものではなかったようで。(まぁ得意不得意ってあるよな〜。教科としての英語はわりと得意だったのに…)
自身のこれまでの英語の成長スピードを加味すると、今のポジションだとあと3~5年くらいは今と同等程度の成果しか出せなそうだなという見込みが立ってきて、それはあまりワクワクする未来ではなかったので、
一度英語の使用頻度を落とせる環境で、おもしろい仕事に挑戦できそうな場はないかな〜と探し始めたわけでした。
(もちろん英語を完全に辞めたいわけではないです。あくまで使用頻度を落としたいだけで、英語勉強は継続中。)
なんでR4Dのアウトリーチに異動したの?
ということで、社内異動に加えて転職も視野に入れて、社内外の求人をゴソゴソと漁り始めました。
メルカリには、Bold Choiceという社内異動制度があり、社外に募集している求人には社内メンバーもエントリーできるようになっています。
なので、ひとまずメルカリの求人を漁ってみようとザァーっと眺めたときに、目を引いたのがR4DのOutreachのポジションでした。
僕の中でR4Dと言えば、特に印象に残っていることが2つあります。
R4Dが設立されたのが2017年12月。そのとき僕はメルカリ所属ではなかったですが「わずか5年目のスタートアップが研究開発組織を持つって、マジでなにごと!?かっこいい、これがGo Boldか!」と強く衝撃を受けた記憶があります。
ときは流れ、2019年春に入社してすぐ。とある日のお昼休みのオフィス内で、R4D内に昔あったXRチームが、XRに関するOpen Door (R4DのXRに関する取り組みを紹介したり、XRについてなんでも聞いていいよみたいな社内イベント)を開催していました。
それにフラっと参加してみたのですが、「え、社内の昼休みの超ラフな感じのイベントで、XRつよつよな人たちから、こんなディープなXR話を聴き放題なのか?なにこれ、贅沢かよ!!」って思った記憶があります。
そういった印象もあり、僕の中ではR4Dはメルカリグループの技術ブランディングに欠かせない、非常にワクワクさせてくれる存在でした。
とはいえ、別に僕自身は先端研究をしてるわけでもなく(というか大学院時代に研究者肌じゃないことを超実感したので絶対向いてない)、正直R4Dに異動するという選択肢をこれまで1ミリも考えたことなかったのですが、
Outreachの募集要項を読むと、僕の中で根源的に楽しいなと思えること下記4つにめちゃピッタリだなと思いました。
「おもしろいこと」を知ること、理解すること
それを噛み砕いて、いろんな人にこれおもしろいよ!!って伝えること
いろんなおもしろいことやってる人と繋がること
さらにその人たち同士を繋げてもっとおもしろい何かが生まれないかワクワクすること
加えて、僕が感じる「おもしろいこと」に、科学やテクノロジーはジャストフィットな領域です。
(科学や技術って魔法だと思うんですよ。過去に人が想像したり妄想したりしたものを現実世界に誕生させるという意味で。)
そこから改めてR4Dの研究内容を調べて、量子コンピュータもブロックチェーンも他のR4Dの研究分野も最高にワクワクじゃん!と感じました。
そのままソッコーでエントリーして、実際に面接して(社内メンバーでもBold Choiceの制度を利用するときは、基本的に通常の選考フロー通りに進む) 、無事異動OKの連絡をもらったというわけでした。
ちなみに、このR4Dのポジションがすごくいいなとは思いつつも、せっかくなので自分の今後のいろんな可能性を検証したく、超スタートアップから大企業まで求人票を漁りまくり、社外でもいくつかお話聞かせてもらいました。(複業もあるので、実際に話すことができたのはそんなに多くなかったですが。。。)
最終的には、この役割以上にやりたいと思えるものも出てこなさそうだなと思ったので決めましたが、お話聞かせてもらった方や相談乗ってもらった方には、改めて感謝を述べたいです。ありがとうございました。
まとめ
そんなこんなでR4Dに異動してきてまだ3日目ですが、チームメンバーとの雑談で「量子コンピュータとか量子ネットワークって、どういう仕組みなんですか?」って気軽に聞けて、どっぷり教えてもらえるような最高に楽しい環境だなとすでに感じています。
どの分野もめっちゃおもしろい。このおもしろさを早くみんなに伝えていきたい。
また、アカデミック界隈の事情は、僕自身大学院まで行ってたくせに当時は研究という行為が不得意で(笑)積極的に活動してなかったせいか、あまり全体像がつかめてないんですが、
好きなものを追求して、それを論文やカンファレンス登壇などで発信して、お互いツッコミを入れあい議論し、それが新たな気づき生み出して発展していく様は、僕がこれまで長く身をおいてきたエンジニアコミュニティに通じるものがあるんじゃないかなと勝手に親近感を持っていたりもします。(まだうすーーい印象値からの推測ですが)
そういえば、これまで新卒の頃からなんだかんだと10年ほど一貫してITエンジニア界隈に身を置いてきたな。仕事も仕事以外でも(コミュニティ活動とか。僕自身はエンジニアじゃないのに!笑)、
今回のポジションチェンジで、IT技術の枠を越えて、もっと幅広い科学技術全般に関わっていくことになります。
そういう意味でも社会人10年という節目で、さらに自分の未来も広がるようなおもしろい選択をできたのかも。
IT技術(というかWeb)も一定数成熟してきてるのかなと感じる昨今(昔みたいに毎年のように新しいプログラミング言語やフレームワークが出てきて、どれがいいか戦争が頻発するようなことがなくなった印象があるって意味で)、
これからはIT技術だけじゃなくいろんな技術が混じり合って新しいものがどんどん生まれていくのがさらなるおもしろポイントなんじゃないかと個人的には思っています。
そして、R4Dのアウトリーチという役割は、それを特等席で見られるポジションなんじゃないかなと。
うん、ワクワクする!
まとめがとりとめない感じなりましたが、引き続き人生楽しむぞぉぉぉー!!
新しい挑戦、頑張ります。
あ、R4DのYourtubeチャンネル、いろんな科学技術の話が知れてめちゃおもしろいからぜひ見てください!:)
あとR4Dでは、新たな価値をともに切り拓くResearcherを絶賛大募集中です!気になる方はぜひお気軽にご連絡くださいmm
https://r4d.mercari.com/news/230622_researcher_jd/
最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたお布施は、嫁と子どもにおいしいものを食べさせてあげるか、僕がアフロにするための資金にさせていただきます。