ドライブインフェスの、岩壁音楽祭に関する誤解と経緯説明について
6/13(土)に開催した岩船山でのドライブインフェスのテスト開催および、それについて事前に書いたnoteについて、岩壁音楽祭と類似している点があり、「このイベントは岩壁音楽祭が関わっているのか?」と誤解を招いたり、そのような問い合わせが岩壁音楽祭側にきているようで、この件に関しての誤解と、ここに到るまでの経緯について書きます。
岩壁音楽祭についてはこちら
まず、大前提、僕らがやっている「ドライブインフェス」に関して、岩壁音楽祭は無関係です。
誤解してしまった方、また、不快な思いをした岩壁音楽祭の関係者の方々に、お詫び申し上げます。
問題の点について
岩壁音楽祭の主催メンバーから、下記の点を指摘いただきました。
1、岩壁を想起させるロケーション
2、オープンソース化するという考え方
「岩壁」「オープンソース」
この2つのキーワードは、岩壁音楽祭の重要なポイントで、そこが類似しているということ。
そして、元々、スーパーオーガナイザートークというblock.fmのラジオ番組でゲストとして呼んでいて、内容もよく知っているのに、あまりにもリスペクトがないのではないか、という指摘をいただきました。
僕らの頭は完全に「ドライブインフェス」という新しい形式のイベントを確立することを念頭に活動していました。
僕らとしては、真似をしようという意図も、岩壁音楽祭のブランドを傷つけようといった意図も持っていませんでした。
一方で、指摘されて、改めてテスト開催のnoteを読むと、岩壁音楽祭を想起する表現というのも理解しました。連絡いただいた、岩壁音楽祭側の状況や心情も、自分なりに理解しています。
まず、この形になった経緯について書かせてもらいます。
この形に至る経緯について
ドライブインフェスは、3/17に森の映画祭の佐藤くんに声をかけたところからスタートしています。
様々な状況の変化がある中で、ディスカッションを重ねていき、音楽をメインにしたドライブイン形式のイベント、そして、「車の中で我慢する」というネガティブな形ではなく、「車だからこそ面白い体験」のようなポジティブな企画をしていこう、というのも見えてきました。
そんな中で、海外の類似事例も出始め、僕のところに「アフロはこれやらないの?」という問い合わせをいくつももらうようになりました。
そこで、ドライブイン形式のイベントをやりたいけど、なかなか踏み切れない人は多い、ということを実感しました。また、大先輩のDJさん(本件とは無関係なのであえて名前は出しません)から「今回はあまりイベントの独占など考えずにシェアしたり、他ジャンルを巻き込んだ方が良い」と言った話も頂き、共感して「ドライブインフェスの開催によって得た知見は幅広くシェアして、やりたい人のサポートにつなげたい」と思うようになりました。
この時点では、ロケーションは決まっておらず、ドライブインフェスのプロジェクトの目的の一つとして、知見を共有するということを設定しました。
そして、プロジェクトの骨子が決まったあとは、まずはテスト開催をしようと思い、会場を考えました。
ドライブインフェスを開催しようと思った時に、一つ思ったのは、ドライブインシアターではないので、大きなスクリーンの設置は必要なのかという疑問です。空間の表現や、特殊効果の演出などで、フェスの世界観をつくれないかと思いました。
また、自主開催なので、できるだけ費用を抑えることも必要だし、それなりの数の車の乗り入れができる広大な広い敷地も必要です。
そういった条件の元、僕がイベントを開催したことのある場所として思いついたのが、2015年にバーニングジャパンを開催した「岩船山」でした。ここは撮影地のメッカにもなっている採石場跡地で、爆破なども可能な会場です。
この会場は、僕らにとって思入れの深い場所で、この場所でテスト開催すると言った時、「あの岩船山で」「懐かしい」という反応をたくさんもらいました。
つまり、この岩船山のロケーションの選定は、岩壁音楽祭を見て、真似しようと思って選んだ場所ではなく、自分の持つ知見の中で、今、ドライブインフェスをテスト開催するのに最適な場所として決めたものでした。
とはいえ、岩船山は、岩壁音楽祭のメンバーに「この場所はオススメだよ」と紹介したこともある場所だったので、メンバーの一人に、テスト開催を岩船山でやることになったというのは一報をいれていました。
ただ、このプロジェクトが公開から10日間くらいでテスト開催するような鬼のスケジュールで動いていたので、共有はギリギリだったし、あまり意味はなかったかもしれません。
色んな経緯があって、今の形になっているのですが、経緯が見えない中で、特に直前のnoteを見た人は、勘違いしてしまうような内容になっていたと思います。誤解を招いて、申し訳ありません。
経緯に書いたように、岩壁音楽祭を真似ようと思ったり、悪意があってつくったイベントではありません。
また、このプロジェクトのコアは「今やるべきドライブインフェスの形を模索すること」であり、「岩壁」や「オープンソース」ではありません。
今後は、このプロジェクトにおいて「オープンソース」という表現は使わないようにします。やりたい方向けにノウハウを共有したり、サポートしたりはしますが、そこを「オープンソース」と言って、売りにしたい訳ではないので表現を気をつけます。
また、本プロジェクトは、岩壁的なロケーションでやることがコアではないので、テスト開催として岩船山でやりましたが、今後は岩船山以外にも、色んなロケーションでやっていくつもりです。元々、そのつもりなのですが、色んなロケーションで開催されることで、印象は変わってくるかと思います。
そして、誤解を生んでしまったnoteの冒頭には、このブログのリンクを貼ろうと思います。
最後に
ここからは個人的な気持ちの話になります。
大前提、岩壁音楽祭のことはすごいイベントだと思っているし、すごい好きなイベントです。度々、色んな場面でプッシュしています。
そして、岩壁音楽祭の言っていることは痛いほどわかります。
状況はそれぞれのケースで違いますが、僕も散々、類似と思うようなイベントを開催されたり、悔しい想いをしたことが沢山あります。
そして、一番こたえるのは、知らない中でもないのに、相談もなくやられてしまうことです。
「一言、あってもいいのに」何度もそう思いました。
悪意を持ってやった訳ではなくても、結果として、そういうことが起こるのは、まさに「リスペクトがない」と思っていました。
今、このnoteを書いているのも、誤解を生んだことへの経緯説明という意味もありますが、それ以上に、自分がやられて嫌だったことを自分がしてしまったのか、という気持ちからきています。
そんな気持ちにさせてしまって、本当にごめんなさい。
配慮も、リスペクトも、足りなかったと思います。
今後の活動には前述のように気をつけていきます。
同時に、ドライブインフェスのプロジェクトにもたくさんの面々が、身を削って参加しています。僕は、このプロジェクトを強く推進していかなければいけません。
表現に気をつけながら、引き続き、本プロジェクトの発信や推進はやっていきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
アフロマンス