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自分の立ち位置

学年の先生方の顔ぶれを見て自分はどの立ち位置かを把握することは大切です。

学年の教員を配置するときに管理職としてはバランスを考えます。その先生方にどのように働いて欲しいかというビジョンがあって教員を配置しています。

自分はどのように期待されているのかそこを読み取る力は大切です。

自分は自分だからスタイルを変える必要はないと思っていると歪みが生じます。学校は組織で動いていることを再度確認をしたほうがいいでしょう。

私は生徒にとってどういう立場でいるべきなのだろう
お父さん
お母さん
近所のおじさん・おばさん
おにいさん・おねえさん
空き地の隣のカミナリさん
自分はどれに当てはまるのか

だいたい年齢に沿っているのでなんとなくはわかりますが、ここにアメ役・ムチ役、嫌われ役なども入ってくると複雑になります。

私は長年、嫌われ役のカミナリお兄さんをしていました。「あの先生を怒らせてはいけない」的な感じです。

今思えば、嫌われる必要はなく、カミナリである必要もないと思いますが、まだまだ若かりし頃はその役に徹底していました。
そんな気持ちが抜けきれないまま初めての異動があり、異動先でも同じように振舞いましたが、なかなかうまくいきません。地域によって受け取り方がずいぶん違うことを感じて、また役柄を変えました。楽しいおじさんになりました。

教員の仕事はその時々によって役柄を演じることがあるので楽しいです。本来であれば素で対応するのがいいのでしょうが、ある意味スイッチの切り替えのようで私には合いました。

しかし、15年くらい経ってある程度ベテランの域に達してくると、ポジションをその時々によって使い分けたり、同じ学年の中でこの件ではあなたがこのポジションでやるんだななんてことも意思疎通ができてきて、指導がスムーズにできるようになりました。そうなるまではある程度は役回りを意識したほうが気が楽になるのではないでしょうか。私はこの役を演じているんだと

役を演じているとふと巣に戻った瞬間に生徒がぐっと近づいてくれたり、話を聞いてくれることがあります。心と心で話すような場面では効果的です。

人と常に接している仕事なので、ずっと素のままでは難しいこともよくあります。ある程度の使い分けをすることで負担が減ることもありますので参考になればと思いました。

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