2021/06/17 朝の学活
今から30年前の今日、南アフリカ共和国のアパルトヘイト法が廃止となりました。アパルトヘイトは社会で習いましたか?人種隔離政策です。白人と非白人の差別を行う政策でした。それが今から30年前に白人国家体制が崩壊して廃止されました。人種差別を国が認めていたことになります。30年前ですからそれほど昔ではありません。この人種差別からの解放で活躍した人がネルソン・マンデラというノーベル平和賞を受賞した方です。とても複雑な歴史がこの人種隔離政策にはありますので、興味のある人は検索してみてください。
先ほど、30年前と言いましたが、日本でも同じ日本人同士で差別がありました。江戸時代であれば、穢多非人という身分制度がありました。そして、ハンセン病という病にかかった方への隔離政策もありました。ハンセン病患者の隔離政策は「らい予防法」と呼ばれ1996年に廃止されました。じつはアパルトヘイト法の廃止よりも後なんですね。さらに、平成15年にはハンセン病の元患者の宿泊をホテルが拒否した事件もありました。ハンセン病については日本に住んでいるからには知っておかなくてはいけない歴史です。お互いの人権を守るためにも、差別のあった歴史を正しく知る必要がありますね。