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先生と呼ばないで

と行っても呼ばれてしまう職業が教員です。

私は、大学卒業とともに運良く教員になりました。
そのため、3月に卒業して4月には教員として教壇の上に立ちました。その日から「先生」と呼ばれ、保護者からも地域からも業者からも常に「〇〇先生」と呼ばれました。この職業は名前がわからなくても「先生」と呼べば先生が振り返る変なシステムがあります。人混みの中で「先生」と呼んだら何人の人が振り返るでしょうか。

教員は先生という呼び方に慣れてしまっています。自己人称のことを先生と呼ぶ人もいます。(否定はしません。肯定もしません。)

先生と呼ばれる職業は
弁護士
医師
研究者
など、学校の先生は随分と謙遜しなくてはいけない方々と肩を並べてしまっているように感じます。

私は何年か前から「先生」と呼ばれることに抵抗が出てきました。
同僚と話をするときは「〇〇さん」と意識して呼ぶようにします。

先生は役職名ではないので、校長とか教頭、副校長とは意味合いが違います。

なぜこのような話をするかというと「先生」で調子に乗ってしまっているような感じを受けることがあるからです。若い頃から先生先生と呼ばれて、調子に乗らない方が難しいと思います。私も若かりし頃は教育の専門家と勝手に勘違いし、先生と呼ばれることに抵抗を感じなくなっていました。
往往にして勘違いは失敗を招きます。ちやほやされるといろんなことを見失ってしまうので、自分の戒めとして私はなるべく先生と呼ばれないようにお願いします。それでも呼ばれる方にいちいち修正するのは申し訳ないからそこまでこだわってはいませんが、常に心の中には「先生」と呼ばれることにふさわしい人にならなくちゃと思っています。

教え子たちには街で見かけても絶対に「〇〇先生」と声をかけないようにお願いしています。「〇〇さん」と呼んでくださいと行っていますが、街中で、中学生が大人に「〇〇さん」と呼んでいたら余計怪しいですよね。

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