年末年始の一大事~自分自身の背筋を伸ばして
大変な年の始まりになってしまった。
年末年始は、事故や怪我、火事などの大事が起きてしまいがちなのかもしれない。
慌ただしく用事をこなしたり、いつもならやらないことをやってみたり。
気持ちも忙しなく浮ついてしまうからでもあるだろう。
わたしたち家族も、この年末年始は大変な出来事に見舞われてしまった。
30日深夜、日付では31日の大みそかに、わたしの母が自宅で怪我を負い、父とわたしの二人で深夜に救急外来へ連れていくことになってしまった。
母は検査と応急処置をしてもらい、わたしたちはそのまま病院で付き添いながら夜を明かした。
急いで手術をしなければならない状態だったが、タイミング悪く年末年始休みで必要な資材が手に入らずに、手術は年明けにならなければできないという。
病院側は、手術の可能性を探って11軒あまりの他の病院に問い合わせてくれたようだが、いずれも受け入れ不可。そのまま救急対応してくれた病院に入院することになった。
詳細は省くが、ベストではないものの諸々の手立ては尽くした状態ではある。
わたしたち家族にとっては、大変な事件であった。
ここから先、どうなるかはわからないが、目の前のことをできる限りやっていくしかない。
そんなわけで、大晦日は救急病院で夜明かししながら、救急車や患者が途切れずやってくるのを見ていたのだが、年末年始でも対応をしている病院や医療従事者の皆様には頭が上がらない。
(本当は医療関連機材の会社も休まずできる体制を整えていただけるとありがたいけれど)
それにもまして、日本全国で、ひいては世界中でどれほど多くの方が怪我や病気で大変な年越しになっただろうと想像する。
わたしも心が動揺する事件ではあったが、三日を過ぎようやく少し当初の緊張がほぐれてきた。
本当はこれからが本番なのだろうけれど、自分自身がしっかりしていなければ両親を支えることもできないので、自分の心身のケアもしっかりやろうと思う。
雨雲出版は年末に諸々のステップを経て、年明けからは新しいフェーズで活動することにしている。
出版だけでなく、国際協力関係でも、ものを書く仕事でも、新しいことに挑戦するための看板のつもりだ。
一度きりの人生、できる限りのことをやっていきたいので、雨雲出版のこれからのビジネス可能性を考えている。
作家ベッシー・ヘッドの長編小説の翻訳出版は、原稿を仕上げ整える段階に来ている。
もう少しすれば、スケジュールを確定できる予定だ。
新しい年、色濃く生きていきたい。
エッセイ100本プロジェクト(2023年9月start)
【36/100本】