ベリーダンサーの自分が4年前にアルゼンチンタンゴを始めた本当の理由。
コンサルタントの仕事がハイパーピークだった時期から、
そのまま足が遠のいてしまっていたアルゼンチンタンゴ。
いきなりミロンガに戻るまえに、レッスンで温めたいなと思い、
昨夜はホームグラウンドのスタジオのレッスンに行った。
初めて受けたタンゴのレッスンはT先生。
夕べもまた、同じクラスに。
ほんとうに温かいクラスの雰囲気。
心がほぐれていく。
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とても静かな木曜日の夜。
少し暖かく湿った空気が、まだ初夏になりきらない。
このスタジオに初めて来たのは2015年のお正月だったから、
もう4年以上になるのか。
スタジオの床に、空気に、思い出もそれなりにある。
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実は、毎日のように「タンゴオリエンタル」と検索して
このブログにやってくるひとがいる。
もし、振付ワークショップを探しているのだったら申し訳ないなと思う。
4年前、アルゼンチンタンゴを始めた理由。
これを、「タンゴオリエンタル」を踊れるようになるためと、
わたしはよくひとに語ってきた。
でも、
本当のことを言うと、ここには嘘があるんだと思う。
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ベリーダンスを長年続けてきて、
それでもなかなか前へ進むことが出来ない閉そく感があり、
もがいて苦しんでいた時期だった。
だからこそ、アルゼンチンタンゴという新しいカードを手に入れ、
自分をもっとよく見せたいという気持ちが
少なからずあったのだと思う。
アルゼンチンタンゴの動きってこうなのよ、
タンゴオリエンタルのこれって、こうすべきよ。
そういうことが言いたかったのかもしれない。
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いつしかわたしは、ベリーダンスでも自分で色んな道を切り開くようになり
協力してくれるひともでき、新しい世界にシフトしていった。
そして、
アルゼンチンタンゴは、わたしのなかで「タンゴオリエンタル」と
切り離されていった。
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タンゴの世界は、ベリーダンスと違うディープさもあるし
似ているところもある。
人生がより、ドラマチックに人間臭くなる。
アルゼンチンタンゴは、サロンの要素があるから余計そうなのだと思う。
音楽、夜、自分を良く見せるでも何でもない生身の体温、手のひらと肩。
ほんの短い間だけの、日常生活から切り離された対話。
こんなことを思った夜。
アルゼンチンタンゴに触れるほど、
夜も深くなる。
人生も、少しだけドラマチックに豊かになる。