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私の青春の一部だった。
はじめまして、アフロきむです。
「私はアイドルが好きだ。」
そう思ったのは今から6年前の2016年4月。
とあるアイドルグループがデビューをしてからだ。
アイドルというのは恋愛を語る曲が多い中、「君は君らしく生きて行く自由があるんだ」と社会に切り込んだ歌詞に当時の私に衝撃が走った。
それからというもの、所謂、今までのアイドル像とは離れた存在であったため、曲も好きであり、気付いたら私は彼女らを応援していた。
メンバーの活動休止や脱退が続き、その中で私の推しメンも卒業していく。
2020年には改名をし新たに活動を始める。
5/21にそんな好きなグループのメンバーの卒業ライブに参戦した。
席には期待をしていなかったが、手を伸ばせば届きそうな距離にステージ通路があり、その先にはステージが見える。決して悪くない。むしろ今までで一番良い席だったと思う。
世の情勢の観点から、有観客でも声は無しというスタイルでのライブ。所謂コールをしていたライブと比べ、盛り上がりに欠けると思いながら久しぶりに行く。
しかし、そこに広がっていたのは、声がないからこそ強調されて見られた統一されたペンライトの光だった。
1万人以上いる人らが青と白のライトをつけ、まるでネモフィラ畑が広がっているかのような壮大な光景であった。
低く鳴り響く重低音。華やかに響き渡るメロディー。そして照らされたステージにはこれから新たな道へ歩み出そうとするメンバーの姿があった。
1曲目から私の好きな曲「無言の宇宙」が流れる。
どっと感情が込み上げ、目の下に涙を溜めながらペンライトを振る。
次々と流れていく改名後の曲たち。
そして、私の青春の詰まった改名前の曲たち。
どれも私の涙腺を刺激していく。
周囲からは鼻の啜る音が聞こえてくる。
きっと友達と来ていたら私も涙していただろう。
最後は「風に吹かれても」で締める。
私はそっと涙をしまい、その1曲を噛み締めるように静観する。
終わってしまった。
言い知れぬ高揚感と虚脱感。それを胸に留め、帰路に着く。
卒業していくメンバーの今後に期待し、そしてグループの活躍を楽しみに、またこのグループを推していこう。そう心に決めたライブとなった。