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社会人しながら養成所みたいなとこに3ヵ月通って卒業した後の話
寒さも厳しい2月に入り、室温が10度を下回る日々が続きます。いよいよ東京でも雪が降り始めましたね。
前回養成所卒業までの3ヵ月(4月~6月)の様子を書きましたが、今回からは卒業後どうなっていったかを書きたいと思います。
卒業までの軌跡はこちら。
マセキタレントゼミナールは週1回のペースで3か月間通うシステムとなっておりますが、最後の授業の日は総まとめということで各々ネタ見せを行います。通常授業では台本を作家さんに渡して、ネタ見せをして、ダメ出しをもらうという流れですが、最後の授業では台本なしでネタ見せだけをするという一発本番勝負になります。つまりはネタを作り覚えて演じるということをやりきらなきゃいけないわけです。そしてその最後のネタ見せで作家さんたちから高評価をもらえるとマセキ預かり→特待生→半特待生のように評価ランクによって優遇されるというようなシステムです。
とはいえ預かりになるなんてことはほとんどないらしく、そこはオリーブゴールドを勝ち上がらないといけないようです。
じゃあ最終日は養成所生同士でバチバチになるかといえばそんなことはなく、そもそも我々の代は最終ネタ見せをしたのは4組だけだった。
最初の授業では25人弱で自己紹介をしたのだが、徐々に来る人が減っていき3か月目に入ったころには10人を切っていた。なので毎回同じような顔ぶれでネタ見せを行っておりむしろなんとなく小さい絆が生まれ始めていた。ネタ見せの順番も毎回同じだし(なんとなくトップバッターは避けられがち)。
てなわけでここまで残ることができた4組(+ネタ見せをしていないが出席していた奴)の最終ネタ見せはあっという間に終わった。
その後一週間ほど経ったころ、ゼミナールの方から電話がかかってきて最終ネタ見せの結果が告げられた。特待生として10月-12月のゼミナールに通うことを勧められた。ちなみに4組中2組が特待生だった。ラッキーラッキー。とりあえず12月までは何かをしていくことが決まったのだ。
ではでは養成所のない期間、7月~9月の期間は何をしていくのか。フリーライブで経験を積みながら、マセキ芸能社のオーディションライブ「オリーブゴールド」に挑戦していくことになった。
オリーブゴールドは毎月20日前後にお江戸両国亭で2分のネタ見せオーディションを勝ち上がると出演できる。6月のオーディションに受かると翌月7月のオリーブゴールドに出演できるという仕組みだ。
前回の手記でも書いたが、6月のオーディションに受かることができたので、まずは7月のオリーブゴールドに出演できることになっていた。
お笑いを始めて初めての事務所ライブというものに心躍っていた。当日会場である新宿Fuに到着すると感染症対策のために入口で検温をすることとなった。37.5度以上もしくは37.0度以上が3回でると出演できなくなるのだ。7月の暑い日中、体温を測ってみると意外と簡単に37度を超える。初めての事務所ライブに検温引っ掛かって出られなくなるかも、、、と冷や汗をかいたが、その冷や汗が体温を冷やしてくれてなんとか37度を下回ることができた。セーフセーフ。
緊張もあったし、初めてのことだらけだったのであんま記憶もなくあっという間に終わってしまったがともあれ良い経験をすることができた。
7月のオリーブゴールドが終わると今度は8月のオリーブゴールドのオーディションがやってくる。再び両国へ赴き2分ネタを見せる。2回目とはいえオーディションの空気感は慣れることはない。夏の暑さではない汗が滲みでるし、伸ばした手先も震えてしまいフィギュアスケートだったらありえない演技をしてしまった。
「行けてんのか?」と不安になりながら岐路についたが、その日の夜に携帯が鳴り8月のオリーブゴールドにも出演できることが決まった。やっぴーやっぴー。
ちなみにオリーブゴールドには昼公演と夜公演があり、夜公演に出れるとちょっと良い評価らしい。我々は7月、8月ともに昼公演だった。まあそんなこと気にする余裕もなく、オーディション通っていることだけでうれしいのだ。
8月のオリーブゴールド。また夏の暑さのなかでドッキドキ検温タイムが始まる。入口前でハンディ扇風機を使い体を冷やしている人もいた。こんなとこで引き返すことなんてしたくねえぜ。俺たちは止まらねえんだ。
ということで検温も無事突破し2回目の舞台へ。1回目より会場全体を見渡すような余裕はあったもののやっぱり手は震えるんだ。新宿Fuの舞台上の木の削れ具合はこれまでたくさんの芸人さんたちが汗を流した印なんだと。そう思いますねえ。
この調子でオリーブゴールドに出演を続けるという希望が見えてきたので8月も同様にオーディションを受けることに。またまたまた3回目の両国へ赴きエントリーシートを書く。
2回連続でオーディションに通ったのでこの形で突き詰めていくかと、次は夜公演も狙いたい、、と思っていたがその日の夜は電話が鳴らなかった。オーディションに落ちましたです。かなしーかなしー。ちゃんと落ちることもあんねやと競争社会に飛び込んだことを身をもって痛感しました。
9月のオリーブゴールドに出演できないとなったわけなので、1か月後のオーディションまでメンタルを落としたまま過ごすことになりました。とはいえフリーエントリーのライブでネタを試行錯誤することは続けないと。次は通るのかという不安感に駆られながら。ぴえん丸。
そして9月のオーディションがやってきて4回目のエントリーシート記入へ。前回落とされたのは、ネタの中身が悪かったのか、スタイルが悪かったのかと悩むももう一回このスタイルで挑もう、今回は受かるぞという意気込みで臨むも電話は鳴らず。2回連続での落選となった。10月もオリーブゴールドに出演できないことが決定。
さすがにこのスタイルではあかんのや、もう受からんのやと思いそこからさらに新しいスタイルを試行錯誤する。
そしてかつて最終ネタ見せでネタを見せ、特待生を勝ち取ったスタイルとは全く違う形になったまま10月からマセキタレントゼミナールへ再入学することになりました。
次回、社会人しながら養成所みたいなとこに3ヵ月通った話 season2開始します。