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「ひぐらしのなく頃に」をようやく理解した27歳男性

往年の名作「ひぐらしのなく頃に」をコミック版で初めて体系的に読み終えました。

これまでいろんな媒体でちまちまと断片的な情報だけ知っていたせいで、名シーンだけ頭に入っていたし、実写版の映画もなぜか見たことがあったもんでさ。


「嘘だっ!!!」のシーンだけやけに力が入っていたし、屋上で戦闘するシーンも確か昼間でめちゃくちゃ爽やかな青春映画みたいになっていた記憶があるっす。

これが解答編の罪滅編であることもまだ知らなかったわけです。

アニメも何らかの再放送で見た記憶があって、たしか出題編の鬼隠し編だったと思う。最後圭一君が電話ボックスで死んでしまったり、おはぎに針入っていたり。
他にも梨花ちゃまが自分で壁に包丁押し当てて自害するシーンもなんか見たことある。圭一君が金属バットで鉄平をぼこぼこにするシーンもあったような気がする。

ある意味、いろんな欠片だけが頭にあったものの、結局どういうつながりでどういったストーリーになっているか知らぬまま歳をとってしまったので、これはまずいと思いネットカフェの会員登録をして一気読みをしたわけです。

ちなみにいまさらネタバレとか気にしないで書きますし、僕が書いたところで全容を把握するには原作見た方が絶対面白いのでノーダメです。


ちゃんと調べると出題編4編に解答編4編のシリーズものになっていて、順番に読まなあかんみたいですね。
【出題編】
①鬼隠し編→②綿流し編→③祟殺し編→④暇潰し編
【回答編】
⑤目明し編→⑥罪滅し編→⑦皆殺し編→⑧祭囃し編

雛見沢という村を舞台に、都会からの転校生の圭一君、もともと村にいたクラスメイト魅音ちゃん、レナちゃん、沙都子ちゃん、梨花ちゃんを合わせた5人が主要メンバー。そこに魅音ちゃんの双子の妹である詩音ちゃん、警察官の大石さん、赤坂さん、カメラマンの富竹、オカルト好きの鷹野さん、担任の知恵先生などを中心に物語が進んでいくのです。


それぞれの編でスポットが当たる人がいるんですが、

【出題編】
①鬼隠し編(レナちゃん)→②綿流し編(魅音ちゃん)→③祟殺し編(沙都子ちゃん)→④暇潰し編(梨花ちゃん)
【回答編】
⑤目明し編(魅音・詩音)→⑥罪滅し編(レナちゃん)→⑦皆殺し編(沙都子)→⑧祭囃し編(梨花ちゃん)

って感じです。


ちなみにこれ読む前にアニメでやっていた「ひぐらしのなく頃に 業」「ひぐらしのなく頃に 卒」を見ていたので(聖ルチーア学園に沙都子と梨花ちゃんが入学する世界線)、きれいな鉄平を知っていたのです。だから本編の極悪鉄平も実は裏では優しいんちゃうか、、、という映像がちらつき、児童相談所への直談判も実は勘違いなのではと勝手に疑心暗鬼してしまいました。


あとは自分の記憶との整合を取っていく作業となるわけですが、

①鬼隠し編(レナちゃん)
何度も何度も見た内容でした。まあアニメでも一期はここから始まるからそりゃ目にしたことはあったなという感じでした。おはぎ針とかはもう名シーンだし、電話ボックスからの電話ですべての謎が開幕する感じがして非常に良い、世界が提示される一話目になっているなあと改めて思いました。


②綿流し編(魅音ちゃん)
これもまだなんとなく見たことある内容でした。最後のページとかめちゃくちゃコミックス版ならではの演出で震えちゃうね。まだ僕は断片的にしか知らないので、祭具殿に忍び込もうとする富竹と鷹野さんが悪者に見えちゃうんだぜえ。なんで富竹だけ富竹で呼び捨てなんやろ。梨花ちゃんのせいやで。

③祟殺し編(沙都子ちゃん)
沙都子ちゃんみると泣いちゃうねえ。教室の嘔吐シーンとかあたくしはめちゃくちゃ嫌いですわ。役所の役所役所感にも腹立つし、最後大災害で終わってまうの空しくてしゃーないの。いったい何人のロリ好きを生み出したんだろうな沙都子ちゃん。発売当時は全国ににーにの人口が増えたんやろな。

④暇潰し編(梨花ちゃん)
その名の通り話の間と間を埋める感じの、惨劇の弱めな回やけど、重要な情報がちりばめられとる感じのお話。ここまで読むとようやく大石さんがちょっと好きになれるし、赤坂かっけえぜ。

ここまでで出題編がありーの、こっからが解答編


⑤目明し編(魅音・詩音)
美人双子のとらわれた園崎家の宿命。詩音だとおもったら魅音だし、言ったら詩音だしでも魅音じゃんかそれって詩音~って感じのお話。詩音(魅音)と悟志の純朴な恋物語の果ては最後のページでまたもや打ち崩されちゃうのよ。でも綿流し編みたいな怖さではなく哀しさだねえ~~。

⑥罪滅し編(レナちゃん)
ここからがようやく希望を見いだせるようになってくる話。ここで実写版の有名な学園立てこもりシーンが出てくるわけね。なるほど。元がサウンドノベルであることを考えると絶対屋上のシーンの立ち絵とBGMかっこいいんだろうなあ。


⑦皆殺し編(沙都子)
ほんまに役所って嫌い!!!行政!!!と思われちゃうかもしれんけどさ。村との折衝した結果やから仕方ないじゃんか。お国にも文句言われないように沙都子が助けてっていったらすぐ助けてくれたやんか。心苦しかったろうに。ちなみに大石さんがまだちょっと嫌な奴と思われちゃうが、通報されたからには動かなきゃいけないわけで、弁護士来たらすぐに退くから、理由が欲しかっただけなんだろうね。大石さんも行政やなあ。

⑧祭囃し編(梨花ちゃん)
最高じゃん。クライマックス感がえげつない。全部が全部素材になって、総力戦で戦って希望を見出して、ほんで最後には悪者はいない(まあ悪者ではあるけどや)感じで丸く収まって終結するというすばらしさ。いろいろミステリーファンタジーではあるけど、コンテンツとして人気が出るだけの面白さはやっぱりあるんだなあと思いました。白川郷いっとこ。

これ全部見た後に「ひぐらしのなく頃に 業」「ひぐらしのなく頃に 卒」みたらまた倍面白いんだろうな。


まだ番外編も残ってるからネットカフェ通わないと、、、

ちなみに僕は、、、100%魅音ちゃん(詩音ちゃん)派です。


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