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うたごえはミルフィーユのススメ【アカペラ談義】

日々たくさんのコンテンツが生み出される昨今、お笑い芸人のネタやyoutubeチャンネルを見たり、ゲーム実況を見たりと飽きない日々を過ごさせてもうてます。そんな中でちらと気になっているコンテンツがあるんで紹介します。それが「うたごえはミルフィーユ」というコンテンツです。

あたくし、実は大学生のころはアカペラ部に所属して、こういったマイクを持ってグループで歌うアカペラみたいなことをやっていたので、なんとなくアカペラのコンテンツはチラ見しちゃっています。

その中でのうたごえはミルフィーユなわけですが、声優さんがたぶんゼロからアカペラを始めてコンテンツとともに成長していくコンセプトなのだと思います。
これの何が刺さったのかというと、自分の大学時代と重ねてしまうのですよ。
アカペラはだいたい高校生まででやっている人は少なく、みんな大学から始めて手探りで練習していくことになります。そんな手探り&徐々にうまくなっていく過程が如実に出ていて移入してしまうのですよ。

うたごえはミルフィーユの最初の曲として公開されたのが奥華子さんのガーネットの曲をアカペラアレンジしたものでした。これが最初のコンテンツとして非常に良いのです。

アカペラグループの基本構成として多いのはうたごえはミルフィーユのような6人組。主旋律を歌うlead、裏で和音を重ねるtop、2nd、3rdのコーラスライン、リズム隊とも呼ばれる曲を支えるbaseとvoice percussion。

アカペラのアレンジというのは楽譜を声だけで奏でられるようにコーラスラインを整えるのが結構重要なのですが、このガーネットの楽譜は初めてアカペラをやる人にも無理なく歌いやすいようなコーラスラインとベースラインに仕上げてあるのが初々しさを底上げしていて良いのですよ。ほんでみんな声優さんだから声が良いのですよ。さらにガーネットの曲をポップにアレンジすることで聞きやすくなっているのですよ。さらにさらに2番からコーラスラインの全員がリードボーカルを歌う番が回ってくる回しリードを入れることで全員の歌声を自然に紹介するという流れを作っているのも良いのですよ。さすがプロの仕事ですわい。


そして2曲目に雰囲気をガラっと変えた曲調に。リードボーカルの力強い歌唱力が全面に出ているのと合わせてベースが一気にかっこよくかつ技巧派になっているのが特徴的なところですわ。ほんでボイスパーカッションも技が増えているのも聞きごたえがあるのです。ガーネットをアップロードしてから5か月弱。曲もさることながら歌唱力もアップしているのがアカペラのリアル感が増して良いのですよ。

さらに2か月後、次の曲がアップロードされます。

なんかこれまでの曲から一気にアレンジもキャッチーになり、いろんな技巧が凝らされていてさらに成長を感じられる一曲になっている気がします。特に一曲目のガーネットとコーラスラインを聴き比べてみてください。面白みがめちゃくちゃ増しているでしょう。落ちサビのほんまに声だけで主旋律と二人だけでハモるとこなんてぞくぞくしちゃうでしょう。ベースラインも「夢見る15歳」で培ったリズム感と動きを活かして動的なベースラインを苦も無く歌い切っているのがすごいっす。ボイスパーカッションにも注目すると細かい気遣いが足されているのが良いのですよ。バスドラムの間に挟まるハイハットの置き方「ツクツッ」のところが曲全体のポップさを引き出している感じです。

たぶんこの3曲目で12月の学内の冬ライブの時期になるので、1年生としては十分くらい目立てる実力と曲に仕上がっていることになります。

さらに3ヵ月ほど経つと・・・

カバー曲ではなくアカペラオリジナル曲まで仕上げてくる!!カバー曲とは違って最初からアカペラオリジナルで作ってある曲なのでアカペラコンテンツとしての魅力を最大限引き出す曲になってきています。ここまで計算されているとは。今後の成長からも目を離せないもんですぜ。


アカペラ×女性のストーリーといえばピッチパーフェクトが有名な映画かなあと思います。

声だけで彩られる重厚な音圧はパワフルかつ繊細で自然と体も元気になるでしょう。結構アカペラは海外の方が流行っている印象で、パフォーマンスがかなりショー(動きやダンスも含めて)感が増していてみていて面白いです。

一方日本のアカペラコンテンツは結構歌を重視している印象で(もちろん派手なものは派手ですけど、国民性っすかね)イヤホンでしっとり聞くことが多いです。

一時期ハモネプからバズッた高校生グループのハイスクールバンバンも今となっては懐かしい。これは五人組ですがボイスパーカッションのRUSY君がベース部分も包括するような重厚なリズムを入れてくれているので全く気にならないのがすごいっすね。

あと、アカペラといえばゴスペラーズという名前は聞いたことある人は多いんじゃないでしょうか。めちゃくちゃかっこいいっすよね。こっちは音楽としてのアカペラで耳が溶ける優しさがありんすねえ。


たまには耳を休めるためにアカペラ聞いてみようぜ。

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