266.夏の思い出(18禁)
8月最初の日、彼の住む街の隣の県に出張を入れた。
この時期、私の職場では分担して全国数十ヶ所の拠点に出張に行く。彼の職場も選べたけど、勘付かれることを恐れて隣の県にした。
彼に会いに行くには旅費がとてもかかるので、出張に絡めて会いに行けるのはありがたい。
私が行きたいところをリクエストして、それを元に彼がプランを練ってくれた。私がしたいこと、行きたいところをたくさん叶えてくれた。
盛りだくさんの旅行だったので、noteには全ては書き切れないけど、特に印象に残ったところだけ文字に残しておこうと思う。
当日、私が朝に仕事の用事を終えてホテルに戻るタイミングで、彼はレンタカーで迎えに来てくれた。一緒にいられるのは翌日の11時頃まで。彼の奥さんはパートで不在だから、子どもたちに昼食を作って食べさせないといけないのでそれまでに帰る。私も夕方に家族との用事があったからそのくらいの時間までが限度だった。
せっかくならもっと一緒にいたかったけど、お互い家族がいるので怪しまれないように。
私が行きたかったところの一つは、彼の生まれ育った場所。去年の今頃、「生きてるうちに一度は行ってみたい」と口にしたけど、まさか1年後に叶うとは思わなかった。
小さな島で知り合いに会うリスクがかなり高いので、島内をほっつき歩くことはできず、彼はサングラスに帽子にマスクで変装(?)して車で島内をドライブした。
途中、誰もいない小さなビーチでシーグラスを拾ったり、実家のすぐ近くを通ったら、彼のおばあちゃんが軒先にちょこんと座っているのを見かけたり。まさか孫が彼女を連れて島に忍び込んでいるとは思いもよらないだろう。
島内で一番高い場所にある展望台に行った。その場所に行くまでの道では誰ともすれ違うこともなく、本当に誰もいなかった。螺旋状になった階段を登り頂上まで行くと、展望台は360°見渡せるようになっていた。
誰もいないことをいいことにキスをした。軽くチュッとするだけじゃなく、長くキスをしたら、興奮してきてしまった。
彼がスカートの中に手を入れてまさぐり始めた。私も彼の硬くなってるところを触り返すと、どんどん彼の触り方がエスカレートしてきた。
すると彼が、
「エッチします?」
と、驚きの提案をしてきた。
えー、ここで??と思ったけど、立ちバックならなんとかなるかもしれない。
私はパンツを下までおろして、彼はズボンを少し下ろして挿入した。彼のペニスの形状?からしてバックはあまり良いトコロに当たらないので普段はほとんどやらないけど、この場所でするとしたら立ちバックしかない。
それが予想外に気持ちよかった。彼とセックスしたのは1ヶ月ぶり、朝会ってからすでに7時間くらい経っていて、焦らされていたのもあったのだと思う。
展望台の螺旋階段に自分の声が響くのが恥ずかしくて頑張って声を抑えてたけど、我慢できないし中イキしそうだった。
でも車が坂道を登ってくる音が下の方から聞こえて来たので途中でやめた。微かに蝉の鳴き声がするだけだったから、車のエンジン音は遠くからでも聞こえてくる。
私にとっては人生初の青姦だった。しかも夜じゃなくて、真っ昼間。晴れていて空も青くて「青姦」その名の通りだった。
胸の高さまで壁があるので、万が一望遠鏡で遠くから見られても何をしているかは外からはハッキリわからないだろうが、彼の生まれ育った島で青姦とは本当に私たちはヤバイと思う。
去年のふるさと納税でこの島に寄付をしたときに応援コメントを書いたら、そのコメントが広報誌に載った。彼の実家にその広報誌があったので、ご両親もそのコメントを目にしたかもしれない。
「好きな人が◯◯出身なので〜(中略)〜いつか遊びに行ってみたいです」
まさかご両親は、ここに書かれている"好きな人"が自分の倅だとは思わないだろうし、単身赴任先でできた彼女が遠方遥々遊びに来て、島に忍び込んで展望台で青姦してるとは思いもよらないだろう。知ったら怒られるだろうな、「そんな風に育てた覚えはない!」と勘当されるかもしれないな。
そんなことを思いながら、島を後にした。
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