逆転裁判3のデバッグメニュー備忘録
はじめに
私の学生時代の思い出のゲーム、逆転裁判シリーズ。
そんな逆転裁判にデバッグメニューが存在するというのだ。
現在確認できるのはGBA版の逆転裁判3のみ。
私はゲームの未使用データに関する情報を見るのが好きで、よくThe Cutting Room Floor(以下、tcrf)という海外サイトを見ている。
tcrfにもGBA版逆転裁判3の記事があるのだが、デバッグメニューについては書かれていない。
デバッグメニューの存在を知ったのはこちらのサイト
https://gamecom.neocities.org/Ace_Attorney/Unused_Content/GS3/en/#GBA-Debug-Menu
動画(出すためのチートコードあり)
https://www.youtube.com/watch?v=AYMaEsp3ZzQ
ただ、こちらにも簡単な情報しかない。
文章による詳細な情報が見当たらないのだ。
この記事は後世のために逆転裁判3のデバッグメニューの情報をまとめておく記事である。
一応、逆転裁判3のネタバレ注意。
SELECT_TEST_MODE
まず、チートコードを有効化してすぐ無効にする。
するとこのような画面が出るはずだ。
チートコードを有効にする場面によって画面が乱れる場合がある。
タイトル画面で有効にすることを推奨する。
なお、何かしらの項目を選択するとSELECT_TEST_MODEの画面には戻れなくなる。
SCENARIO_SELECT
名前の通りエピソードを選んでプレイが可能で、途中の章からも開始が出来る。
何故かBボタンを押すとフリーズするので注意。
特筆すべき点は一部エピソードのサブタイトルが違う。
また、デバッグ用のシナリオが存在する。
シナリオ名は「逆転デバグモード」で、「デバグ 法廷」と「デバグ 探偵」に分かれている。
「デバグ 法廷」は「テストはじめます。」というメッセージの後に第5話後編2の終盤のゴドーのセリフが繰り返されるだけなので特段面白いことはない。
SCENARIO_SELECT → 「デバグ 探偵」
「デバグ 探偵」を選択すると画面が白黒な中、法廷内に移動して五十嵐が登場する。
法廷内で「調べる」コマンドが使用できるが、反応する部分を調べても「窓」とか「植物」としか出てこない。
「移動する」を選択すると「留置所」と「山小屋・極楽庵」へ移動できる。
「留置所」から順番に、「山小屋・極楽庵」からは逆順に全ての場所へ移動出来る。一回一回移動するのが面倒だが。
一度移動すると法廷には戻ることが出来ない。
他の場所には誰もおらず、「調べる」コマンドを使用してもダミーテキストが表示されるだけ。
自分以外誰も居ない世界でさまようだけの存在になるのは寂しいものである。
話は法廷の五十嵐に戻るが、「話す」コマンドを使用しても空白の選択肢が出るだけ。
この状態でAボタンを押すとテキストウィンドウが開くが、すぐ画面がバグってクラッシュする。
最後に「つきつける」コマンドだが、何をつきつけても「植物」としか言わない。
ちなみに、このシナリオで所持している証拠品と人物ファイルは以下の通りである。
ラインナップの意図は不明、なんのテストなんだ…?
【証拠品】
・弁護士バッジ ※第1話のもの
・呑田 菊三の解剖記録
・星影 宇宙ノ介(61) ※なんでこっちに入っているのだろう…
・勾玉(まがたま)
・葉桜院の見取り図
【人物ファイル】
・ゴドー
・綾里 真宵 ※テキスト違いが二つ
・綾里 春美 ※テキスト違いが二つ
・毘忌尼 ※テキスト違いが三つ
・天流斎 エリス ※テキスト違いが三つ
・あやめ ※テキスト違いが二つ
CYN_OBJ_TEST
簡単に言うと、立ち絵アニメーションのテストである。
【画面に出ている文字】
・CHAR
現在選択しているキャラ
・A_NAME
現在のアニメーションの番号?
・TYPE
LOOPはループするアニメ、ACTIONはループしないアニメ
・ANIM
現在選択しているキャラのアニメーションのパターン
・SEQ
現在選択しているアニメーションの枚数
右上に「NORMAL」と表示されているが、セレクトボタンを押すと「STEP」に切り替わる。
「NORMAL」は常にアニメーションしている状態、「STEP」はコマ送りモード。
【操作方法】
・十字ボタン左右
アニメーションのパターン切り替え
・十字ボタン上下
キャラクターの切り替え
・Aボタン
NORMAL時はアニメーションを頭から再生、STEP時はコマ送り
・Bボタン
STEP時、コマ戻し
・スタートボタン
背景の表示、非表示切り替え
・セレクトボタン
NORMALとSTEPの切り替え
・LRボタン
背景の表示時、背景を切り替えられる
イベントスチルの画像もある
OBJ_TEST
エフェクトのテスト。
最初に法廷の控室の背景が表示されるのでなんだこれと思うかもしれない。
【操作方法】
・十字ボタン左右
背景の切り替え
イベントスチルの画像もある
・Aボタン
エフェクトを頭から再生
・Bボタン
エフェクトの消去
・LRボタン
エフェクトの切り替え
BG_TEST
揺らめく画面のテスト?
AボタンとBボタンで背景を切り替えることが出来る。
セレクトボタンで画面がセピア色に。
しかし、本編でこんなエフェクトが使われていただろうか?
SOUND_TEST
BGMや効果音を聞ける嬉しいモード。正式に欲しかった…
Aボタンで再生、Bボタンで停止。
BGM002とBGM140に逆転裁判1の「追求 ~追いつめられて」、BGM003とBGM141に同じく逆転裁判1の「追求 ~追いつめられて / バリエーション」がある。なぜそれぞれ二回分あるのだろう…
ちなみにクライマックスで使われている「追求 ~追いつめられて 2004」はBGM142、「追求 ~追いつめられて 2004 / バリエーション」はBGM143。
SE 99に成歩堂と千尋が同時に「異議あり!」と叫ぶボイスがあるが、ゲーム中では使われていない。
「逆転裁判3 オリジナルサウンドトラック」に付いてくる「逆転おまけディスク」に収録されている。
どうでもいいが、BGM042からBGM049が飛んでいる。
SE C9を再生しようとするとフリーズする。
CT_TEST
BG_TESTと大体同じ。
違いは供子様の壺のスチルから始まるくらい。
KEY_TEST
ボタンの入力テスト。
TRGがボタンが押された瞬間、ONはボタンが押されている状態のチェック。
ALL_CLEAR
御剣の「異議あり!」のボイスとともにSCENARIO_SELECTの画面になる。
なんのこっちゃと思うかもしれないが、「はじめから」を選んだときに選べる全てのエピソードがアンロックされるだけ。
余談だが、セーブデータがない状態で実行するとバグったセーブデータが生成される。
「つづきから」を選択するとロード画面のUIが表示された途端、いきなり第1話のオープニングが表示され…
終わった後、画面がブラックアウトするがAボタンを2回押すと第1話前半の途中から始まる。
その後は画面が壊れた状態でまた第1話のオープニングが流れ、終了後は一切の操作が効かなくなった。
な 何の話だったの?
すでにセーブデータがある状態でALL_CLEARを実行した場合は起きない。
おわり
結構長くなってしまった。
今のところ逆転裁判シリーズでデバッグメニューが見つかっているものはGBA版3だけっぽい。
需要があるのかと思いつつ書いた記事で、読みにくい所があるかもしれないが何かしらの役に立ってくれたら嬉しい。
もし環境があるならデバッグメニューを試してみるのもいいかも。
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