ランジャタイ国崎さんについて
ランジャタイ国崎さんのエッセイが大好きだ。
「へんなの」
2024年はこの本に救われた。
読むと、じんわりと心に血が通っていく感じがする。
ふざけるために生まれてきたひと。
軽やかな明るい心と、自由で繊細な感性。
愛すべきいたずらっ子だ。
「夢はM-1の決勝に出て、言じられないくらいスべること」と、何かのインタビューで言っていたのが印象的だった。
その後本当にM1の決勝に出て、ありえないくらいふざけたネタをして、会場をとんでもない空気にしていた。
あの時の審査員たちの表情が忘れられない。
ロックだ。
すべての芸人の夢の舞台で、大ふざけしていた。
たくさんの芸人が練りに練ったネタをど緊張で披露する中、あの人は、ただふざけていた。
誰よりも、芸人だった。
そして、ぶっちぎりで最下位になっていた。
自分もこうありたいと、憧れてしまう。
ちなみに、M-1の決勝でやっていたのは
「ものすごい強風にのって猫が飛んできて、耳から体内に入ってしまい体を乗っ取られる」というネタだった。
国崎さんが猫に体を操られてムーンウォークをしたり、ダブル将棋ロボになったりしているのを呆然と眺めているあいだに、4分が経った。
(ダブル将棋ロボ?)
そして国崎さんが土下座で「ありがとうございました」と言って漫才は終わった。
世界で一番無駄な4分間だった。
ありがとう、国崎さん。
私はこれからも、生きていけるような気がします。
そして、あのネタで本気で優勝できると思っていた伊藤ちゃんが1番怖い気がしてきた。
伊藤ちゃん、早く戻ってきてね。