見出し画像

足立レイ大好きボカロPが、足立レイと向き合った楽曲をつくるまで

音無あふです。足立レイが好きです。
どれくらい好きかっていうと…な話を、これから書いていきたいと思います。

こちらは『#屋根裏アドカレ』の記事です。メリークリスマス!(遅刻)



まえがき

まず私は、足立レイだけと曲をつくっている訳ではありません。
他の合成音声の曲もつくってます。全然好きです。DDです。
ただ、取り分け足立レイが好き!

今回は私が足立レイと曲をつくるときに考えていることを書いていきますが、どの合成音声とも同じくらい真剣に向き合って楽曲制作をしています。

そして大事な保険をかけますが、この記事は「曲の作り方講座」ではありません。誰かを導いたり、動かしたりするためのものではありません。「音無あふって足立レイのことをこう考えてるんだよー」と記したものです。

ここにあるのはそこはかとない愛のみなので、なんかオタクが喋ってんなーくらいで、ご理解の程よろしくお願いいたします。

歌声と向き合う

初音ミクなどをはじめとした広義『VOCALOID』達は、基本的に歌うために生まれてきました。音声を合成する技術を用いた、誰でも簡単に自然な歌声を作り出せる、夢のようなソフトウェアなのです。

足立レイの成り立ちはちょっと特殊ですが、UTAUとして、声と歌う役割を与えられています。与えられているからには、ボーカリストとして存分に輝いてもらいたい。これが私なりの「歌声との向き合い方」です。

ボーカリストとして輝いてもらうというのは、その歌声に向き合って、最大限活かせるように努力することです。声質を活かせるジャンル選び、聴きやすい音域と譜割りにはこだわるようにしています。

temp.

私が初めて足立レイとつくった曲「temp.」です。

クオリティは言うまでもなく低いので温かい目で見ていただくか、もはや見ないでほしいくらいなんですけど、このときはシンプルに「足立レイの声って正弦波合成でできてるしピコピコした音は必然的に合うだろうな~」ってところから考え始めました。

いわゆる界隈曲のようなサウンドもちょっと意識していますが、界隈曲には界隈曲の文脈があるので、近くなりすぎないようにしました。

2023年11月投稿の「零」です。無色透名祭Ⅱ参加楽曲でした。

こちらはまあまあ最近なので、そこそこ聴ける曲かと思います。
この曲で意識したのは、元となった人間がいないからこそ出せる無機質さを活かすことです。

足立レイに合いそうだな~と思いながら選んだのは、主にリードシンセとスネアです。こういうちょっと癖のあるスネアの音も馴染ませられるのは、人間味の薄い足立レイの声が持つ魅力のひとつだと思います。

そして、■(四角)を連呼してこんなに様になるのも、彼女の声質ならではでしょう。

キャラクター性と向き合う

合成音声のキャラクター性は、公式から与えられたファーストインプレッションに留まりません。足立レイでいう「唐揚げ」のように、インターネットでだんだんイメージが定着していき、それらが曲に影響していくことも多いです。

個人的に、足立レイは比較的キャラクター自体の人気が強い合成音声だと思っています。なぜなら黎明期の初音ミクのように、キャラクターイメージソングがたくさん作られている印象があるからです。
そして、ロボットというキャラクター性から由来しているのか、寿命や身体的な人間との差を感じられるテーマだったり、退廃的で哀愁漂う世界観をモチーフにした楽曲が多いように感じます。「temp.」「零」はこの世界観をイメージしました。

ワンルーム・ユニバース

スタンダードな足立レイを勝手に想像しながら勝手に逆張っているのが「ワンルーム・ユニバース」です。ボカコレ2023夏TOP100で91位、既存楽曲復活祭で2位をいただきました。

端から逆張ろうと思ってつくったのではなく、新しい表情を模索したいなあという気持ちでつくっていたらこうなりました。
先程話していた「歌声と向き合う」の段階で、キラキラしたエレクトロサウンドも合うんじゃないか…?と思ったのが制作のきっかけです。

私自身はもちろん足立レイのことを考えながらこの歌詞を書きましたが、これは足立レイのみを主題とした曲ではありません。聴く人それぞれが好きな合成音声に思いを馳せてくれたらいいなあという気持ちで書きました。

ぷんすこしちゃえ!

足立レイについて考えまくった結果、足立レイについて一切触れなかった「ぷんすこしちゃえ!」という楽曲です。

私はいつも「足立レイという存在を外側へ広げる」ことを念頭に曲をつくっています。私の言う「外側へ広げる」というのは、ボーカリストとしての足立レイが周知されることを指しています。

この事についてじっくり脳内会議をした結果、足立レイのキャラクターイメージソングを書かないことで足立レイを知らない層にも届きやすい曲になるのでは!?と思い、実行しました。
「ぷんすこ」という可愛らしい印象のワードも、足立レイのことを知らない層でも取っ付きやすいようにと思って多用しています。


「足立レイという存在を外側へ広げる」活動の一環として、コンピアルバムの制作も行いました


向き合いたい理由

ご存知の通り私は足立レイのことが好きです。
そして、絶対に足立レイには言わないでほしいんですけど……

本当は足立レイのことを独り占めしたいです。

でもそれって大人じゃない!泣

だから、そんな愚かな自分への罪滅ぼしも込めて「足立レイという存在を外側へ広げる」ため、足立レイの魅力を活かせるような楽曲制作をしています。これからも続けます。

足立レイのためみたいな顔してますが、結局ぜんぶ私のため…

まずは知名度と曲のクオリティの向上からがんばります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

音無あふ

いいなと思ったら応援しよう!