詐欺師ではありません!
このところ週に一度は、大阪入管=大阪出入国在留管理局に通っています。ビザが切れてからも日本に滞在するいわゆる”オーバーステイ”の外国籍の人たちに面会し、「連れ合いや子どもがいる」「何年も日本で暮らしていて、生活の基盤はここにある」といったさまざまな帰れない事情を聴きます。そして何か出来ることがあれば、代わりにやるというわけです。
私は弁護士でも行政書士でもなく、大したことは出来ないので、英語でコミュニケーションをとる人と優先的に会うようにすること、翻訳や通訳を出来るだけひきうけること、頼まれればテレフォンカードにチャージをすることなどをやっています。(外のコンビニでチャージする方が、入管の中でカードを買うより割安で公衆電話が使えるという奇妙なシステムがあるんです)
ここで、思い出し笑いのお話:いつも私がチャージを引き受けていた人が、大阪入管から長崎の大村入管に移送されてしまって、彼のテレフォンカードのチャージを同国人の友人がやることになりました。でも、不慣れな上、日本語で指示が出るコンビニの機械の操作が分からず、私に「助けてください!」と電話がかかってきました。
私も急いでコンビニに入り、同じ種類の機械の前に陣取って、日本語を一生懸命話すその人に(英語は不得意な人でした)携帯電話でやり方を教えます。そのときは必死でしたが、今考えると私はすごく怪しい奴でした。
「機械に、◎◎という文字が出るのでOKを押して」
「次のページの漢字のところは気にしなくていいです」
「持っている番号を押して」
「お金は、30分以内に払ってください」
お年寄りにATM操作をさせている詐欺師?!
コンビニのお客さんや店員さんに通報されなくて良かった…。