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紅白ネコちゃんを黒に塗り替え→著作者人格権侵害でアウト!「ニュース拾い読み]

東京・渋谷の複合施設にあるレストランに展示されたネコのオブジェが、店舗の内装変更に伴って無断で黒を基調としたシート状のもので覆われてしまった騒動を報じたニュース。

ネコのオブジェは現代美術作家の吉田朗さんによる作品で、勝手に改変されたことをSNSで知った彼は、オブジェを所有する三井不動産に対して著作権侵害にあたると抗議。三井不動産は謝罪しています。

これは、購入すなわち所有権を有する者であっても著作物を著作者に無断で改変できないとする著作人格権を侵害すると考えられているとのことです。

著作人格権には「公表権」「酩表示権」「同一性保持権」があり、この件では3つめの同一性保持権すなわち「自分の著作物の内容または題号を自分の意志に反して勝手に改変されない権利」を侵害したことにあたるというわけです。

おそらく所有者側に、自分のものであれば自由に扱えるとの思い込みがあり、店内の装飾品と同様にこの著作物を考えてしまったことに問題があったのだと思われます。

本来なら駅前のハチ公と対になる目出度い紅白の招き猫だったこのオブジェ。"Paint it Black"されて喪送の意に転じられてしまったということでも、所有者側の軽挙妄動が批判されるべきかもしれません。

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