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ビッグフットの旅立ち

うにょうにょと、、エルフの書物やら、ジャン○を読んでいたら。
鋼○錬金術師から何年とゆー広告を見つけた。鋼○錬金術師とは、なんだろうと思い、、思念で買ってー姉貴ーと言うと。ため息が聞こえ。
(出世払いだぞ・・・・・・)と、脳内に領収書付きの鋼の錬金術師全巻が揃う。まじ、叡智やわ。

鋼○錬金術師、フルメタルアルケミス○。そ、それは、こ、これは!
なんて!!!!!
面白いんだ・・・・・・とゆー、俺の初見の感想はさておき。人間には錬金術師が居るのか。もしかしたら亜人街抜けて、遠く人間の沢山住む所行ったら、、錬金術師が居るのか?
もしくは、ホムンクルスはお父様なのか(いや、俺の父ちゃんはホムンクルスだ!)とか、頭がぐるぐる。
ま、まずは身体取り戻さないとなあ、、と見ている内から小さなドラゴンのホムンクルスができる。そこから、、鱗がしっかり、生え。
牙が出来。(この、牙と爪がドラゴン族にはめちゃくちゃ大事!!)とゆー、血族の証がどんどん形作られていく。俺はなんだか、ポカポカして気持ちいい。この、栄養槽を作ったのももしかしたら、、錬金術師なのだろうか。
今まで、さんざっぱらお世話になった栄養槽に思いを馳せる。
小さい頃、母ちゃんが言った。
「この、栄養槽はね。お腹の中を再現してるのよ・・・・・・」と、、だからホムンクルスにドラゴンのしっぽだけの、ホムンクルスからドラゴンのホムンクルス、、そして、ドラゴン。
ん、そろそろ羽根が生える頃だ。俺は何度やってもこの、、自分の翼が生える瞬間が気持ちよくて仕方ない。血湧き肉躍るとゆーのだろうか、ドラゴンの証は爪と牙とゆーが、、
大空を駈けるドラゴンには翼がないと。鱗がせり上がり、、身体中がゴツゴツとしてくる。その頃には体液も赤から真っ黒に染まる。そう、ドラゴン族の体液は真っ黒なのだ。
だから、長命にもなるとも言われ、、時たまドラゴンに血を分けて欲しいとゆー、体の弱い子持ちのお父さん、お母さんが人間界や、亜人族、そして、エルフからも、ドラゴンは血を求められる。ま、ドラゴンは大きい。だいたい、牛乳パック1リットルもあれば、大概の体の弱いものも育つようになる。
ドラゴンの黒液の売買は、全く禁忌では無い。当たり前のことだ。
しかし、対価が正当に渡せない場合は渡せない。そんなものだ。


爪から赤い液体が出てくる、、栄養槽に黒い液体が迸る!
やっと、やっとだ。

体液が黒液になった証拠だ。

歯からも、翼からも不完全な人間のホムンクルスの父のもとに、生まれた俺はまず、黒液で生まれるのではなく、、ここまでは、血液なのだ。
ホムンクルスの歯が抜け落ちた。その後にギザギザの痛そうな乱杙歯が生える。ドラゴン族はみな、歯並びが悪い。それは、皆が1様に乱杙歯だからだ。
ポロポロと落ちるホムンクルスの歯は、食べ物が栄養液の俺にはご馳走だ。普段なら食べているだろう。それを、端の方に寄せる。
ちょっと、俺にも考えがあるのよな・・・・・・と、思っていたら真っ暗な俺の部屋が眩しい。ドアが開けられていた。
「へい、ボーイ!」と、茜さんは酒に酔った赤龍の小型化サイズだった。
「母ちゃんどうしたの?」と、目を丸くすると「あなたが悪いのよ。今日はファイフの成人式じゃない・・・・・・」え、まだ、やってたの?母ちゃんもしこたま飲まされたのか。それで、小型化赤龍の姿なのは、母ちゃんながらアッパレだ。普通の赤龍ならば、、きっと、大型化して寝込んでいよう。
なんだか、後ろからは大きないびきがそこかしらから聞こえるのは、、そーゆー事だろう。
「母ちゃんさ、俺、旅に出ようと思う」と、一息で言うと。栄養槽には、思念で発話できる装置もくっついている。普段は思念は使えない。どちらかとゆーと、脳内ダダ漏れ思念だから。エルフの念話ともまた、違うのだけれど。俺の脳内は「錬金術師で頭がいっぱいだー!」と、発話していた。
「錬金術師の爺さん達がいまも、くたばってないと?」と、赤龍は臭そうな息を吐きながら言うと。
「鋼○錬金術師読んだんだ。もしかしたら、まだ、錬金術師は存在してるのかも?」「鋼○錬金術師??ほんとに、、」と、言うと、、赤龍は首にかかった衛星瓶に、話しかける。「あなた、錬金術師は存在するの?」「かつては、していた。いまは、謎」と、瓶の中で飛び跳ねながら父ちゃんが言う。
衛星瓶が、何故。衛星瓶かとゆー、説明。もしかしたら?必要?
「何言ってるの?ビッグフット」うん、衛星瓶の説明はまた今度だな。
「ビッグフット、旅立つとは何処に行くの?」「人間界へ。イギリスとかアメリカって国があるらしい・・・・・・」と、言うと父ちゃんが「魔都、イギリスか。魔術の本場だな」と、すこし、懐かしそうな響きが乗ったゆっくりした声で言った。


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