「泣き女」第二話

第二話
正田さんからLINEで。なんと、入学式初日にLINEゲット。この、幸運を僕は終生噛み締めることになるとは、いまや、神のみぞ知るセカイだろう。

☆
ごめんね！
せーらには、誕生日が3人近くてビックリしただけだよ、って。ちゃんと伝えたよ。
せーらも学生証確認したら。
謝りたいって🙏
ごめんねー😭

と、あまり、絵文字の少ないLINEに。
僕は
了解しました！とスタンプを送り、
はー、そうだよね。
ドキドキしながら
僕の学生証の写真を添付した。
誕生日確認するまで信頼できないだろーしね

学校はオンライン授業と、リアル授業と半々って感じで、学校来たくないならほぼ、オンラインもできる。さすが、サブカル大学。生徒の1人まで取りこぼしはしない。

授業おすすめある？
僕は何取ればいいとか。どれで、資格取れるとか聴き逃してて。正田さんは何か資格とる？

と、聞くと。5分ほど、既読が付いてから。ゆるゆると、わたし、司書になりたいんだよね。あと、先生の資格。うちら、国語と社会取れるんだよー。経済と経営だけど、ここ、国文科強いんだよね。

そー言えば、坂東くんは国文科だっけ？
いや、僕も経済学部！
あ、良かった。一緒だーദ്ദിᐢ- ̫-ᐢ₎と、なんだか達観した絵文字入で笑う。

国文科も、実は一応受かってた。でも、親父の会社継ぐのに、、経済学部入っててほんと、良かった

え、じゃー、そーいえば。正田さん、出身北海道？道民？
あ、内地の人ですね、とやり取りすると。
坂東くん、北海道行ったことあるの？と
あ、叔母さん夫婦が住んでて美瑛に。
あ、いいとこ。
うん、食べものめっちゃ美味くて！
ねー。北海道はなに食べても美味しいよ

と、LINEのやり取りが続く。僕は画面の向こうに正田さんの可愛い顔、もしかしたら泣いてる？笑顔だといいなー！と思いつつ、画面を覗きながらめちゃくちゃにやけ顔だ。ほっぺをつねってもこのにやけは中々収まらない。笑い男は一寸木の通称だと言うのに。さしづめ、にやけ男といったところかな。

あ、そー言えば。
正田さんはオンライン？リアル？と、聞くと。えーっとね、１ヶ月はオンラインなの。
へ？あのね、おじいちゃま腰悪くしてて。代わりの人見つかるまで、せーらと、すこし、酪農体験行ってくる予定でさ。ま？
まーだよ。

終わった。
と、思ったけど、
あ、じゃーさ。学校のことは僕になんでも聞いてよ。色々情報仕入れとくね！と、LINEに任せろ^. .^ ੭スタンプを、送ると
わー、頼りになる！

と、僕の学生生活は始まったばかりだ。