旅も海外も慣れてないけど、アフリカ行ってきた➀〜発案編〜
いまでもあの怖さで震える。
何に対してもびくびくするし、声をかけるときはこわい。
日本でも怖いのに、アフリカなんか何倍も怖い。
だけど、自分の人生の中で絶対にしないことをしたなという意味ではめちゃくちゃよかった。
一人だったら絶対にいかなかった。
ただでさえ、予定がなきゃずっと家にいたいのに。
僕からすれば偉大な一歩だったことは間違いない。
別に英語できないし、外出たくないし、できればなにもしたくない。
そんな僕、いや僕らがそれでもアフリカに行ってきた話をしようとおもう。
概要
このnoteシリーズは、けんたが彼女と2人で1週間アフリカ旅行をした話です。
期間は2023/12/27 ~ 2024/01/03の4泊7日です。
行った国はエチオピアとケニアの2カ国です。
砂漠・サバンナのような自然の厳しい場所とは違い、アフリカの都市を回るような旅行になります。
このシリーズは本記事を含めて10記事になる予定です。
ぜひ最後までどうぞ。
発案編 <- 今ここ
準備編
前日 - ボレ空港到着直前まで・実行編
ボレ空港到着 - エチオピア1日目終了・実行編
エチオピア2日目・実行編
エチオピア - モンバサ 年越しパーティまで・実行編
モンバサ2日目・実行編
モンバサ - 帰宅・実行編
感想・振り返り編
旅行の超詳細編(有料部分)
始まりは些細な会話から
すべてのはじまりは、彼女と旅行の話をしていたときだった。
そのときの会話
ぼく「海外旅行いくとしたら、どこいきたいとかある?」
彼女「うーん、一番行きたいところとしたら、ケニアかな」
ぼく「ん?」
彼女「ずっと前から、ケニアのモンバサに行きたいと思ってたんだよね」
ぼく「え?」
彼女「中学生のときくらいから行きたいと思ってた」
ぼく「なんで?」
彼女「お父さんがつかってたパソコンにはいってたゲームに『モンバサ』っていうのがあって」
ぼく「ん?」
彼女「やりすぎて禁止にされるくらい好きだった」
ぼく「」
ケニアはアフリカにあると知ってたけど、「モンバサ」なんか聞いたことない。
アフリカなのはわかるけど、ふつうヨーロッパとかじゃないのか?
東南アジアとか。
アフリカて。
きっかけがゲームなのも意味が分からない。
まあまあ茶番だろうけど、とりあえず聞いてみよう。
ぼく「その『モンバサ』っていうのはどんなゲームなの?」
彼女「たぶん、見たほうが早いかも」
ぼく「『モンバサ ゲーム』で調べてみるか」
ぼく「こういうの?」
彼女「うーん、違う」
ぼく「『モンバサ mac ゲーム』で調べてみるか」
彼女「これだ!」
そういって、見せてきたのはこの動画だった。
ぼく「絵合わせみたいなやつかな」
彼女「そうだね」
ぼく「このゲームの場所を聖地巡礼したいみたいな感じ?」
彼女「いや、そういうことじゃない」
ぼく「え?」
彼女「背景の山がどこかもよくわからない」
ぼく「モンバサのどこに行きたいとかあるの?」
彼女「どことかはなくて、とにかくモンバサに行ってみたいの」
ぼく「」
すご。
言っている意味が全く分からない。
単純な絵合わせのゲーム。
モンバサと全然関係ない山と、アフリカならどこでもよさそうな絵柄たち。
そして、なぜそこまでしてモンバサにいきたいのか。
頭が混乱してくる。
でも、なんだか本当っぽい。熱量が違うもん。
もう少し深く聞いてみると、
彼女があるとき「モンバサ」というのを検索していたら、ケニアの都市であることがわかったらしい。
そこに映っていたビーチの写真などをみて、行きたいと思ったそうだ。
読んでいる方のために「モンバサ」について補足すると、
これらの情報を彼女もほとんど知らなかったみたいだけど、
検索結果にでていた写真などを見て、一度行ってみたいと思ったそうだ。
一通り話を聞いて、理解はできたが、よくわからんことには変わりない。
だけどぼくは、「おもろいな」と思ってしまった。
この日はそういう話をしただけで、本当にいくことになるとは微塵も思っていなかった。
ある日の飲み会
ある日、ぼくのインターン先での飲み会の話だ。
先輩「卒業旅行で、ブラジル行ってこようと思うんですよ」
ぼく「なんでブラジル行こうと思ったんですか?」
先輩「いろんな国にいってみたけど、南米にいってみたくなってね。ついでにエジプトもいこうかなっておもってるんだよね」
社員Aさん「南米いいねぇ。自分も行ってみたいなとはずっと思ってるんだけど。」
ぼく「社員Aさんは結構海外いってるイメージですけど、どこ行ってましたっけ?」
社員Aさん「大学生くらいのときは東南アジアでバックパッカーしてたこととかあったかな」
社員Aさん「海外の大学のパーカーを集めるのが趣味だから、ヨーロッパとかアメリカとかもいくかな」
ぼく「めちゃくちゃ行ってるじゃないですか」
社員Aさん「でも30をすぎてくると体力がなくなってくるから、南米とかアフリカとかはもういいかなってなるんだよね」
社員Aさん「南米とかアフリカとかは元気なうちに行っておいたほうがいいよ」
ぼく「そういうもんなんですね」
南米やらバックパッカーやら、ぼくにとっては新鮮な話ばかりだった。
海外慣れしてる人の話はすごくおもしろいなぁとおもった。
このとき、彼女のアフリカの話が頭をよぎった。
行くなら、今がベストなんじゃないか…?
てか、アフリカとか旅慣れてる人でもあんまりいかないんだ。
ってことは今いったら、結構話題として強いんじゃね?
ちょっと行ってみたくなってきたな…
ぼくにとっての最初の最初の動機は、「アフリカにいく」って、話題づくりとして強いなっていう打算的な感じ。
しかも、エジプトとかじゃなくてケニア。
めちゃおもろいなっておもった。
シンプルにおもろいし、絶対に普通に生きてたら経験しないことなんだろうなっておもった。
一人じゃそんな発想絶対出てこないし。
大学入ってからは、普通はやらないことをやりたいと思ってた。
だから、これは超チャンスだ!と思ってきた。
なんだか、彼女が行きたいって言ったからっていう口実でアフリカに行くのありだなっておもってきてしまった。
飲み会の後に彼女にも同じ話をした。
ぼく「…っと、そんな話があってさ。もしかしたらモンバサいくなら今のうちなんじゃない?」
ぼく「行くとしたら一緒にいってみたいなぁ」
彼女「そうなのかもね… でも私、海外行ったことないし、親にも止められるかもしれないから、いつか行けたらいいかなぁ… 全然ひとりでもいこうと思ってたし」
思ったより乗り気じゃない感じだった。いつかいけたらいいなみたいなポジションなんだろう。
ぼくも全然現実的には考えられないし、まあ一個の案としてはおもしろいかなぁみたいなかんじでその日を終えた。
またある日の飲み会
またある日、インターン先で違ったメンバーでの飲み会の話だ。
ぼく「この会社に入る前はどんなことしてたんですか?」
社員Bさん「前に、南アフリカの大使館で駐在員として働いていたことがあるよ」
ぼく「すごい経歴ですね」
社員Bさん「そのときは結構楽しかったし、アフリカのいろんなところに旅行したなぁ」
ぼく「どんなところが印象に残ってます?」
社員Bさん「イスラエルかなぁ。そのとき治安は少し落ち着いていて、中に入ったときはかなり興奮したかな!」
すごい。すごすぎる。
あれほどアフリカにいくのって大変だなぁと思っていたのに、はるかに凌駕している人がいる!
身近にそんな人がいたのか。
せっかくだし、ちょっとアフリカの話きいてみよう。
ぼく「そういえば、ぼくの彼女がケニアいきたいなぁみたいな話してたんですよね~」
社員Bさん「いいじゃん!行ってきなよ~本当にいくなら知り合いの人とか紹介するし」
ぼく「ほんとですか!それは心強いです」
軽いノリで言ってくれたのだとおもうが、ぼくとしたら急に現実ルートが見えてきた気がした。
この飲み会は4月に行われていて、ぼくは大学4年生。
就職予定だから、このインターン先にいれるのもあと1年くらい。
これは、今年いくしかないのでは?てか、こんないいタイミングないんじゃね?
自分の中でなにかが嚙み合いだした。
モンバサまじで行こう。
これが、はじめて現実的に覚悟が決まった瞬間だったと思う。
モンバサ、ケニア、アフリカ。
そもそも彼女が一人で行こうかなと思っていた場所。
言ってしまえば全然関係ないぼく。
それでも行きたい気持ちが高まってきていた。
ぼく「もしよければ後日、彼女と一緒に詳しくお聞きしたいです!」
社員Bさん「いいよ~」
そうして、後日ぼくと彼女は社員Bさんに詳しく話を聞くことにしたのだった。
アフリカの話を聞いてみる
飲み会から1か月後、オンラインのミーティングを開いた。
社員Bさんからは行ったことのあるアフリカの国の話をたくさんしていただいた。
ザンビア、ナミビア、ルワンダ、エチオピア、などなど。
サファリを見に行くならここだねとか、こういうところに気を付けたらいいとかいろいろ教えてもらった。
あいにくモンバサには知り合いはいなかったようだったので、紹介してもらうことはなかったが、かなり大事な情報をいただいた。
社員Bさん「せっかく行くならほかの国もいってみたら」
ぼく「一番アフリカっぽいなっていう国はどこですか?」
社員Bさん「エチオピアかな~ どことなく土っぽい感じがアフリカっぽいかも」
これを聞いて、僕はせっかくならエチオピアにも行きたいなという気持ちになった。
まああと、自分も行きたい国があるっていう方がお互いモチベを維持しやすそうっていうのも若干あった。
話を聞いてもらった手前、実際にいかなきゃなぁみたいな雰囲気もでてきて、ちょっとずつ本格的に行ってみるかという話を彼女とするになった。
『旅も海外も慣れてないけど、アフリカ行ってきた②〜準備編〜』 へと続く