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「オイル交換はしないとどうなる?」起こり得る4つのリアルストーリー
自分は普段、車の記事をメインに執筆していますが、いつか演劇の戯曲や映画のシナリオを創作したいという願望があるので、執筆した小説や脚本がTVドラマや舞台化されたという経験をお持ちの方が講師を勤められている文章創作教室に参加中です。
第一回目の授業の時に講師の方は、ストーリー創りの基本はif it were not for ~(もし~がなければどうなっているだろう)についての妄想を広げていく事だとおっしゃられていました。確かに、自分が崇拝している映画プロデューサー・小説家でもある川村元気氏も恐らく似たような発想で『世界から猫が消えたらな』という作品を完成させています。
先日クルマのオイル交換をしたのですが、もしもオイル交換をしないで車に乗り続けた場合にはどのような事態が起こり得るのかについての4つのリアルストーリーを紹介します。
エンジンオイルには湿潤・密閉・冷却・洗浄作用などの基本性能が備わっている
エンジンオイルにはどのような効果が備わっているのかを把握していなければ、交換しない場合に起こり得る事象について語る際のリアリティーが弱まってしまうので、その役割について再確認していきます。
潤滑作用
エンジン内部で緻密に配置されている各パーツ間同士の滑りをよくして、接触部位の摩耗を防ぐ。
密封作用
ピストンとシリンダーの間の隙間を埋めて、燃焼室で作られたエネルギーがエンジンユニットの外へと逃げていかないように抑え込む。
冷却作用
ピストンなどが高速運動した際・燃料を燃やした際に発生する熱によって高温状態となったエンジンルームを冷やす。
洗浄作用
エンジン内部に蓄積されたガソリンや軽油を燃料させた際に発生する煤(すす)などの不純物、高速で振動する際にパーツが削られてできる金属片を循環・ろ過させる。
防錆作用
燃料を燃焼させる過程で発生する水と酸が、金属パーツと酸化反応して錆びつかないように、油の膜によって防御させる。
ストーリー1 ~ エンジンオイルを交換しなければ燃費が悪化してしまう
エンジンオイルの交換を怠って状態が悪くなってしまえば、ピストンとシリンダーの空きスペースを埋める密封作用が弱まります。すると、ピストンの高速運動が邪魔される・エネルギーがエンジンルームの外へと排出される割合が大きくなって燃費が悪化します。
自分は車を運転している時に、大体いつも同じルートを走行しているのにガソリンが減るタイミングが早いんじゃないかという違和感があったら、オイル交換をしています。
ストーリー2 ~ エンジンオイルを交換しなければエンジン音が大きくなって静粛性が低下してしまう
自分はドライブ中には音楽をよく聴いています。家の中で聴くよりも車の中で聴く方が反響音は良い感じするので、音楽を聴く目的でドライブをする事もあったりします。
エンジンオイルを交換しないと潤滑作用が低下します。すると、パーツ同士の接触が悪くなる・音が外側へと漏れ出しやすくなってしまうため、エンジン音が大きくなる・異音が発生して静粛性が低下してしまいます。
静粛性が低下してしまえば、ドライブ中に聴いている音楽に雑音が紛れ込みやすくなってしまいます。
ストーリー3 ~ エンジンオイルを交換しなければ「エンジン焼き付き」が起きて思わぬ出費が発生してしまうことも
エンジンオイルを交換しない状態が続けば、冷却作用が低下します。金属は熱には溶けにくい素材ですが、圧縮熱・燃焼熱・摩擦熱が加味された高温状態が冷却されることなく持続化してしまえば、金属素材が溶けてしまって、パーツ同士が結合して起こる「エンジン焼き付き」が起こります。
エンジンオイルの交換は車種よっても異なりますが、年に1~2回のペースが推奨されています。1回の費用は工賃も含めると5,000円位。エンジン焼き付きが起きてしまうと、多額の料金が発生してしまう買い替えるケースがほとんどなんで、確率的にはレアケースかもしれませんが起きてしまった場合にかかる費用と比較すれば、1回5,000円位の交換費用は長い目でみるとケチらない方がお得なのだと考えます。
ストーリー4 ~ エンジンオイルを交換しなければ起きてしまう最悪のケースは車両火災…
エンジンオイルを交換しなければ、車両火災が発生するというのは極端なケースかもしれませんが、オイルの劣化が車両火災の原因であると特定された事案が全国各地で発生して、国土交通省が定期的なオイル交換を各ドライバーに推奨しているという事実があります。
オイル交換をしない状態が続くと、燃費の悪化だけではなくて、エンジン焼き付きや車両火災を起こしてしまう恐れがあるため、自分はこれからも定期的にオイル交換をしていきます。