Secret Mirageと涼宮星花の話
皆様、こんにちは。
水本ゆかり担当プロデューサー、兼、涼宮星花の「夢女子」の、夢芽(ゆめ)と申します。
さて、2021年7月30日~8月7日の期間、アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージにて、イベント「LIVE Groove Dance burst」が開催されております。
ここでは、9年8ヶ月の時を経て、遂に念願の結成が叶った、
水本ゆかりちゃんと小早川紗枝ちゃんのユニット、「Rêve Pur」の新曲
「Secret Mirage」が初披露されました。
また、この楽曲を主題歌にしたドラマを制作する、という設定のイベントストーリーも展開されています。
……これだけでも情報量が多すぎてバグりそうですね!?
同じ誕生日、同い年、同じ属性の、洋と和の令嬢。
たくさんの共通点を持ったふたりが、長い時間をかけて少しずつ気持ちを通わせていき、ついにアイドルとして共演を果たした
ゆかりP、紗枝Pにとっては、願い続けてきた夢が叶った、この上ない幸福に溢れたイベントです。
色んな所で、ゆかさえPへの祝福をたくさんお見かけして、とても嬉しいです。ありがとうございます。
そんな彼女らの新曲、「Secret Mirage」のMVなんですが
……ふたり以外の人影が見えますね……?
そう、この楽曲のMVには「楽器ver」なるものが存在します。
そこでは、バイオリンを演奏する涼宮星花ちゃんが、イントロからサビ、アウトロにかけて登場します。
…………今、書きながら、何?と思っています。
だって、星花ちゃん、この楽曲の歌唱者でもなければ、そもそもボイスがついていないのに、MVオリジナル配置にいて、頭から終わりまで、がっつり入ってるんですよ?
どういうことですか?
イベントが始まってから1週間が経過しましたが、まだ現実に思えません……。
私は、シンデレラガールズをプレイし始めてから、7年と8ヶ月、ずっとゆかりちゃんと星花ちゃんを見つめてきました。
ゆかりちゃんと星花ちゃんは初期から仲良しで、たくさん共演をしてきました。
でも、これって、単なる「推し同士の共演」とはわけが違うじゃないですか…………
Secret Mirageが、シンデレラガールズにとって、涼宮星花にとって、どれだけ大きな事象なのか
「夢女子」が、拙い言葉ではありますが、書き残していこうと思います。
夢芽について
「あなたは誰?」という方もいらっしゃると思うので、少し自己紹介をします。
普段は、主にインターネット上で歌っている人間です。最近は素敵なご縁を頂き、個人作品等で歌唱をさせていただくこともあります。
また、アイドルマスター関連の活動として、「俺達の少女A」というユーザー企画に時々参加しており、過去に涼宮星花ちゃんと水本ゆかりちゃんのプレゼンを投稿しました。
私は、2013年11月27日からアイドルマスターシンデレラガールズを始めました。
その世界に入るきっかけをくれたのが、星花Pの友人でした。
また、星花ちゃんは自分と同じ岐阜出身であったため、地元が大好きな私は親近感を感じていました。
そして、モバマスを始めて、お仕事をする中で出会った水本ゆかりに早々に惹かれ、以来今日まで2人を追い続けてきました。
涼宮星花の「夢女子」ってどういうこと?というのは、昨年春に書いたブログ(俺達の少女Aのあとがき)で書かせていただいていますので、ご興味があればご一読いただければと思います。
「担当アイドル」や「推し」とは言わないけど、「担当アイドル」と同等かそれ以上の、特別な感情を抱いている、ということが伝われば十分です。
イベント開始日の話
Secret Mirageのイベント開始日である7月30日、「ゆかさえの新曲イベント」を楽しみにイベント開始を迎えた私がどんな状態になっていたのか、書き残そうと思います。
当日の15時50分ごろに、仕事の休憩中にイベントの詳細を確認しようと携帯を開いたところ、
携帯の通知の一番上にあったのが、知人からの「タイムラインを見る前に直接デレステつけてコミュとMVを見てくれ」という連絡でした。
その時は何もアプリを起動しないまま携帯を閉じ、17時過ぎに仕事が終わってから、真っ先にデレステを開きました。
「ゆかさえの大切な晴れ舞台だから、ゆかりPの私を気遣ってくれたんだな、優しいな……。でも、私にわざわざ『コミュとMV』を見ろっていうことは、MV相当凄いつくりなのかな。それと、もしかしてコミュで星花ちゃんがちょっと出てきたり……?」
なんて、考えを巡らせながら。
オープニングコミュを開きます。
恐れていたことが、目の前で起きました。
いやいやいやいやいや、おるが????
星花ちゃん、しれっと、おるが??????
えっ、「バイオリンの伴奏で、曲のほうにも、お力添え」されるんですか???????
この時点で、動悸と震えが止まりませんでした。
暫くしてから、「……楽曲にバイオリンの音が入っているってことだよね……」と冷静になり、イベントTOP画面で録音をしながらインストを聴き、「これが今の星花ちゃんが奏でる音なんだ……」と感動していました。
(打ち込みだったら、まぁ……と思っていましたが、これ、恐らく演奏した音ですよね……?)
「でもまぁ、発注してあがってきた楽曲にたまたまバイオリンが入っていて、後付けで星花ちゃんの演奏ってコミュ上の設定にしたのかもしれない!
でもそれでそこに星花ちゃんを当ててくれたのなら、すごく嬉しいな。」
そんな風に思いながら、Grooveを1回回し、アンコールで初めてSecret Mirageの歌を聴き、「ろまんてぃっく」の度を越えたその濃密さに圧倒され、
早速解禁されたMVを視聴しようと、編成を組もうとしたところ
!?!?!?!?!?!?!?
「楽器ver」って、なんですか?
え、ゆかさえの曲だよね?なんでオリジナル編成に、涼宮星花の枠があるの????
え、まさかまさかまさか、と恐怖に怯えながら、MVを再生しました。
……お分かりいただけますよね?
これを直に浴びて、死なないわけがないんですよ。
本当に、何が起きているのか分かりませんでした……
念願の担当の新曲、念願のゆかさえの初舞台の、MV再生1回(一時停止なし)で
スクショの18枚中ゆかりちゃんが映っているのがたった5枚というのが、私の状態のすべてを物語っていると思います。
そして、帰ってからとりあえず歌いました……
布団に入るたびに「これは夢だ、そうに違いない」と思い、朝になっても星花ちゃんがそこにいる現実を目の当たりにして「夢じゃない……」と衝撃を受ける、といった日々を繰り返しています……。
GrooveでSecret Mirageをプレイするたび、音から涼宮星花を感じて反射的にオンオン泣き出しながらノーツを叩いています。
MASTERはロングノーツが、MASTER+はスライドノーツが、星花ちゃんのバイオリンを表現していて、ノーツを叩くたびに「これは星花ちゃんに寄り添ったものなんだ……これは星花ちゃんの音……」と限界になりながらコンボを繋いでいます。
音ゲーをやりながらこんな感情になるって、そうそうない経験だなと思っています。
涼宮星花とバイオリンの話
涼宮星花。岐阜県出身の19歳。
バイオリニストとアイドルを、両立しているアイドルです。
幼いころに両親から授かったバイオリンが自分の自慢で、自分の世界の全てでした。
そんな中、アイドルという世界を知り、自分の知らない音楽を知り、自由を知りました。
「音楽をもっと知りたい」、そして、「自分自身をもっと高めたい」と、アイドル界へのチケットを受け取りました。
得意のバイオリンならお手本通りに弾けるけど、アイドルのレッスンはそうはいかず、「バイオリンの弓なら、もっと上手く動かせますのに!」と、悔しさを零すこともありました。
それでも、壁に挑むことを「楽しい」と言い、アイドルというものにまっすぐに向き合い、挑戦を重ねました。
彼女は、親元を離れて大学に通っています。そんな中で彼女はスカウトをされました。
そのため、両親は、アイドル活動になかなか理解を示しませんでした。
「涼宮星花とバイオリン」を語るにあたって、外せないのが、デレステのメモリアルコミュ4と、SSR[星へのピチカート]です。
メモリアルコミュ4では、初仕事であるトーク番組の台本に「ずっと続けてきたバイオリンを辞めてまで、アイドルを選んだ理由はなんですか?」という質問があり、
「わたくしはバイオリンをやめたわけではありません。」
「新しいことを始めた時、それまで続けてきたことは、やめなければならないものなのでしょうか?」と思い悩みます。
この後プロデューサーに助言を貰うのですが、この時点で、既に彼女の中で答えははっきり出ています。
ただ、それは認められないことなのではないか、不誠実なのではないか、揺らぎが生じました。
助言を受けて、彼女は自分のありのままの想いをカメラの前で語ります。
きっと、その言葉を聞いたあなたなら、彼女が「Secret Mirage」にかかわる理由が、分かると思います。
全貌は、是非、ご自身で確かめて、星花ちゃんの「決心」を、受け取ってくださいね。
そして、SSR[星へのピチカート]
このカードでは、オーケストラの演奏会で、バイオリンを演奏しています。
このカードは、2019年5月に実装されました。
シンデレラガールズサービス開始から7年、出会いである初期R以降、特訓前後共に、一度もバイオリンを演奏するカードは存在しませんでした。
(アニメ最終話で、蘭子の後ろでノーブルセレブリティが演奏しているカットはあります。)
そう、アイドルとして、ステージの上で、衣装を着て、初めてバイオリンを奏でるのがこのカードです。
「わたくしの音楽が、もし昔のままだったら……アイドルになる前のわたくしと、代わり映えしていなかったら……」
と、本番前に少し不安を漏らしました。
それでも、仲間とプロデューサーのおかげで、以前の自分とは変わったのだと、自信をもってステージに向かいました。
アイドルとして積み重ね、成長した自分自身を、バイオリンで表現します。
アイドルとして触れた音楽、重ねた経験、得たものすべてを彼女の音にして。
もう、バイオリンだけが全てだった過去の自分ではありません。
彼女がたどり着いた音は、バイオリンとアイドル、どちらも手放さず、自分の足で歩きづづけたからこそ輝く、彼女だけの音です。
そして……この演奏会には、両親も客席で見届けていました。
きっと、アイドルを通して、一人の人間として成長を遂げた彼女の姿は、彼女の強さは、きっと両親の心にも響いたと思います。
Secret Mirageコミュにおける涼宮星花の話
さて、Secret Mirageのイベントコミュのお話をします。
この曲を主題歌とするドラマ撮影に、紗枝とゆかりが挑戦するというストーリーです。
ドラマの共演者として、茄子さん、美波、芳乃、そして星花ちゃんが、ふたりを支えていきます。
(一部、千夏さん、千秋も登場します。)
ちなみに、これはボイス付きのコミュです。
もう一度言います、ボイス付きのコミュです。
ボイスの付いている他の5人と一緒に、当たり前のように会話をしています。
オープニングのみだなんてとんでもない、彼女は4話までガッツリ話に絡んできます。
(5話は、「ふたりだけの秘密の誓い」ですので……ふたりだけの世界です。)
(8/9追記)
エンディングコミュでも、しっかり出演しています。
茄子さん、美波、芳乃、星花ちゃんの「4人」が、主演2人のクランクアップのお祝いに駆け付けます。
三度目になりますが、ボイス付きのコミュです。
これまで、楽曲イベントコミュにおいて、1話単位でボイス無しアイドルが登場することはしばしばありました。
しかし、Secret Mirageにおける星花ちゃんは、一貫して登場しており、芳乃たちと同様、物語のメインキャラとして、ストーリーに深くかかわっていきます。
デレステの歴史の中でも、「ボイスがないからコミュに登場できない」という大きな壁をぶち抜いた、とても大きな出来事です。
そのパイオニアが涼宮星花であること、本当に、本当に嬉しく思います。
ストーリーの中で、ゆかりと紗枝は互いに小さな秘密を抱え、すれ違っていきます。
その様子が、展開されるドラマのストーリーと重なり、どんどん引き込まれてゆきます……。
紗枝は2話で茄子さんと美波に、ゆかりは3話で芳乃と星花ちゃんに、それぞれ悩みを打ち明けます。
3話でゆかりちゃんは、フルートの先生から、今後につながる大きな演奏会に推薦をされ、返事を求められます。
でもゆかりちゃんは今のアイドルの仕事に集中したくて、でも先生はそれに理解を示してくれなくて……
そんな中、星花ちゃんに、Secret Mirageに入れるバイオリン演奏を聴かせてもらいました。
アイドルをしながら、それでもここまでバイオリンも磨き続けている、星花ちゃんの音と姿は、ゆかりちゃんの目には輝いて見えたと思います。
そうですね、今ゆかりちゃんもアイドルとフルートのバランスに、悩んでいます。
そこで、星花ちゃんにやんわり尋ねます。「どちらかしか選べないときは、どうしているのか」と。
そこで出た言葉は、
「選べなかった方に胸を張れるよう、選んだ方を最上のものに。そう心がけて、全力で打ち込みますわ。」
私は、この言葉が彼女の口からはっきり語られたことに、とてつもない感動を覚えました。
これまでの彼女の描写では、「どちらも続けている」という強さは、描かれてきました。
それが簡単なことではない、批判されることもあるだろうと彼女は十分理解しています。
それでも、必ずぶつかるであろう「どちらかしか選べない時」の彼女は、これまで語られることはありませんでした。
華やかに魅せる舞台の裏で、彼女が重ねた努力の証明。
そして、それを淀みなく堂々とゆかりちゃんに示すことができる自信。
改めて、「涼宮星花」という人間の強さを、突き付けられました。
ゆかりちゃんと星花ちゃんは、サービス開始当初から交流があります。
2012年3月に実装されたゆかりちゃんの最初のR[純粋奏者]では、「音葉さん、星花さんとあいさんと…演奏会が出来ちゃいますね?」と、演奏者としての星花ちゃんへの言及があります。
また、ゆかりちゃんが一番ユニット共演数が多いのも、実は星花ちゃんです。
琴歌との「ノーブルセレブリティ」が一番印象強いですが、
ふたりの「ユニゾンデュエット」、日菜子との「ロード・オブ・プリンセス」、こずえとの「ハーモニッククラウド」、保奈美との「アルテ・オーセンティカ」、久美子との「クラシカル・アンサンブル」等……
たくさんのステージを、ふたりで踏んできました。
モバマスではアイドルトークも実装されています。
ゆかりちゃんは星花ちゃんを、アイドル仲間としても、演奏者としても尊敬し、姉のように慕っています。
ゆかりちゃんがこの悩みを打ち明けられる相手は、星花ちゃんしかいなかっただろうし、
このゆかりちゃんの悩みをしっかり受け止めて答えらえるのは、星花ちゃんしかいなかったと思います。
企画の進めやすさを考えたら、他のボイスがついていて、演奏ができるアイドルを選ぶこともできたと思います。
また、話題性を重視すれば、注目度の高い他のアイドルを選ぶ選択肢もあったはずです。
それでも、「ボイス」という壁を越えて、各人の個性や、その関係性を完璧に踏まえて、敢えて星花ちゃんをここに呼んでくれたこと
本当に、感謝しかありません。
このコミュはもう少し続きます。後に続く芳乃からの言葉もとても素敵なもので、読んでいる私自身の心にも響きました。
「過激芳乃」というパワーワードも生まれてしまいました。
ぜひ、3話をお読みになって、その真相を確かめていただけると幸いです。
そして、可能であれば5話まで読んで「ゆかさえ尊ぇ……!」となってください。
Secret MirageのMVにおける涼宮星花の話
さて、ここまでのことを踏まえたうえで、Secret MirageのMVがいかにやばいかを、限界語彙でお伝えします。
イベント開始当初のみなさんの反応で、既にお分かりいただいているとは思いますが……!
まず、オリジナルMVに、ボイス無しアイドルが登場するということ。
次に、徹底的に作りこまれた、自然なバイオリン演奏モーション。
そして、それが「涼宮星花」のためだけに作られたモーションであること。
これまで、「イリュージョニスタ!」でユニットで設定した5人以外に、6人目のアイドルがランダムで登場したり
「Joker」では、歌唱メンバー5人以外に、中盤からネネさん、翠、恵磨、和久井さんがバックダンサーとして登場することがありました。
ただ、今回のMVは、イントロ、サビ、アウトロと、全編を通して星花ちゃんが登場しています。
楽曲の構成に合わせたものだとは思いますが、ゆかさえと一緒に、頭から終わりまで立っている姿は、「本当に、居るんだ、アイドル涼宮星花が、一緒に……」と思わずにはいられません。
イントロとアウトロでしっかり星花ちゃんの演奏を強調してくれたおかげで、「この音が涼宮星花の音だ」という印象も強くなりました。
次に、バイオリンのモーションですが……
私はバイオリンは詳しくないのですが、体全体で奏でているのか伝わってきて、本当に感動しました……。
恐らくモーションキャプチャーを使っているんだとは思います。ということは、モーションと演奏で、「涼宮星花役の人」が居るってことですよね……?うわぁ……
……ここまでくると、楽曲のオーダーの時点で「涼宮星花がバイオリンで演奏参加する設定だからバイオリンを入れて」というオーダーがあって作られていてもおかしくないですね……どうしよう……怖い……(現実を受け止めきれない)
(2022/1/26追記)
MVのバイオリンモーションは、バイオリニストの佐藤帆乃佳さんがモーションアクターを担当されています。
当楽曲のバイオリン演奏も担当された方です。(演奏担当は、CDのブックレットのクレジットで確認できます。)
ご本人がツイッターで言及されていました。
「涼宮星花ちゃんの中の人」………………!?!?!?!?!?
今、そんな言葉が、現実に、実在して、いいのか…………………(大混乱)
モーションキャプチャーを使って演奏モーションを作成した前例は、「Unlock Starbeat」がありますね。
その時の技術を、こうしてまた活かしてくれて嬉しいです。
楽曲に合わせたビブラートの揺らしはともかく、運指や手首の動きもすごく繊細だと思っていたのですが、Twitterでの反応を見る限り、「運指や弓の向きも完璧」だそうですね……?
モーションキャプチャーを使っても、指の動きまで繊細に表現することはとても難しいと思います。
ひとつのモーションに懸ける技術チームの執念を感じました。
そして、その演奏モーションが、文字通り「涼宮星花のためだけに作られたもの」であること。
この演奏モーションは、星花ちゃんを配置しないと表示されません。
他のアイドルには、星花ちゃんのバイオリンは演奏できない、ということです。
また、ゆかさえの配置もオリジナル通りに配置されないと、星花ちゃんは表示されません。
これまでのMVは、オリジナルメンバーで再生すると一部シーンのアングル等が変化する固有演出は存在しました。
また、「Go Just Go!」では、落ちサビ前のワンシーンで、アイドル190人分の個別のモーションが用意されています。あれも個性にあふれて素敵ですよね!
それでも、「全編を通した」「一人のアイドルのためだけに作られた配置・モーション」は、ボイスのあるアイドルを含めても、今回の涼宮星花が、初めてです。
彼女にしか、奏でられないんです。この音楽は。
星花ちゃんがアイドルとしてバイオリンを奏でること、バイオリンでアイドルのステージに立つことは、ボイスがないからというボーカルの代替手段ではありません。
「わたくしにとってアイドルとバイオリンは、とても強い結びつきで繋がっているのです。」
彼女のバイオリンには、これまでの人生で積み上げてきた、涼宮星花のすべてが詰まっています。
勿論、アイドルとしての人生も。
アイドルになってから出会った全てが、彼女の音を豊かに、自由にしてくれました。
アイドルに出会う前の彼女は、決して奏でることができない音。アイドル「涼宮星花」の音。
それが、Secret Mirageでの演奏です。
アイドルとして、バイオリニストとして、極め続けてきた彼女の表現を、こうして、アイドルのステージで、バイオリンにこめて響かせる。
これまでの9年余りの、涼宮星花の集大成を見せてくれているように思えました。
「これが、今のわたくしの音楽ですわ。」
そんな言葉が、どこまでも明るく、誇らしげに、聞こえてくるようです。
(2021/8/9追記)
2021年2月に追加された「ハーモニクス」において、夏樹とジュリア専用のギター演奏のモーションが実装されていましたね……失念しておりました。大変申し訳ないです。
こちらの「楽器ver」は、ギターを持って歌うか、持たずに歌うかの選択ができます。
ただ、ボイスがついていないアイドルでも、その個性を生かしたステージに立つことができるということを提示した今回の「Secret Mirage」の星花ちゃんの活躍は、本当に大きな価値があるものだと思っています。
また、弦の押さえ方や楽器のモデルは新たに作成しているとは思いますが、ギター演奏そのものは「Unlock Starbeat」という前例があるので、
「歌唱メンバーではない星花ちゃんに演奏させるためだけに、新規で作成したバイオリンモーション」だと考えると、本当に、心に来るものがありますね……
おわりに
イベント「Secret Mirage」は、本日8月7日、20時59分までの開催です。
これを今日読んでいる貴方!まだ間に合います!営業を回してイベコミュを読んでください!!
余裕のある方は、ゆかりと紗枝のカードも入手して、一緒に「尊ぇなぁ……」となりましょう。
間に合わない、という方も、後日思い出の鍵でコミュを開放することができますので、是非この美しいストーリーをお楽しみください。
また、星花ちゃんのSSR[星へのピチカート]は、恒常のSSRであるため、スカチケ等でも入手できます。
是非、美しいエメラルドのドレス姿で、バイオリンを演奏してもらってくださいね。
(2021/8/9追記)
2DリッチMVを見ましたか!?!?!?!?!?!?
こちらでも星花ちゃんが出演しているんですが……いやもう演出の全てがしんどいので、とにかく見てください!
ダンスパートが一切ない、完全2Dアニメーションという進化を遂げたMVをご堪能ください。
個人的にサビのゆかりちゃんの手の動きが、「もうその動きは3Dなんよ」って思うくらいなめらかで驚きました……
最高のパフォーマンスを届けてくれた、ゆかりと紗枝を、そして涼宮星花を、これからも見守ってくださると、とても嬉しいです。
「Secret Mirage」、ゆかりと紗枝と、そして星花ちゃんの曲。
私の中で、これからもずっと、特別な楽曲です。
ありがとうアイドルマスターシンデレラガールズ。
私は今、プロデューサー人生の中で、一番幸せです。
彼女達の最高の今を届けてくれたこと、その上シンデレラガールズの「これから」を期待できることが、本当に幸せです。
シンデレラガールズは今回、星花ちゃんを通して、アイドルひとりひとりを大切にしているという姿勢、そして未来の可能性を見せてくれました。
Secret Mirageを受けて、私の周りだけでも「〇〇と〇〇の組み合わせも見てみたい」「〇〇のパフォーマンスも見たい」といった声がたくさん聞こえました。
そんな想像を膨らませられること、未来を信じられること、それが現実に近づいていると思えること
それが、なにより嬉しいです。
その「希望」となってくれたのが、涼宮星花という人間だということが、この上なく幸せに思います。
最高の今から、彼女達がどんな次を見せてくれるのか、とても楽しみです。
きっと、彼女なら、もっと先へ、もっと上へ、進めると確信していますから。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
これからもアイドルマスターシンデレラガールズを、一緒に、楽しみましょうねっ。
夢芽