愛着スタイル③(「回避型」の経験する問題について)


考えようと思ったきっかけ

前回のnoteでは「回避型」の幼少期と養育者について調べてみた。

0~2歳の覚えてもいないの経験が人間の根幹を作っているのか、と思うと矯正にはかなりの労力がいりそうだ、と思いつつ。

今回は「回避型」の愛着スタイルを持っていると経験しがちな困難についてスポットをあててみる。


「回避型」の人が経験する困難

対人関係の困難

回避型の愛着スタイルを持つ人は、感情表現を避けて育ちがちなため、他人との親密さ、信頼関係を築くのが難しい。
感情を表に出すことに不慣れであり、他人の感情やニーズに敏感でないことが問題になる。
また、他人との親密さを避ける傾向が過度になると、社会的な孤立や他人との繋がりを持たない傾向が生じる。
これが長期間続くと、対人回避や社会的な孤立感や孤独感を深める。

孤立感を克服するためには、他人との信頼関係を築くためのスキルや行動パターンを学び、積極的に他人に関与していくことが必要。
自分の感情を適切に理解し、他人とのコミュニケーションを円滑に行うために、自己表現の訓練や他人の感情に対する理解を深める必要がある。

自己抑制と感情抑制

回避型の愛着スタイルを持つ人は、自分の感情や欲求を抑えてしまう傾向がある。
幼少期に感情表現が許容されず、自己表現や感情認識が不十分な場合がある。
これが自己抑制や感情抑制を引き起こし、自己の本当の気持ちや欲求を理解することが難しくなる。

自分の感情を受け入れ、適切に表現するためには、安全性を感じられる関係性が重要。

不安感や無力感

回避型の愛着スタイルを持つ人は、養育者が不安定であったり、感情的な支援を十分に受けなかった経験が影響して、自己価値感が低下しやすい。
これが不安や無力感を生み出し、他人とのつながりや対人関係に対する不安を深める。

自分の価値を再確認し、過去の経験を受け入れつつ、自己肯定感を高めることが必要。

自己否定

過去の経験から、自分自身や他人との信頼感を築くのが難しい。
自分の感情や欲求を無視することで自己否定の感情を引き起こし、他人との関係を避ける傾向がある。

自己肯定感を高め、適切な対人関係のパターンを再構築するためには、自己理解と他人への理解を深めることが不可欠。

家族間の困難

家族間であってもコミュニケーションが表面的であったり、絆や理解、協力が欠如することがある。
特に感情的な問題に直面した時、避けてしまうことで問題を解決することが難しくなる。

会社での困難

会社では、自分の感情や意見を積極的に表に出さず、会話から距離を置く傾向があり、意見の交換や問題解決が困難になることも。
意思決定や困難な局面でのリーダーシップを避けがちで、自分の感情や欲求を抑え、自己保護を優先しやすい。
対立や衝突が起こったときには、直接的な衝突を避け、問題の解決を先延ばしにする傾向。
また、問題に直面したさい、同僚や上司に援助を求めることが難しくストレスを内に抱えることになりがち。


さいごに

なんとなく考えてがぼやけてきてしまった。
今回のnoteを書いて次のキーワードが頭に留まった。

  • 自分の感情の認識

  • 自己表現の訓練

  • 他人の感情に対する理解

  • 安全性を感じられる関係

  • 信頼関係を築くためのスキル、行動パターン

これらに次回以降で触れていきたいと思う。

元恋人がきっかけでこの課題を設けたが、自分自身に役立ちそうだと感じ始めている。

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