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【裏ワザ?】Xperia PROは不要だった!USBだけで出来るAndroidを外部モニターにする方法


はじめに

価格が20万円を超える業務用スマホ、Xperia PROをご存じでしょうか?

このスマホが業務用と言われる由縁はスマホなのにHDMI入力が行えるところにあります。

ご存じない方も多いのでは無いかと思いますが、デジタルカメラ(ビデオカメラや一眼レフなど)の多くはHDMI出力が行え、外部モニターを装着することで大きな画面でプレビュー表示を行うことが出来ます。

Xperia PROは正に外部モニターとしての用途としてHDMI入力機能を備えており、専用アプリによりデジタルカメラの映像をスマホ上に表示させることが出来ます。

しかし、スマホをデジタルカメラの外部モニター化する為にHDMI入力が必須かと言えばそうではなく、今回はUSBを使ったやり方を紹介したいと思います。

スマホを外部モニターにする為の準備

USBでスマホとデジタルカメラを接続する為には必要な物が4つあります。

・デジタルカメラの端子に合わせたHDMI変換ケーブル
・HDMIキャプチャードングル
・USB変換アダプタ
・UVC(USB Video Class)が扱えるスマホアプリ

まずはHDMI変換ケーブルについて。

HDMI端子の形状は大きく分けて3つあり、タイプA(テレビで良く使う通常サイズの端子)、タイプC(HDMI-miniと呼ばれる幅が少し薄いタイプの端子)、タイプD(HDMI-microと呼ばれるminiUSBと同じようなサイズ感の端子)があります。

使っている機器がどの端子に対応したものかを把握して、その端子に合ったHDMI変換ケーブル(タイプA ⇔ タイプC or タイプA ⇔ タイプD)が必要となります。

そして次に必要なのがHDMIとUSBの変換を行うHDMIキャプチャードングルです。

これはHDMI入力機能をPCに後から追加するためのものなのですが、USBホスト機能に対応したスマホ(大体のスマホが対応している)であればPC同様に使うことが出来ます。

USBホスト機能については過去に書いたこの記事を参照

少し前までHDMI入力機能を実現する為にはHDMIキャプチャーボードと呼ばれるかなり大きな装置が必要だったのですが、近年ドングルサイズのものが出ておりとても安価です。

今回検証に使用した物も2000円を切る価格となります。

このHDMIキャプチャードングルをスマホに接続する為にはスマホのUSB端子(最近はほとんどUSB Type-C)に変換する必要があります。

色々揃える物があって面倒に思ってきたかも知れませんが、USB変換アダプタはダイソーでも購入できるので探してみて下さい。

USB Type-C変換アダプタについては過去に書いたこの記事を参照

合体するとこのような感じになります。

また、HDMIキャプチャードングルはWebカメラなどで良く用いられる規格、UVC(USB Video Class)としてPCやスマホに認識されます。

その為、この規格の機器を制御する機能を有したアプリをスマホに入れてあげる必要があります。

今回の検証では2つのアプリを試してみましたが、どちらも問題なく表示出来ました。

前者の「USB Camera」アプリは有料版もある高機能なもので、後者の「USB Camera Standard」アプリは簡易でシンプルなものとなります。

以下、参考資料として写真を載せていますが「USB Camera」アプリを使用しています。

スマホを外部モニターとして使ってみる

では、実際にスマホとデジタルカメラを接続してカメラの映像がスマホに表示されるかやってみたいと思います。

今回検証に使用した機材は以下となります。

・OPPO Reno A(Androidスマホ)
・SONY NEX-5R(ミラーレス一眼カメラ)
・GoPro Hero7(アクションカメラ)
・Panasonic HC-W870M(ビデオカメラ)

やり方は簡単で、デジタルカメラとスマホをケーブルで接続し、スマホでアプリを起動するだけです。

但し、いつもながらOPPOでUSBホスト機能を使用する場合は設定から「OTG接続」のチェックを入れないと動作しないので、この点だけは注意が必要です。

手元にあるHDMIケーブルが長いものしかなかったので不格好な感じですが、実際に外部モニターとして運用する場合は短いものを準備した方が良いかと思います。

検証Ⅰ:OPPO Reno A × SONY NEX-5R

NEX-5RのHDMI端子はタイプCで、問題無く映像が出力されています。

但し、残念な事にNEX-5Rは外部出力時にピーキング表示(フォーカスが合っているかと色で表示する機能)が出来ないようで、外部モニターとして使うのは難しそうです…。

※新しいαシリーズなら行けるのかも知れないですが、持っていないので検証できず。。

検証Ⅱ:OPPO Reno A × GoPro Hero7

GoProのHDMI端子はタイプDで、こちらも問題なく出力されます。

但し、GoProは手振れ補正(メニューの項目は「安定化」)を有効にしているとHDMI出力される映像に2~3秒の遅延があり、リアルタイムに撮影中の映像を確認しようとすると手振れ補正を無効にしないと行けません…。

これはWi-Fi経由で映像の確認が行えるGoProアプリでも同様なので、どうしようも無いですね。

※こちらも新しいGoPro Heroシリーズなら改善されているかも知れないですが、持っていないので検証できず。。

検証Ⅲ:OPPO Reno A × Panasonic HC-W870M

HC-W870MのHDMI端子の形状はタイプDで、問題なく映像が出力されています。

これはスマホよりも大きなタブレットの方が利用シーンがあるのでは無いかと思い、番外編として以下の組み合わせも試してみました。

検証Ⅳ:SONY Xperia Tablet Z × Panasonic HC-W870M

Xperia Tablet ZのUSB形状はmicroUSBなのでUSB変換アダプタを変更していますが、これでも問題無く映像が出力されています。

Panasonic HC-W870MにはWi-Fiで映像を飛ばせる機能もあるためわざわざこのような構成にせずともプレビューは出来るのですが、無線ではなく有線でやるというところに意味があるという場合は選択肢としてありかと思います。

さいごに

デジタルカメラの入力をそのまま使用してスマホで外部カメラを使ってリモート会議などが出来るようになると面白そうですね。

今回検証に使用した2つのアプリはどちらも静止画、並びに動画の保存機能が付いており、バックアップとしてスマホ側でも録画しておくなどの用途で使えそうな気がします。

もっと対応アプリが増えて出来る事が増えてくるとこの分野はもっと進化しそうな予感がしています。

ではでは。


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