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人類は皆、石川浩司さんの凄さを知らなすぎるんじゃないか。

石川浩司さんのワンマン+セッションライブを見に行ったよ!


昨日は、本鵠沼という街に石川浩司さん(パスカルズ・ex.たま)の
ライブを見に行った。
石川さんは幼少の頃藤沢に住んでいたらしく、その縁で今回のライブは
開催されることになったそう。
ありがとうございます。住んでてくれて!

僕は長く横浜に住んでいるけれど、本鵠沼という街に降りたことはなかった。一回乗る電車間違えたりしたけれど、余裕を持って会場に到着した。
ドアを開けると、すぐそこに石川さんが座っていて、ひゃ、ひゃう!!
ってなった。

石川さん、めっちゃマッサージ受けてた。
ライブ中にMCで話してくれたのですが、「透明なドアと空気の見分けがつかなくてドアにぶつかり首を捻挫した」らしい。痛そう。
許せない。ドアが。お大事になさってほしい。

そんなコンデイションでもライブが始まれば、肉体の底に飼っている
怪物が叫ぶような大声を出せたりするのが石川さん。
僕は期待を胸にアイスカフェオレを注文して、空いている席についた。

そういえば僕、会場の時間から30分くらい経って到着したんですけど、
お客さんほぼ入り終わってたのに最前の席が二つ空いてて
なんていうか、石川さん聞いてそうな人たちの座り方だなって思って
解釈一致だった。
(僕も最前には座りませんでした。)

程なくしてライブがスタート。
*(真剣に聞いてたからメモとかとってないんで順番とかちゃんとしてないと思うんですけど、ご容赦ください)

かっこいい。ランニングだというのに。

最初は、おじいさんの哀愁を歌った曲「おじいさん」から
始まり、そこから流れるように「ZAN」という曲へ。
この曲は、残尿について歌った曲だ。
開始二曲でもうすでに訳がわからない。最高。

「おじいさん」で歌詞を飛ばされていたんですけど、
それがむしろ良かった。
石川さんの曲は、途中で何かが憑依したように、
お芝居のようなパートがあることも多々あるので、それかと思ってたら、
普通に飛ばしてたみたい。ライブって感じでいい!

このようにふざけた感じの曲も多々あるのですが、油断していると、
胸に突き刺さるような言葉の歌が飛んできたり、まだ世界にどこにもない
絵画のような歌を歌われたりするので、油断(?)ならない…。

「ZAN」の次は、確か「まちあわせ」だったと思う。
ここで、かつて組んでいたバンドたまのこと、イカ天の時のことを
話してくれた。【「たま」という船に乗っていた」】というエッセイ(漫画もあるんだよ!)に書いてあること、書いてないことも話してくれてとてもわくわくした。

船に乗りまくってしまった。

「もう負けてもいいかと思って「まちあわせ」を歌ったんだけど、当時、皆頭おかしかったから勝っちゃったんですよねぇ。だからとりあえず何でもかんでもやってみたほうがいいと思います。」とちゃめっ気たっぷりのMC。

まちあわせの後は、歌詞や曲のテイストが変わり、真剣な空気に。
確か、「遠足」「ピンクの像」という順番だった気がする。
この日は初めて聞く曲が多かったんだけど。
初めて聞いた曲の中では、「ソフトムリーク」という曲が好きだったな。

前半は「玄関」という曲が最後だった気がする。
「ただいま」という言葉を繰り返す最後の部分の迫力というか、
想いの圧と表現力が凄い。Xにそこだけあげたんで、見てほしい。
*ライブで見る時に「おかえり」って言っちゃダメだぞ!

第二部は、セッション。
石川さんがエントリーした方の表現に様々な関わり方で、
混ざってくれるという、よだれがダラダラ出てしまうような
そんな嬉しいコーナー。僕の順番は一番最初だった。

おずおずと準備をしていたら石川さんが、
「あれ、初めてじゃないよね」と声をかけてくれたんです!!!
認知を!!!



もらって!!!!!!!



いる!!!!!!!!!!!!!!!!!

実は僕、一年前に、代々木Barbaraというライブハウスの「いしかわさんといっしょ!」という企画で、二曲セッションして頂いたことがあるんです…!
「人の顔を覚えられない」と公言されている石川さんに覚えてもらっていた
という事実が嬉しくてもう、感情がはわわだった。

「丸山でピンときました。あっ、確か知久くんぽい人だって」と言ってくださって、もうマジで、初めて自分の苗字に感謝した。
ありがとう!!丸山!!!

僕はオリジナル曲でセッションしてもらうことにしました。
石川さんの凄いところは、弾き語りや、表現力、言葉だけではないんです。聞いたことない曲に即座に合わせてくれる歴戦の瞬発力というか、
とんでもない即興力がとにかく凄くて、(どうしてここで止まるってわかるんだろう…?)と、こちらが不思議になるくらい。

しかも演奏や曲の邪魔をするような、音がひとつもないんです。
それなのにそこにはちゃんと石川さんがいて、
石川さんしか出せないリズムの中から、
音達が嬉しそうに飛び交っていって…。
動画がありますので、ぜひ見てください。
言ってる意味がわかると思う…!!

「からんころん からんころん」という歌詞があるんですけど、
そこで石川さんが輪唱のように続いてくれて、
もう嬉しくて僕は爆裂にこにこでした。し、幸せだ…!!
後藤さんコントラバスと木村さんのサックスも幸だった、
でもやっぱり石川さんのパーカッションが凄いんだ…!!

これで石川さんが気になった方は、ぜひ「パスカルズ」という
石川さんが参加されているバンドのライブも見にいってみてください。
いや、ほんとは今チケット取りづらいんであんま行って欲しくないっちゃないんですけども。

おもちゃ箱をひっくり返したような、多幸感の連続で包み込んでくれる、
最高にイカしたバンドです。
やっぱり聴きに行ったほうがいい。
(僕の分のチケットも取っておいて欲しい)

第三部はコントラバスとサックスのサポートを受けながらのステージ。
個人的にはたま時代の「汽車には誰も乗っていない」と「ガウディさん」という曲が聴けてとんでもなくぶち上がった。夜だったらもっと突き刺さっていたかもしれない。いつか「カニバル」が聴きたい。

確かアンコール前最後にやってた曲は、
「ラザニア」だった気がする。
昨日のことなのに、もう曲順忘れちゃった。

石川さんの書く歌詞はとても素敵なものが多いと
人的に感じる。「ラザニア」という曲は、
辛い経験や感情(と、一般的にされているもの)
を並べて、それでもその後に、
「生まれて良かったね。
生まれて良かったね。」
と繰り返し言葉にしてくれる。とても優しい歌だ。

本当にそんな気にさせてくれるからすごい。
まぁ、セッションで喜びの頂点だったし、
本当にそう感じてもいたんだけども。
それを抜きにしても、あたたかくて優しい気持ちが
心の中にふわりと浮かんでくる歌だと思う。
会場の中には涙を浮かべている人もいて、それも印象的だった。
きっと、心の澄んでいる人なんだろうな。

耳と目と心で聞いた後、最後のアンコールでは、
石川さんのご友人山下由さんの曲を3人編成で、
聞かせてくれて、ライブは終わった。

終演後に僕も色々な方に声をかけてもらえて、それもとても嬉しかった。
石川さんにはサインも貰ったし、写真も撮ってもらいました。
百万年に一度の笑顔してた。僕が。

次の笑顔は百万年後。石川さんのライブは沢山ある。

「いつかまた一緒にライブさせてもらえるよう、続けます…!
むしろ、出前ライブをご依頼します…!!」って勇気を出して伝えたら、
「ありがとう、いつでも待ってるよ。またセッションしようね」
って言ってくれて、この方も紛れもなく僕のヒーローでした。
(僕に何人かの音楽ヒーローがいます)

店の扉を出て、駅に向かうとさっきまで不思議な空間にいたような気持ちが嘘だったんじゃないかと感じるほどに、本鵠沼は町でした。
素朴で静かだったおかげでとても緩やかに現実へと帰ってこれた。
一晩経ったのに、まだ完全に失ってない思い出の中で、
からんころんな気持ちがゆらゆら揺れている。

ギターがとても歌いたそうにしているので、
今から、触れてあげることにする。

サインの安定感凄い。












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