世界最大の氷山が南極大陸から離脱

世界最大の氷山がここ数日の間に南極大陸から剥がれ、マンハッタンの80倍近い大きさの巨大な氷の塊が浮かんでいます。

欧州宇宙機関(ESA)が水曜日に発表したところによると、この氷山は、南極のウェッデル海にあるロンネ氷棚の西側で割れたものです。

氷山は巨大なアイロン台のような形をしており、長さは約170キロメートル、幅は25キロメートルです。これは、スペインのマジョルカ島よりもわずかに大きいサイズだといいます。

氷山の崩落は自然のサイクルの一部であり、一定の間隔で巨大な氷の塊が棚氷から崩れます。科学者たちは、今回の氷山分離を気候変動の影響とは考えておらず、この地域における氷山分離の自然なサイクルの一部であると考えています。

氷山が溶けても、それは浮遊する棚氷の一部であって、海面上昇にはつながりません。

この点で、今回の氷山は、陸地にある氷河や氷床とは異なり、海に流れ出て溶けたときに地球の海面を上昇させるものです。もし、南極大陸の氷床がすべて溶けてしまうと、海面が190フィート近く上昇する可能性があると言われています。

ESAによると、この氷山は先週、英国南極観測局の極地海洋学者であるキース・マキンソン氏が最初に発見し、ESAのCopernicus Sentinel-1の画像を用いて米国国立氷センターから確認されたとのことです。

この巨大な氷の塊は現在、正式に「A-76」と呼ばれています。世界最大の氷山にしてはちょっとつまらない名前だと思うかもしれないが、これは科学的根拠に基づいています。ESAによると、氷山の名前は伝統的に、最初に目撃された南極の象限から始まり、次に連番、そして氷山が割れた場合には連番の文字が付けられるといいます。

出典:https://amp.cnn.com/cnn/2021/05/19/world/iceberg-a-76-antarctica-intl/index.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?