【学会誌】装着を感じさせないバイオセンサ

こんにちは。
『表面技術』2023年1月号を読んでいるので、備忘録的にメモしておきたいと思います。
1月号の特集は「ウェアラブルデバイス及びインプランタブルデバイスと表面技術」となっていて、人が装着するデバイスや人体内で駆動するデバイスに関する内容です。

今回読んだ記事のタイトルは『皮膚貼り付け型のバイオセンサ』で、著者は早稲田大学の大橋さんと逢坂さんです。

ポイント

  • 従来の皮膚貼り付け型のデバイスは、接着テープが皮膚の凹凸に追従しないため、ツッパリ感など装着した違和感が避けられなかった

  • ポリ乳酸を材料とするナノシートとISFETを用いて皮膚pHセンサを開発した。実際に皮膚に貼り付けた実験で、被験者は装着感をほとんど感じなかった

  • 馬や犬で皮膚pHセンサを試し、狙い通り動作することを確認した。ただし、汗が多いとはがれてしまう点、動物によって分泌される物質が異なるためそれぞれでチューニングが必要な点、など課題が見つかった

絆創膏とかも薄いものの方が違和感は少ないですが、それは皮膚の凹凸への追従性と弾性力差によるものだそうです。

デバイスもそうですが、ナノシート状に色々なものを実装する技術が進化していけば、義手やカツラとかも違和感なくつけられるかもしれないと思うと、この周辺の研究開発は注目していきたいです。

今日は以上です。

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