【学会誌】重金属排水の膜ろ過
こんにちは。
『表面技術』2023年8月号を読んでいます。
読んだ記事について、気になった部分をメモしておきたいと思います。
今回読んだ記事のタイトルは「重金属排水の膜ろ過法とその将来性」で著者は日本フィルター㈱の松場さんです。
内容
膜ろ過法で用いられる精密ろ過膜(MF法)に関する解説です。
日本フィルターはその名の通り水をろ過するための装置やシステムを製造している会社です。
https://www.nihon-filter.com/MICRO-FLO.pdf
ポイント
重金属排水処理として用いられる凝集沈殿法は、広大な設置スペースを要したり複数の装置を維持管理する必要があるなど難点が多い
MF膜を用いた膜ろ過法で重金属排水の処理をするためには、膜の上部さ、異物が流入しても閉塞しないチューブ型の膜が必要
従来はコストや性能面で課題があった
孔径を限界まで大きくすることでろ過抵抗を下げて処理効率を向上させた
放流前の排水処理だけでなく、工場用水のリサイクルも検討するユーザーが出始めた(性能がかなり高い)
膜ろ過法は凝集沈殿法に比べて、設備がシンプルでコンパクトになるので利用できる範囲が広がると利点が大きいと感じました。
特に、昨今では環境面の規制が厳しくなっていくので、水処理施設の新設の認可を取るのも苦労しているところが多いのではないでしょうか。
記事の中にも書いていますが、放流なしでリサイクル出来るとなると、グッと使いやすくなりますし、設置できる工場も増えてくるのではないかと思います。
こういう技術は地味ですが、工場立地や行政対応などの面で制約が小さくなるので、モノづくりの基盤技術として重要だと感じました。
今日は以上です。
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