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【学会誌】ヘルス&ウェルネスウェアラブルデバイスの現状

こんにちは。
『表面技術』2023年1月号を読んでいるので、備忘録的に記録しておきたいと思います。
1月号の特集は「ウェアラブルデバイス及びインプランタブルデバイスと表面処理」となっていて、人が装着するデバイスや人体内で動作するデバイスに関する内容です。

今回読んだ記事のタイトルは『ヘルス&ウェルネスウェアラブルデバイスの現状とその将来展望』で、著者はカリフォルニア大学アーバイン校のウェンルイ リンさんと他2名(訳は関東学院大学の梅田さん他2名)です。

記事の内容

この記事では、特にヘルスケア用途のウェアラブルデバイスの技術的課題や注目技術、社会実装の課題について示されています。

技術的な課題

技術的な課題は、デバイス分野で仕事をしていれば少なからず認識されている内容でした。

  • 電源の小型化・大容量化

  • 高度集積技術とそれを実現する製造プロセスの開発

  • ヒューマンインタフェースの開発

  • 新しいセンサーの開発

    • 小型で伸縮可能なデバイスに利用できる

    • 人体の活動状態を検出できる

  • AIによる複数データの統合

    • 確度の高い推論技術の開発

    • 大規模データベースへのアクセス技術

社会的な課題

社会的な課題は、何となく皆が考えていることを明文化してくれていると思いました。

  • 明確なメリットを示す(今は8割くらいの人がメリットを感じていないらしい)

  • 日常生活で継続利用できるような使いやすさの追求

  • 個人情報に関する懸念事項への対策

  • 低コスト化(デバイスだけでなく、行政的な支援も必要)

エネルギーハーベスティング

技術的な課題の中の電源に関する記述の中で、エネルギーハーベスティングという言葉が出てきました。

何となくイメージはありましたが、言葉にすると以下のようになるようです。

身の回りにある熱や振動などさまざまな形態の密度の低いエネルギーを「収穫」して電気エネルギーに変換する技術が、エネルギーハーベスティングである。比較的古くからある技術で、例えば、太陽光で充電する腕時計や電卓はエネルギーハーベスティング技術を活用した製品として既に普及している。

三菱総合研究所HP

ハーベスト技術では、太陽光や振動発電は直ぐに思いつくと思いますが、記事の中では、人間の動作による圧電や電磁気力、人の汗を使った電気化学的な技術のキーワードを読み取ることが出来て参考になりました。

上記三菱総合研究所のHPにはもっと様々なエネルギー源が記載されています。

この辺りは研究段階の技術だと思いますが、少し調べてみるのも良いと思います。

今日は以上です。

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