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幻覚症状っていう名前のビールシリーズ。デリリウム。 1000BeerChallenge(108-109/1000)

■デリリウム・トレメンス

商品名のデリリウム・トレメンスは、アルコール中毒の幻覚症状という意味らしい。そんな名前にして良いのかねとも思いますが、インパクトがあるので良いんでしょう。


■デリリウムシリーズ

このビールをつくっているのは、ベルギーのヒューグ醸造所。1654年からビールが生産されていたという伝統あるところです。代表的なのがデリリウムというシリーズで、数種類レギュラー製品があったり、ときどき限定版をつくったりする様子。
とはいえ、デリリウムというブランドはなかなか近代的かつ積極的で、東京都内にもデリリウム・カフェというお店が4軒もあります。やり手です。


■[beer108] DELIRIUM TREMENS

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名前がアル中の見る幻覚で、ラベルも幻覚の例えによく出てくるピンクの象。ポップなデザインにはなっていますが、ちょっと毒があるユニークなブランドのようです。
ストロング・ブロンド・エールという聞きなれない説明が書かれています。アルコール度数がストロングなブロンドのエールという理解でいいんでしょうか。


■ビール情報

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名称:DELIRIUM TREMENS
メーカー:ヒューグ醸造所
産地:ベルギー
タイプ:ブロンドエール
アルコール度数:8.5%
価格:600円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:淡いくすみのある麦わら色。
アロマ:熟成香。麦感。フローラル感。酵母っぽさ。
味わい:熟成香。フローラル感。ホップの苦味。酵母感。
ボディ:フルボディ。

わりと薄い色合いです。もやっとはしてるけど、色だけではそんなにストロングって感じには見えません。でも香りは華やかだし酵母感も強い。
口当たりはリンゴジュースのような酸味。そして酵母感。おや、これは意外な感覚。と思っていたら、ボディできちんとホップの華やかな香りと熟成香がじわっと出てきて、さらに苦味がじっくり効いてきます。なんだか炭酸が強いというか、口の中でしゅわしゅわと出てくる感じ。強制的にゆっくり飲まされます。
後味にも酸味があるので爽やかにきれて、アルコールの高さをそれほど感じさせません。むしろサイダーっぽさもある。とはいえ、ちょっとカルダモンのようなスパイス感もあり、ベルギービールってイメージではあります。

好き度:★★★★


■デリリウム・ノクトゥルム

今度はトレメンスではなくノクトゥルムです。デリリウムシリーズの10周年を記念してつくられるようになったとのこと。
ノクトゥルムは夜という意味らしい。デリリウム・ノクトゥルムで、夜の幻覚症状みたいな感じでしょうか。
夜はこれを飲んで幻覚見ながら寝ろってことか。


■[beer109] Delirium Nocturnum

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ピンクの象がぐるぐるしてるラベル。こんな幻覚が見えたらもうさすがにやばいでしょう。
デリリウム・トレメンスがブロンドエールだったのに対して、こちらノクトゥルムはストロングダークエールとのこと。より濃い幻覚が見えそうです。


■ビール情報

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名称:Delirium Nocturnum
メーカー:ヒューグ醸造所
産地:ベルギー
タイプ:ダークエール
アルコール度数:8%
価格:600円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:淡い黒。少し赤みかかったような感じ。
アロマ:熟成香。カラメルっぽさ。麦感。ホップの苦味。スパイシーさ。
味わい:熟成香。フローラル感。ホップの苦味。カラメルっぽさ。スパイシー。
ボディ:フルボディ。

黒ビールってほど黒くはない印象ですが、確かにかなりダークではあります。
香りはカラメル感もあり、甘め。カルダモンやクローブやといったスパイスっぽい香りもあり。
味わいは複雑で豪華。グリューワインのような感覚です。果実感が高く、熟成香がしっかり、そしてスパイス。ホップの苦味も強くはないけれど感じられます。そうだね、ベルギービールってこういうイメージだよね、っていう気分になります。

好き度:★★★

果実感が強い気がするので、好みは分かれるのかなあ。


■お値段と美味さの関係

確かに美味いんです。でも、お値段が高いんですよね。それを好き度に反映させるかどうかっていうのは迷うところだったんですが。いやあ、難しい。

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ビール代になります。