見出し画像

麦と酵母。確かに自然の恵みって感じがする。多摩の恵 1000BeerChallenge(187/1000)

■石川酒造

石川酒造は福生の酒蔵です。代表的な銘柄は多満自慢。子供のころ銭湯にいくと、ほとんどの鏡に多満自慢の広告が入っていました。そんな地域によっては有名な蔵元。創業は1863年だそうです。
そんな石川酒造がビールをつくり始めたのは、実は1888年のことだそうで。しかし、醸造技術というよりも瓶と蓋を封じる技術に手間取り生産を停止。そして、1998年、ビールの規制緩和による地ビールブームに乗って復活しました。実に110年後の復活。時代を超えたビールです。


■多摩の恵

石川酒造のビールは「多摩の恵」というブランド名で展開されています。ペールエール、ピルスナー、などなど。意外と幅広く有名どころの製法でつくられているようです。ただ、街の酒屋ではあまり多くはみかけません。
その中で、この多摩の恵ボトルコンディションは、瓶内二次発酵させたというもの。酵母を活かした製法は得意なのかもしれません。
公式サイトの商品説明には、5年熟成させることも可能、そしたら熟成感も出る、と書いてあります。が、それなら熟成させてから出荷させてほしいなあ。


■[beer187] 多摩の恵ボトルコンディション

画像1

ポップ体風のフォントがちょっとなあという印象ですが、それ含めて地元感あるラベルなのかもしれません。


■ビール情報

画像2

名称:多摩の恵ボトルコンディション
メーカー:石川酒造
産地:福生
タイプ:ペールエール
アルコール度数:5.5%
価格:500円くらい
入手場所:やまや


■味わいメモ

画像3

外観:濁りのある茶色。
アロマ:熟成香。麦っぽさ。酵母感。カラメルっぽさ。フローラル感。
味わい:熟成香。麦っぽい香ばしさと甘さ。カラメルのような甘さ。ホップの苦味。酵母感。
ボディ:フルボディ。

酵母を活かした瓶内二次発酵ということで、濁りのある色をしています。香りも麦っぽい印象で、多摩の恵と言われると、そうかもなあという感覚になります。意外と甘みも強く、麦っぽい甘さと共に、少しカラメル風の甘い香りもします。
味わいも大体香りの印象の通りです。麦っぽい香ばしさと甘さ、カラメル風の甘さもあり。ボディではホップの苦味と、酵母っぽいもったり感。そして後味でも香ばしい甘さと苦味が残ります。
全体的に優しくて麦っぽく、恵みって感じです。じわっと美味しい感覚。ただ、ゆっくり飲んでいると後味の苦味がだんだんと蓄積されていって、ちょっとえぐみっぽく感じられてしまったのが少しだけ残念なところ。もっと熟成させればこなれるんでしょうか。

好き度:★★★★

画像4


ビール代になります。