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ADWAYSデザイナーが大学へ出張!?広告についての講義を行いました

こんにちは!ADWAYS(アドウェイズ)のホリケです。
先日、公立はこだて未来大学に出張講義に行って参りました!

「広告概論〜現役デザイナーが語る広告デザインと広告会社のリアル」
と題して、インターネット広告会社で働くデザイナーとしての視点を織り交ぜながら、デザインと広告のあれこれについて講義を行いました。

今回は当日までの準備の様子と、実際に講義を行ってみて感じたことを備忘録的に綴っていきたいと思います!


人生で初めての出張は北海道に決定!いざ準備

「今度、はこだて未来大学で広告についての講義をやるんだけど、堀家さんにも来てもらおうかなと思ってて」
と上長から衝撃のお誘いをもらったのが9月半ばのことでした。
デザイナーが出張?大学で講義……?
しかも、憧れの北国である北海道!?

青天の霹靂だったのですが、学生時代の教育実習経験のおかげで人前で講義をするイメージがついていたことと、教師ではなくデザイナーの道を選んだ後にこのような形でまた壇上に上がるチャンスをいただけるという巡り合わせが嬉しかったため、即、快諾しました。

そして講義本番までの2ヶ月弱、メンバー全員で本気の講義準備を行いました。せっかく学生の皆さんにお時間をいただくのであれば、いろいろな学びのある授業にしたい!
80分間の講義時間をいただけることになったため、これまでにADWAYSが行ってきたセミナーやイベントの内容も盛り込みながら、採用メンバーみんなで講義全体を設計していきました。
大きな流れとしては以下の通りです!

まずはADWAYSの業務内容や社員紹介をしたあとに、詳しい広告の話をするという流れです。

広告についての講義は、まずは市場を大きく捉えたマクロの話から、広告制作会社、そしてそこで働く広告制作チームへ……とミクロの視点にだんだんフォーカスしていくような構成にすることで、業界の内情、クリエイティブ職の働き方や仕事の魅力が存分に伝わるような講義を目指しました!
また、講義後には学生の皆さんへの特典として、デザイナー直伝のポートフォリオ作成テクニックについての簡単なレクチャーも行いました。


資料作成で学んだこと

講義全体の設計が終わったら、全部で70ページほどの長編となった資料を整える工程です。資料作成では責任者に選出されたため、フォントや文字サイズ、アクセントカラーの選定、全ページのトンマナの統一、読み手に伝わりやすい構成にするにはどうすれば良いかなど、考えるべき事柄がたくさんあり大変勉強になりました。

講義資料の一部をお見せします!

実は、途中までは「ADWAYSの看板を背負ったデザイナーとして説得力のある資料を作ろう」と意気込んでいたのですが、見落としや不備が多発し、また構成や内容の面でも厳しいフィードバックをいただくことになってしまいました。

「講義のために見やすい資料を作ろう」ではダメで、「学生の皆さんにとってわかりやすい資料を作ろう」でもまだ足りなくて、「広告業界を知ってワクワクしてもらい、広告デザイナーになりたいと思ってもらうにはどうすればいいか?そしてさらには、ADWAYSに入りたい!と思ってもらうにはどうすれば良いんだろう?」という視点が足りていなかったのが原因です。

ただ何となく見た目を整えるだけでは、デザインが表面的なものになってしまいがちです。講義の理解度を高めるのはもちろんのこと、学生さんに何を持って帰って欲しいのか?というこの出張講義のゴールをぶれさせないことを意識して、改めて資料作成に取り組みました。この前デザインカンファレンスに参加して、「本質とは何か?」を考え続けるのが大事だなと思ったばかりだったのに、いざ実践となるとこの軸が簡単に頭から抜け落ちてしまうので気をつけなければと思いました。

カンファレンスに参加した際の記事はこちらです↓

学生さんにワクワクしてもらうためにどうすれば良いんだろう?ということを考えて、後から追加したのが下の2ページです。

自分なりに、デザイナーの醍醐味を言語化してみました。

また、昔見かけた「デザイナーというのは職業というよりは生き方である」というような言葉がすごく心に残っているので、デザインを仕事に選ぶことの楽しさと醍醐味について言及するような原稿もいくつか追加することにしました。

そして最終的には、採用チームメンバーの手助けと、私が所属するゲーム広告チームの皆さんのフォローのおかげで、なんとか講義の準備が整いました!いよいよ函館に出発です!


いざはこだて未来大学へ!

都内よりかなり気温が下がり、タイムトリップしたような気持ちになるくらいの寒さです。もう少ししたら雪が降り始めるような、ギリギリ秋(ほぼ冬)の空気を纏っている函館に到着しました。
ホテルに荷物を預けた後は周辺で少し打ち合わせをして、採用メンバー3人でいよいよ大学に向かいます!

はこだて未来大学の校舎は非常に綺麗で羨ましかったです!
夜には建物全体が丘の上でふんわり光っていて、美術館のようでした。5限の時間が終わっても、ゼミ室やフリースペースで過ごしている学生さんがいて久しぶりに触れる大学の空気感にちょっとドキドキしながら講義内容の最終チェックを行いました。

本番は5限のあとです。すでに授業でクタクタの学生の皆さんに、それでも来て良かったと思っていただけるような講義にしたい!という一心で、ギリギリまで確認を行いました。


授業本番!学生さんの反応やいかに

パソコンがたくさん並んだメディアルームのような場所をお借りして講義をさせていただきました。

パソコンやスライド投影のセッティングなどをしていると、続々と学生の皆さんが集まってきます!
授業が始まるまではなんとなくリラックスした雰囲気です。友達同士で誘いあってきてくださったのかな?というようなグループの方もいらっしゃいました。中には、「今日は授業がなかったけど、この講義のために来た」と話してくれる学生さんも……。
大学に続いている道がものすごく長くて険しい坂であったことを思い出し、より一層気が引き締まる思いでした。

それではいざ本番です!

広告概論〜現役デザイナーが語る!広告デザインと広告会社のリアル」と題して、現役デザイナー視点から仕事内容、やりがい、広告デザイナーの魅力についてたっぷりお話をさせていただきました。

最初の方は緊張していて、早口になってしまいがちだったのですが、先輩方が「早くなってるよ」「ゆっくりで大丈夫」というメモを見せてくださり、途中からはリラックスして講義を行うことができました!

また、学生の皆さんが、メモを取ったり頷いたりしながら真剣に話を聞いてくださったので、話しやすかったです。

全80分の講義とトークディスカッションはあっという間で、気がつくと講義終了の時間が迫っていました。
質疑応答コーナーでは、主にお仕事内容や特に心に残っている業務についての質問を受け、双方向のコミュニケーションをとることができました。

講義が終わって締めくくりを行った後、少しだけフリータイムとして質問相談を受ける時間を取りました。
その際にポートフォリオを持ってきてくださった学生さんが、
「もう本当に、心が折れるレベルのフィードバックをください」と言っていたのが大変印象的でした。学生時代の自分は、怖くてそんなことは言えなかったな〜と思い、どんなフィードバックも糧にしてぐんぐん伸びていこうとしている将来の大物デザイナーの気配を感じました。自分も頑張らなくては……。

翌日、学生の皆さんに回答をお願いしていた講義後アンケートを展開してみました。
結果、「普段は聞くことができない情報を知れてよかった」「キャリア、デザインの知識、広告デザインの仕事についての幅の広い情報を得ることができてよかった」というコメントをいただくことができました!広く浅い情報ではなく、現場からしか出てこないような網羅的かつ深い話をしたいと考えていたので、手応えがあったようで嬉しかったです。
他に「AIに負けないデザイナーになろうと思いました」というコメントもあって、自分なりに考えて追加した情報が、きちんと学生さんに届いているのを感じました。
そして嬉しいことに、アンケートに回答してくださったほとんどの方がADWAYSの会社説明会に予約をしてくれました。お会いできるのが楽しみです!


函館出張を終えて

コロナ禍に入社した私にとって、オフライン対面で開催される採用イベント自体が初めてだったため、目の前に学生の皆さんが"いる"環境で何かを話すシチュエーションがとても新鮮でした。
一人ひとりの表情がはっきり見えて、リアルタイムで反応があり、講義の前後には今時の学生さんの素顔に近い雰囲気が感じられる場に参加できたことには大きな意義があったと思います。

また、自分が講義をして何かを教えているように見えて、実は私の方がたくさんのことを教わり学んでいると感じました。
改めてデザイナーの価値について考えたり、これまでに手がけてきたお仕事を振り返ったりする中で、デザイナーとして潜在的に考えていたことをパッと言語化できる瞬間がありました。

働き方も考え方も、どんどんアップデートして、もしまたこのような機会をいただけた際には、さらにパワーアップしたデザイン講義を行いたいと思います!

帰路、印象的な夕焼けが見えました!最高


・・・


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