見出し画像

月刊プレイリストボーイ2021年11月号

【11月のプレイリスト】


01.カレイドスコープ/上原ひろみ
02.Tamalpais High(At About3)

/デヴィッド・クロスビー
03.You Can Have It All/ヨ・ラ・テンゴ
04.I Say A Little Prayer/ジェニファー・ハドソン
05.Changed/カーネーション
06.Shiba/クルアンビン
07.Tribal Gathering/バーズ
08.GRENADE(あの娘と地球)/スパイラルライフ
09.Scared For The Children/ジェフ・ベック
10.Our House
/クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング

【メモ】


紅葉の季節、公園や遊歩道などにランダムに埋め尽くされた落ち葉にも万華鏡に通じる幾何学的なおもしろさを感じることがある。この曲を聴くと映画「アマデウス」を思い出すのはなんでだろう?と思ったら、アタマのメロディがモーツァルトの「交響曲25番ト短調K.183」に似ているのだった。

先月再発されたデヴィッド・クロスビーの1stソロアルバム50周年記念盤を毎日聴いている。この曲のようにハミングだけの歌にこそクロスビーの浮遊感が出る。ジェリー・ガルシア、ヨーマ・カウコネンのギターとも相性抜群。

何もかもがちょっとずつ変ちくりんで掴みどころのないヨ・ラ・テンゴ。この曲のハミングともスキャットともつかないヴォイスバッキングが、これまたクセになる。

映画「リスペクト」でこの曲を歌っているシーンでは、アレサ(ジェニファー・ハドソン)は泥酔していて、途中でステージから転落してしまうが、サントラ盤ではちゃんと歌ってる。ジェニファーのバージョンも良い。大好きな曲。

カーネーションの新譜のオープニング曲。ファンキーともちょっとちがう、ベースとドラムの独特な畝りがたまらん。歌詞の意味は掴みかねるが、「何が君を変えた?」という問いかけだけが残像みたいに俄か残る。

クルアンビンの音楽は基本サーフロックだと思うのだけど、全く古臭くならないのは、ほどよい塩梅でクラブミュージックっぽさが混ざってるからかなと、ひとりごちる。

デヴィッド・クロスビー在籍最後のアルバムとなったバーズの5thから。5拍子のリズムとコーラスの感じからジャズ寄りのアプローチかと思いきや、いきなりファズギターが轟く展開が60’ sサイケロックの定石。超かっこいい!

その流れでスパイラルライフ。ちゃんと60’ sのムードがある。

意図してジミヘンの「Little Wing」に寄せてるんだろうけど、盛り方がハンパじゃない。こういうのを聴いちゃうと、ギター表現者としてジェフ・ベックに敵う人は後にも先にもいないと確信する。

と、メロディーメーカーとしてのグラハム・ナッシュも然り。「Our House」はちょっとだけシチューの香りがする。これから冬来たり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?