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月刊プレイリストボーイ2024年7月号


【今月のプレイリスト】

1.ビール/SEX MACHINEGUNS
つらい夏。ビールは欠かせない褒美だが、尿酸値、コレステロール、肝機能に難ある身としては、杯が進むほどこの曲のように快楽と罪悪感が高速で絶叫し合う心境になる。メタルもやっぱり夏がいい。

2.にくまれそうなNEWフェイス/吉川晃司
紙幣の顔ぶれが新しくなった。それぞれはじめて手にした時の違和感は「人見知り」ならぬ「札見知り」か。あの仏頂面が 、どうも良くない。そんなことよりも、券売機を導入している飲食店などは、新札対応に100万円ほどもかかるというのだから、由々しき問題だ。

3.Hot Sun/ウィルコ
先月発表された6曲入りEPから。「spider」を思わせるクールなビートと、つかみどころないギターリフが、もう才気走っててかっこいいっす。トゥイーディーの脱力ヴォイスも渋いっす。「Hot sun shines loud」太陽が“やかましく”輝く。まさにそんな毎日ですね。

4.Crying Laughing Loving Lying/
ラビ・シフレ

映画「ホールドオーバーズ」のエンディングで流れてた曲。「嘘をついたって良いことなんかない なのにどうして今僕は嘘をついているんだろう」という歌詞が、去り際の主人公ハナムの心境と重なって泣けちゃうのよ。はじめ、この声はポール・サイモンだと思い込んでいた。

5. Stuck in the Middle with You/
スティーラーズ・ホイール

ピーター・バラカンのラジオで、6日に逝去されたジョー・イーガンの追悼としてかかっていた曲。「ん?この曲知ってるぞ」と思ったら、映画「レザボア・ドッグス」でマイケル・マドセンが、耳をチョン切るシーンで流れていた曲だった。

6.薔薇と野獣/Cornelius&細野晴臣
「HOSONO HOUSE」発売50周年記念企画のカバー曲。リズムはネットリしたスワンプ系だが、凪のようにひろがるトレモロが涼感を与えている感じ。さすが。そして小山田圭吾の低体温ヴォイスは細野songによく合う。

7.善人の反省/KIRINJI
都知事選に纏わるメディア報道の物議について、ひとつ思うことは「あの候補者はファシストみたいだ」「支持者たちは宗教信者みたいだ」などと、個人的印象を“みたいだ”と語るのは、報道のプロがすることか。

8.Bang Bang Bang/
トレイシー・チャップマン
「神のご加護によって私はみなさんの前に立っている」と語ったトランプは、自らが生命の危機に晒されても、銃規制反対の方針を変えないようだが、これまでアメリカで銃乱射事件の犠牲になった数え切れない人たちに“神のご加護”はないというのだろうか。

9.Run,Baby,Run(Live)/シェリル・クロウ
週に2回ほどの早朝ランニングが唯一の運動習慣だが、さすがにこれからの季節はムリ、死ぬ。夏になるとシェリル・クロウを聴きたくなるのは、常にノースリーブを着ているイメージがあるから。どうでもいいが。

10.より道/サンタラ
夏に歩き疲れて神社の境内でやすむ歌。鎮守の杜と木陰、蝉の声。こういうシチュエーションだと確かにレモン水だね。ビールではない。

11.Master Blaster/スティーヴィー・ワンダー
1980年の名盤「Hotter Than July」のリードトラック。ボブ・マーリーへの素直な敬意が示されたレゲエナンバー。“7月より暑い”季節は、またやって来る。この問題だらけの世界に…いや、地球にか…

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