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月刊プレイリストボーイ2022年8月号
【8月のプレイリスト】
01.O.K.Funky God/
鈴木亜美joinsバッファロー・ドーター
02.I Can’t Stand It/スペシャルズ
03. Barabajagal/ドノヴァン&ジェフ・ベック
04.Summer Breeze/アイズレー・ブラザーズ
05.クレイジー・サマー/キリンジ
06.Physical/オリビア・ニュートン・ジョン
07.I Know/デレク・トラックス・バンド
08.ひまわり/小島麻由美
09.ゴキゲンイカガ/
ブラッドサースティ・ブッチャーズ
10.もしもし/青葉市子
【メモ】
青空とか太陽とか言いながら季節感もヘッタクレもない無気質さがバッファロー・ドーターらしくて好き。オルタナ路線の鈴木亜美はなかなか斜に構えてcool。
TR808っぽいリズムマシンの音が鳴るとすべて良く聴こえてしまうが、チープでデタラメな音使いやら、やる気なさげにデュエットするセンスは、スカじゃくても紛れもなくスペシャルズ。そう来なくっちゃ。
映画「リコリス・ピザ」は70'sロックの宝庫だったが、ピンボール・パレスの喧騒の中、微かに聞こえる「Barabajaga」あれはcoolだったな。
アイズレー兄弟によるシールズ&クロフツの名曲カバー。ロナルドのフェイクとコブシで思いっきり粘っこく始まったと思ったら輪をかけて粘っこいファズギターはちょっとうるさくもあるが、サビの爽やかファルセットとコーラスでちゃんとsummer breezeを吹かせるとこが粋だね。
ヤス節炸裂。これぞBest of 夏の終わりsong。夏の終わりはウジウジしてナンボです。
オリビアといえばこれ。「Xanadu」も肉薄するが、やはりこの体操のおネェさんがディスコで弾けちゃいましたみたいな印象とアイデンティティは一生忘れられぬ。R.I.P。
15年程前、クラプトンの大阪城ホール公演を観に行った時、サポートギタリストだったデレク・トラックスの演奏をはじめて聴いた。あからさまにデュアン・オールマンの様相を呈していたが、時折ブルースを逸脱するエキゾチックなフレージングが隠れた知性を感じさせた。この独特の音圧を聴いていると果たしてこれは本当にギターなのかと勘ぐってしまう時がある。
コジマユの気怠るさ全開ロッカバラード。塚本功さんのギター、良すぎ。
例の感染症による自宅療養中、鬱屈した気分を晴らしてくれた曲。「幻になる夏の日よ ゴキゲンイカガと君に問う」コトバも一言一句シックリ来た。
映画「こちらあみ子」のエンディングテーマ。途中に入ってる、トランシーバーからのあみ子の呼びかけには必ず心の中で応えてる。「もしもーし、おーい」