【ポケモンSVシングルランクバトル】Midrange Tyranitar【シーズン22最終36位/レート2134】
シーズン22お疲れ様でした。
前回の構築記事投稿から2ヶ月経ち、レギュレーションH最初のシーズンでしたが、納得のいく結果が出たので構築記事を書こうと思いました。
構築経緯
レギュレーションHでスタン構成と言えばブリジュラス、赫月ガチグマ、カイリュー、サーフゴーのBIG4です。この構成に対して竜舞バンギラスが刺さっていると考え、シーズン中盤に弱保竜舞バンギラスをキュウコンの壁展開かつミストシードビルドバシャーモでバトン展開まで想定した構築を使っていました。
この構成のバンギラスが強かったことを思い出し、シーズン終盤にこのバンギラスを軸にしたスタン構築を開発しようと考えました。
スタン構成にする以上、壁を張る駒は持久力ブリジュラスが理想的です。そして弱保バンギラスを主軸に置き、相手先発の赫月ガチグマにテンポを取られないために、チョッキコノヨザルを裏に置いて、主軸の基本選出構成が完成しました。そして、その主軸構成で重たいグライオン+ヘイラッシャの構成や受けループに勝つために、るーさんのテラ鋼知らせ弱保ウルガモスのアイディアを元にしてテラ虫知らせ残飯身代わりウルガモスを考案し、最強格の受け破壊として採用しています。そして、相手のスタン構成にガブリアスなどの強力な物理アタッカーがいる場合の受け駒兼要塞型として、テラ虫アッキ瞑想赫月ガチグマを考案し、それでも重たい相手のウルガモス等の対応のためシルク空元気カイリューを採用し、構築が完成しました。
構築詳細
ブリジュラス @ ひかりのねんど
テラスタイプ: ひこう
特性: じきゅうりょく
性格: ずぶとい
197(252)-112-180(108)-146(4)-94(68)-115(76)
ラスターカノン / ボディプレス / リフレクター / ひかりのかべ
ブリジュラスは、相手の最速赫月ガチグマの上から光の壁を張ることが必須なので、S115を確保し、最低限のB耐久とD耐久を確保したギリギリの調整になっています。
正直ステルスロックやドラゴンテールなども欲しかったのですが、ボディプレスが効かないゴーストタイプなどへの打点としてラスターカノンは外せませんでした。テラスタイプは飛行として、ガブリアス対面などで引けない選出をした時の緊急回避策としてテラ飛行を採用しています。また、このブリジュラスは壁始動駒ではありますが、持久力の耐久上昇のお陰で、両方の壁を張れる展開が多く、かつ受けた攻撃回数分だけ耐久を上げながらそのまま火力に変換できるボディプレスがとても強く、この壁ブリジュラスだけでも勝敗の決定打になることも多々ありました。
ガチグマ(赫月) @ アッキのみ
テラスタイプ: むし
特性: しんがん
性格: ずぶとい
220(252)-81-166(84)-156(4)-106(164)-73(4)
ブラッドムーン / だいちのちから / めいそう / つきのひかり
この赫月ガチグマの調整は、瞑想からの要塞型を目指すため、Dを高めに振っています。またアッキの発動でBは鉢巻ガブリアスまで受かるようになり、前期環境に多かったテラ地面の物理ドラゴンに対して完封できるようにテラ虫にしています。このテラ虫が耐性タイプとしてとても優秀で、闘地草を半減しつつ、氷電鋼悪霊妖などの主要タイプの殆どを等倍にすることができるため、絶妙な耐性タイプの要塞にできました。虫の弱点の炎飛岩は、ほぼ専用タイプとして使われることが多く、打撃のタイミングが読みやすいためテラ虫がより一層役に立っていました。この瞑想赫月ガチグマで、キョジオーンなどに対応しています。
カイリュー @ シルクのスカーフ
テラスタイプ: ノーマル
特性: マルチスケイル
性格: いじっぱり
167(4)-204(252)-115-108-120-132(252)
しんそく / じしん / からげんき / りゅうのまい
先述の通り、対ウルガモスへの回答として、また浮いている枠として、このシルク空元気竜舞カイリューを採用しました。
調整はシンプルに意地AS調整で、カイリューミラーも意識しています。
選出率は最も低かった駒ではありますが、選出する状態異常を主軸とする相手には、殆ど空元気が決定打として通り、この枠に空元気カイリューがいなくてはならない唯一無二の性能を発揮できました。
ウルガモス @ たべのこし
テラスタイプ: むし
特性: むしのしらせ
性格: おくびょう
177(132)-72-103(140)-156(4)-126(4)-163(228)
ほのおのまい / むしのさざめき / ちょうのまい / みがわり
この構築のテラ虫2体目の駒。先程のテラ虫の耐性タイプとしての性能に加えて、ウルガモスの場合は一致テラスで虫のさざめきの火力上昇まで狙えます。
テラ虫を切ることで、身代わりがグライオンの地震を耐えて起点にすることができ、相手の身代わりを虫のさざめきで貫通して突破できます。
またブリジュラスでリフレクターを張った状態でテラ虫を切ることで、ヘイラッシャのウェーブタックルを身代わりが耐えてヘイラッシャの欠伸や地割れも身代わりで透かしながら突破できるようになっています。このウルガモスが受け破壊としてこの構築で重宝されたのは、終盤のママングライラッシャ増加の傾向に対してしっかりと対応できていたため、この構築の勝率を高めるエンジンとなっていました。
バンギラス @ じゃくてんほけん
テラスタイプ: どく
特性: すなおこし
性格: ようき
207(252)-155(4)-130-103-120-124(252)
ロックブラスト / はたきおとす / じしん / りゅうのまい
この構築の主軸です。
主に壁を張った状態で強気に竜舞で積んで、相手が弱点を突いてくれば耐えて弱点保険が発動し、一気にA+3の火力が確保でき、ガブリアスやセグレイブなどを陽気A4振りでもはたき落とすで突破できるようになります。サブウェポンは地震とけたぐりで悩みましたが、対毒タイプに通ったりブリジュラスに対してけたぐりよりも火力が確保できる地震にしています。むしろ、グライオン対応が先述のウルガモスで可能となっているため、ロックブラスト枠がもしかすればストーンエッジの方が安定的に火力が確保できて良かったかもしれません。ですがカイリューのマルチスケイルを貫通したり、ロックブラストのメリットも多かったため、どちらが良かったかは明確には分かりませんでした。
調整は、環境に最速スカーフアシレーヌが一定数いたことから、それを竜舞一回で抜ける最速を確保しています。またガブリアスのいる環境ではバンギラスのH極振りは最も効率が良いと第4世代の頃から言われている通り、陽気HS特化にしています。
コノヨザル @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: ほのお
特性: やるき
性格: いじっぱり
201(124)-177(204)-101(4)-63-124(108)-119(68)
ふんどのこぶし / ドレインパンチ / れいとうパンチ / がんせきふうじ
この構築の主軸のクッションです。
赫月ガチグマやウルガモス、ラウドボーン、サーフゴー等に、クッションして解決できるようにテラ炎でチョッキにしています。Aがかなり高い調整なのは、H振り赫月ガチグマがドレインパンチで2発圏内に入れるためです。
また少しのダメージが入ってマルチスケイルが剥がれたカイリューには冷凍パンチで楽に処理ができたり、剣舞を積んでくるミミッキュに岩石封じから入って処理ができたり、残りのサブウェポンも重要な働きをしています。
Sは一回の岩石封じで最速キュウコンを抜けるラインで、かつ最速赫月ガチグマ抜きのS115以上のチキンレースに勝てるようにS119に設定しています。
最終結果
最終結果 36位 レート2134
最高はレート2151まで上げられて、当時刻では7位まで順位を上げられました。
その後集中力を欠いた結果7連敗してレート2020まで溶かした後、調子を立て直して再度連勝を重ねた結果、レート2134まで復帰してこの最終結果に至ることができました。
謝辞
このシーズンに色々相談に乗って頂いた、破滅さん、ぴえみさん、Cygnusさん、めろさん、くりぷとんさん、ムーさん、いんこさん、ケチャワチャさん、ろーずさん、ぶるーさん、いくりさん、麻婆豆腐さん、ありがとうございました。