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自由貨幣(365夢Screen108)

貨幣についての根本的問題は
19世紀のドイツ人の実業家思想家でもある
シルビオ・ゲゼルSilvio Gesell)が解明した。

そして地球人類を苦しめてきた
エントロピーの法則に反する
地上に流通している「お金」の虚偽を見抜き、
その虚偽を解除するための具体的方法論として、
「自由貨幣(減価する貨幣)」の概念を確立した。

だがこの理論はあまりにも真実であり、
しかも一般市民に用意に理解される可能性があるため、
地球の支配者にとっては到底容認できないものだった。

そのため
1918年‐1919年のバイエルン革命で成立した
バイエルン・レーテ共和国で、
アイスナー首相暗殺後のエルンスト・トラー政権で
シルビオ・ゲゼルが金融担当大臣に就いたが、
一週間で共産主義者が権力を奪取した。
共産主義者はかろうじて間に合ったわけだ。

ほどなく革命も終焉し、
ゲゼルは国家反逆罪に問われ拘留され、
オラニエンブルクで肺炎で死去した。

レーニン、トロツキーが成し遂げた事績のなかでも
これは最初の最も重要な殊勲だったかもしれない。

何が何でもゲゼルの「自由貨幣」を
地上で成功させるわけにはいかなかっただろう。

だが時代は変わった。
この太陽系第三惑星の成り行きを
たくさんの外宇宙の仲間たちが関心を持って
見守っているこのとき。

膨大な光の津波が
アルシオンから押し寄せているこのとき。
私たちはもっともっと自由になっていい。
「思考の澱」を取り払ってもいいこのとき。


資本主義の優等生として
域内の総需要を超える生産力を
地上で最初に達成した日本は、
日本国内の住民の生活を護るために、
国内でのみ流通する「生活通貨」を
国際金融通貨とは異なる形態で設計するための
十分な理由を持っている。

「生活通貨」を減価通貨で構築すればいい。

新たに家族に加わった赤ん坊から
食費を徴収しようとする親がいないように、
日本は日本列島に居住するすべての日本人が
憲法で保証されている文化的な生活を営むための
生活費を無条件で供与する「生活通過」を
設計したらいい。

その財源がどこにあるのか?
などという戯言に騙されてはいけない。

財源と言うほどのものはまったく要らないからだ。

ほんの一時給付金程度で財源などは事足りる。

またたくうちに日本国民は、
驚くほどの自由を手にしていることだろう。

そしてそれは、
「日本モデル」として世界に広がって
いくことだろう。

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