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【♪新連載 初心者向け記事スタート♪】 Advanced Squad Leader (ASL) 新兵への道:THE TRACTOR WORKS インスト/チュートリアルプレイ [1]

(For English speakers, DeepL translator app is useful. -> https://www.deepl.com/translator)

(連載の趣旨についてはこちらを参照

本連載は、ルールはだいたい読み込んでいるか、スターターキットは経験済みのASL初心者を念頭に作成した、インスト/チュートリアルです。

今回は、シナリオ「THE TRACTOR WORKS」をソロでプレイしたものを、YouTubeで解説。攻防それぞれの視点に立って、ルール説明から、少し立ち入った戦術的なテクニックまで色々と話していきます。

よりしっかり記憶にとどめてもらうため、意図的に同じ内容の話・文言を繰り返すこともあります。

参考:海外の同シナリオのチュートリアル動画↓↓

シナリオの概要

復習ポイント

【戦意高揚の効果】
・通常時、混乱時ともに士気値が1上昇。
・畏縮しない。
・(戦禍やELR超えの士気チェック失敗で)戦意喪失状態にはならない。
・PAATCは不要。

【コミッサール】
・1942 年10 月までのシナリオで、ソ連軍やソ連本土のパルチザンの陣営は、8-0 指揮官を9-0 コミッサールに、8-1 指揮官を10-0 コミッサールに交換できる(通常の指揮官の数を超えてはならない)。
・士気チェックは、スタックする通常の指揮官より先に行う。
・コミッサールはLLMC/LLTCを免れる。
・逆に自身より高い士気の指揮官にもLLMC/LLTC を引き起こす。
・コミッサールが非釘付けかつ非混乱状態なら、同じ区域にいる味方歩兵/騎兵ユニットの士気値を1上昇(最大10)。
・コミッサールとスタックする通常の指揮官のDRMは、スタックするユニットに適用できない(コミッサール自身も)。
・ELRを超えた混乱でも置き換えしない。
・コミッサールは、同一区域にいる混乱状態のユニットの回復を強制的に試みる。DM の+4DRMは無視する。回復に失敗したMMCは、1段階質の劣ったユニットに交換(すでに最低レベルの質であった場合は損耗)。操作班、SMC、HS は除去となる。
・コミッサールが狂暴化したら、同一区域にいる全自軍歩兵は、自動的に狂暴兵となる(ヒーローや操作班など戦渦の起きないユニットは除外]。

【8-3-8戦闘工兵 (Combat Engineers)】
・常に5のELR。
・戦闘序列やSSRで突撃工兵(Assault Engineers)であれば、煙幕手榴弾指数が5になり、CCVは1増える。

初期配置

初期配置

第1ドイツ軍ターンの進捗

第1ドイツ軍ターン終了時

復習ポイント

【煙幕手榴弾と風】
・強風では展張不可。
・弱風では風上3ヘクスに『煙幕』を展張不可。
・突風は展張OK。

【ゲーム開始時と視察の権利と隠蔽状態の獲得】
・自軍ユニットのLOS内にいる確認状態の敵スタックの中身を調べることができる。
・16ヘクス以内の敵地上ユニットのLOS外にいるユニットは隠蔽状態となる。
・敵地上ユニットのLOS内であっても、17ヘクス以上離れていれば隠蔽状態となる。

第1ソ連軍ターンの進捗

第1ソ連軍ターン終了時

復習ポイント

プレイの基本的な手順
(フ=フェイズプレイヤー、非フ=非フェイズプレイヤー)
1. 回復フェイズ (RPh) 狙撃起きません
1.1 RPh開始時
1.11フ:盤外増援配置
1.12フ:風の変化DR
1.13双方:統制状態HS同士の統合
1.14双方:SW/砲の回収の試み
1.2 RPhの間
1.21フ: 分隊の展開
1.22双方: SW/砲の修理や受け渡し
1.23双方:混乱状態のユニットの回復(最初のMMC1個の自己回復も)
1.3 RPh終了時
1.31双方:衝撃/UKの回復dr
1.32双方:石垣の確保の宣言(フェイズプレイヤーが先)

2. 準備射撃フェイズ (PFPh)
2.1 PFPh開始時
2.11フ: 拡散した煙幕の除去
2.12フ:砲兵器の煙幕弾の発射
2.13フ:無線接触の試み
2.2 PFPhの間
2.21フ: TIになり掃討や築壕を実施
2.22フ:射撃の実行や待機射撃をするユニットの宣言
2.3 PFPh終了時
2.31フ:砲兵器のCA変更

3. 移動フェイズ (MPh)
3.2 MPh開始時
3.21フ:狂暴兵の移動
3.22フ:SW/砲兵器の放棄
3.3 MPhの間
3.31フ:ユニットの移動、TIになり瓦礫・鉄条網・地雷原・完全設置DC・道路障害・炎の撤去宣言、石垣の確保の宣言

4. 防御射撃フェイズ (DFPh)
4.1 DFPh開始時
4.11非フ:砲兵器の煙幕弾(拡散)の発射
4.12非フ:無線接触の試み
4.2 DFPhの間
4.21非フ:ユニットの防御射撃
4.3 DFPh終了時
4.31非フ:砲兵器のCA変更

5. 前進射撃フェイズ(AFPh)
5.1 AFPh開始時
5.11双方:弱風であれば拡散した煙幕の漂流
5.12フ:砲兵器のWP弾(拡散)の発射
5.13フ:突風であれば拡散した煙幕は除去し、煙幕は拡散面へと裏返す
5.2 AFPhの間
5.22フ:ユニットの前進射撃と待機射撃の実行
5.3 AFPh終了時
5.31B/5.32双方:炎や火災の延焼判定

6. 潰走フェイズ (RtPh)  狙撃起きません
6.1 RtPh開始時
6.11双方:自発的混乱
6.12双方:戦意喪失したMMCの降伏
6.2 RtPhの間
6.21双方:潰走する

7. 突撃フェイズ (APh)  狙撃起きません
7.1 APh開始時
7.11フ:SW/砲兵器/捕虜の受け渡し
7.2 APhの間
7.21フ:ユニットの突撃、石垣の確保の宣言

8. 白兵戦フェイズ (CCPh)  狙撃起きません
8.1 CCPhの開始時(区域ごとに)
8.11双方:HIPユニットは隠蔽マーカーを乗せて盤上出現し、隠蔽ユニットは戦力値を明かす。ダミーは除去。
8.12双方:不意打ちの判定
8.15双方:混戦からの離脱を宣言(フェイズプレイヤーが先)
8.2 CCPhの間
8.21双方:白兵戦の宣言(フェイズプレイヤーが先)
8.24双方:白兵戦の解決
8.3 CCPhの終了時(区域ごとに)
8.31双方:CCカウンターを裏返すか除去し、混戦を維持するかやめる
8.4 CCPhの終了時
8.42双方:(炎を除く)撤去の試みを解決
最後に統制状態のユニットの隠蔽状態の獲得

歩兵の隠蔽状態の喪失要件
16ヘクス以下の一番近い統制状態の敵のLOS内にいる(隠蔽地形にいるかどうかは問わない):
・待機射撃を指定する。
・混乱状態になる。
・損耗する。
・負傷する。
・狂暴化する。
・オーバースタックとなる。
・捕虜となる。
・IFTで最低でもPTCの結果を被る(対人地雷原でのPTCは例外)。
・白燐弾によるMCをする。
・狙撃を受ける。
・LLTC/LLMCをする。
・射撃や行動の指揮をする(PAATCへの修整は例外)。
・築壕の試みをする。
・放火を試みる。
・展開を試みる。
・統合する。
・対狙撃兵チェックをする。
・PF/MOL/ATMMチェック。
・混乱状態のユニットの回復を試みる。
・撤去を試みる。
・操作班がCAを変更する。
・発煙手榴弾の展張を試みる。
・敵の歩兵/騎兵ユニットが自分のいる区域に移動/潰走してきて押し戻す。
・敵の車両ユニットが自分のいる区域に移動してきて、隠蔽保持のためのPAATCに失敗する。
・敵の車両が今いる区域で迂回したまま移動を終える。
・敵の索敵ヘクスにいた。
・非警戒移動をした(ボカージュの背後、接続している塹壕間の移動、隙間から即応射撃を受けるが効果なしの場合は例外)。
・(仮に撃たれた場合)FFMOとして-1 DRMが適用されるようなヘクスに移動/突撃/離脱する。
・CC攻撃を行なう(不意打ちに成功し、敵ユニットを除去/捕獲した場合は例外)。

17ヘクス以上の一番近い統制状態の敵のLOS内にいる(隠蔽地形にいるかどうかは問わない):
・混乱状態になる。
・損耗する。
・負傷する。
・オーバースタックとなる。
・IFTで最低でもPTCの結果を被る(対人地雷原でのPTCは例外)。
・狙撃を受ける。
・白燐弾によるMCをする。

重要:上記の要件に当てはまっても、LOSが通るかどうか不確かな場合、敵はペナルティなしにLOSの有無を判定できます(通常は射撃をするときだけ判定できる)。ちなみに、英語圏ではfree LOS checkと呼んでいて、日本人ASLerも「フリーLOSチェックします」と言います。

以下の行動は、隠蔽状態を喪失しません(初心者のうちは、先にこちらを覚えてしまって、それ以外は全部隠蔽状態を失うと、ざっくりした理解でいいと思います)。
・無線機/野線電話を操作する。
・PAATCを行なう。
・完全設置されたDCのNTCを行う。
・SW/砲を放棄する
・SW/砲の修理を試みる。
・迫撃砲の視認兵の視認。

敵の隠蔽状態を“喪失”させるには、自軍ユニットが統制状態であることが要件。他方、敵の隠蔽状態の“獲得”を阻止するには、混乱状態でなければOK。つまり、狂暴兵、捕虜、混戦中のユニット、衝撃・麻痺した車両操作班―これらはみな統制状態ではありません―でも獲得を阻止します。また、ダミーでも隠蔽状態の獲得を阻止します。

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